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ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年1月20日16時58分配信
【モスクワとダマスカスはタルトゥースのロシア海軍基地の配置に関する合意へ署名した】

ロシアとシリアは、シリアのタルトゥースのロシア連邦海軍供給所の配置と近代化に関する合意へ署名した。
『ロシア通信社ノーボスチ』が報じたように、この合意文書は、1月20日・金曜日に法律情報の公式ポータルサイト上で公開された。


合意は49年間に渡り発効し、更に、タルトゥースロシアの戦闘艦船が同時に11隻滞在できるようになる。
文書によると、海軍は基本的に基地施設を自由に使用できる。

合意では、これは防衛的な性格を帯びたものであり、他の国に対して向けられたものでは無い事が強調されている。

文書によると、ロシアタルトゥース供給所へ、拠点を機能させる為に必要なあらゆる兵器、弾薬を搬入する権利を有している。

2016年10月、ロシア連邦国防省は、シリアタルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を表明した事が想い起される。
文民の国防次官ニコライ・パンコフは、然るべき文書が準備されていると表明した。

(2016年)11月には、ロシア軍当局が恒常的な海軍基地を作成する為に必要な船、艇、技術的設備をタルトゥースの施設へ配置するという情報が出てきた。

海軍物資-技術供給所は、ソヴィエト社会主義共和国連邦シリアの間で1971年に締結された合意の後、タルトゥースへ初めて登場した。
ここでは、第5作戦(地中海)戦隊の艦船の修理、燃料、水、消耗物資の供給が行なわれた。
地中海戦隊は1991年のソヴィエト社会主義共和国連邦の崩壊後に解散したが、タルトゥース供給所は維持された。

現在、地中海ロシア海軍常設作戦連合部隊では、10隻までの艦と支援船が勤務に就いている。



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現在、シリアタルトゥースには、ロシア海軍第720物資-技術供給所が置かれています。
元々は、ソ連邦海軍時代の1971年に設立されたものです。

これは、地中海東部で行動するロシア海軍の艦船へ各種物資を供給し、更には、技術の供給~艦船の整備や簡単な修理を行なう為のものです。

「技術の供給」の為、タルトゥースには黒海艦隊工作船1隻が交代で常駐しています。
最近は、工作船PM-56PM-138が交代で派遣されています。
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ロシア海軍は2013年初頭から地中海東部へ艦船を常時展開させており、同年6月1日には、地中海ロシア海軍艦船を統一指揮する為、「地中海作戦連合部隊」が創設されました。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]


2015年10月には、タルトゥース港内の浚渫作業が行なわれました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥース港の浚渫作業を行なった]

2016年10月、ロシア国防省は、タルトゥースへ恒常的な海軍基地を作成する意向を示しました。
[ロシア海軍はシリアのタルトゥースへ恒常的な基地を作る]

2016年12月23日、ロシア大統領ウラジーミル・プーチンは、タルトゥースの海軍基地の拡張に関するシリアロシアの協定に関する法令へ署名しました。
[シリアのタルトゥース港のロシア海軍基地は拡張される]

今後、拡張工事が行なわれるタルトゥースは、排水量1万トン以上の水上艦の入港が可能となります。
[近代化されるシリアのタルトゥースのロシア海軍基地は巡洋艦の寄港が可能になる]


そして2017年1月20日までに、ロシアシリアタルトゥースの海軍基地に関する新たな協定へ署名しました。
この新たな協定により、ロシア海軍は今後49年間タルトゥースを自由に使用できるようになります。
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