ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した


『Malaya Business Insigt』より
2014年1月4日配信
【モスクワはロシア軍艦のマニラ訪問に伴い海軍演習を求める】
エドゥアルド・ミハイロフ少将は、昨日(1月3日)、ロシア海軍がフィリピン海軍と共に対テロ、対海賊へ焦点を当てた演習を実施する事を楽しみにしていると語った。
ロシア太平洋艦隊の小艦隊の副司令官であるミハイロフは、2隻のロシア艦船が5日間の親善訪問の為にマニラ南湾へ停泊した後に発言した。
艦船は対潜艦「アドミラル・トリブツ」と海上給油船「ボリス・ブートマ」である。
彼等の訪問は、ドゥテルテ政権下において初めてとなる。
最後にロシア艦船がフィリピンを訪問したのは昨年(2016年)の5月であった。
ミハイロフは、両国が直面している2つの問題~テロリズムと海賊の脅威へ対処する為、ロシア海軍は、これらの海軍演習を通してフィリピン海軍を手助けできると述べた。
「我々は、これら(の脅威)と戦った経験を持っており、今後の演習で我々は貴方達を手助けする事を望んでおります。
私共は、海賊及びテロリズムへの対処法について、この問題に関する我々の知識を貴方達と共有します」
ミハイロフは話した。
ミハイロフは更に、南シナ海あるいは西フィリピン海の紛争エリアをパトロールする為の資産を欠いているフィリピン海軍へのロシアの援助を約束した。
2ヶ国の国防当局は、このよう演習の為の道筋を開く事が出来る防衛協力の協定へ取り組んでいる。
協定は、昨年8月のマニラでの非公式会合の時に提案された。
最近の声明では、(フィリピン)国防省は、双方は合意案を最終決定しており、4月のドゥテルテ大統領のロシアへの訪問中に署名されるかもしれないと述べた。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]
太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]
[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」
支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月1日にインドネシアのタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]
11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]
その後、駆逐艦「ブイストルイ」と救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」はウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国のサッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]
太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムとベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

12月14日、太平洋艦隊艦船支隊はヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]
12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】
12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]
12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】
12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]
12月19日、ロシア海軍とインド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]
その後、ロシア海軍とインド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]
12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]

『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]
そして2017年1月3日にフィリピンのマニラ港を訪問しました。
太平洋艦隊艦船支隊のマニラ港訪問は1月7日まで続きます。
ロシア海軍の艦船は、2012年と2016年にもマニラを訪問しています。
2012年1月31日-2月2日には、大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」、給油船「ボリス・ブートマ」、救助曳船「フォーチー・クルイロフ」から成るアデン湾海賊対処部隊がウラジオストクへ戻る途中に寄港しました。
[ロシア太平洋艦隊第6次海賊対処部隊はウラジオストクへ戻ってきた]
2016年5月19日-23日には、水路測量船「マルシャル・ゲオルヴァニ」がマニラへ寄港しています。

それより前には、黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」が沿海地方へ来航した2010年の5月14-16日と、7月29-31日にマニラへ寄港しています。

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