ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本海上自衛隊と合同演習を行なった

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月23日4時42分配信
【太平洋艦隊の艦船は日本との合同演習へ参加する】
東京、1月23日-ロシア通信社ノーボスチ、イワン・ザハルチェンコ
ロシア太平洋艦隊の艦船は日本自衛隊と合同で、京都北方の舞鶴港近辺において機動演習を実施する。
『ロシア通信社ノーボスチ』は東京のロシア大使館より伝えられた。
外交団によると、演習には大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」と給油船「ボリス・ブートマ」が参加する。
日本側からは、ヘリコプター駆逐艦「ひゅうが」と支援艦「ひうち」が関与する。
「現在、若狭湾では合同での機動及び通信演習が進められており、天候が許すのならば、更に捜索及び救助演習が実施されます」
声明では、こう述べられた。
しかし、現在、同海域は非常に降雪が強く、海上では大波が観測されている。
「海上での演習の実施が受け入れられない場合でも、彼等は通信へ取り組みます」
大使館は指摘した。
日本の艦船は、答礼訪問の為にウラジオストクへ招待された。
軍艦「アドミラル・トリブツ」と給油船「ボリス・ブートマ」は、1月21日午前に日本へ到着した。
訪問中に船員と舞鶴市長多々見良三の会合が行なわれ、艦の相互訪問、更にはロシアと日本の演習参加者の間でスポーツ競技会~具体的には、バレーボール競技と綱引き大会が開催された。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』(2016年12月)]
太平洋艦隊艦船支隊は2016年10月15日にウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインド洋へ向かった]
[太平洋艦隊艦船支隊](指揮官:沿海地方小艦隊副司令官エドゥアルド・ミハイロフ少将)
大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」
駆逐艦「ブイストルイ」
大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」
救助曳船「アラタウ」
支隊は10月20日午後5時頃に対馬海峡を通過しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年10月21日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月1日にインドネシアのタンジュンプリオク港を訪れました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアのタンジュンプリオク港を訪問した]
11月6日にタンジュンプリオク港から出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊はインドネシアを去った]
その後、駆逐艦「ブイストルイ」と救助曳船「アラタウ」の2隻は本隊と別れ、11月17日午後3時頃には対馬海峡を北上しました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2016年11月18日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
11月21日までに駆逐艦「ブイストルイ」はウラジオストクへ帰港しました。
救助曳船「アラタウ」も帰港したようです。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

一方、大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」、大型海洋給油船「ボリス・ブートマ」の2隻となった太平洋艦隊艦船支隊は12月初頭にタイ王国のサッタヒープ港を訪れ、12月6日に出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はタイ訪問を終えた]
太平洋艦隊艦船支隊は、12月14日から21日までヴィシャーカパトナムとベンガル湾で実施されるロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加します。
(ベンガル湾での実際の海上演習は12月18日から21日まで)
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインド海軍との合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加する]

12月14日、太平洋艦隊艦船支隊はヴィシャーカパトナムへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊はインドのヴィシャーカパトナム港へ到着した]
12月15日には合同演習の打ち合わせが行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア軍管区(艦隊)広報サービス発表
2016年12月15日13時40分配信
【ロシア-インド海軍演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は合同実地行動の準備を行なう】
12月16日には、両国の演習参加艦の相互訪問と手旗信号の伝達訓練が行われました。
[ロシア海軍とインド海軍は互いの艦を相互訪問した]
12月17日には、殉職したインド海軍将兵の記念碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア連邦国防省情報・マスコミュニケーション部発表
2016年12月17日6時7分配信
【演習『インドラ・ネイヴィー-2016』の参加者は死亡した船員の記憶に敬意を表した】
12月18日には、合同演習における海軍歩兵部隊の行動についての最終打ち合わせと、両国海軍将兵のスポーツ競技会が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍の代表は合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』での行動についての最終打ち合わせを行なった]
12月19日、ロシア海軍とインド海軍の演習参加艦は、演習実施海域ベンガル湾へ出航しました。
[合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』へ参加するロシア海軍とインド海軍の艦船はベンガル湾へ向かった]
その後、ロシア海軍とインド海軍の艦はベンガル湾で砲撃訓練や通信訓練、夜間の機動訓練を行ないました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』を実施する]
12月20日もベンガル湾で対潜戦闘、対空戦闘、海賊船撃退訓練が行なわれました。
[ロシア海軍とインド海軍はベンガル湾で合同砲撃訓練を行なった]

『インドラ・ネイヴィー-2016』は12月21日に終了し、太平洋艦隊艦船支隊は、海上でインド海軍艦船部隊と別れました。
[ロシア海軍とインド海軍の合同演習『インドラ・ネイヴィー-2016』は終了した]

その後、太平洋艦隊艦船支隊は帰路に就き、南シナ海で2017年の新年を迎えました。
[インド海軍との合同演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊艦船部隊は南シナ海で新年(2017年)を迎える]
2017年1月3日にフィリピンのマニラ港を訪問しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船はフィリピンのマニラを訪問した]
1月6日、フィリピン大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」を視察しました。
[フィリピン大統領ドゥテルテはロシア海軍太平洋艦隊の大型対潜艦アドミラル・トリブツを視察した]
太平洋艦隊艦船支隊は、1月7日にマニラ港訪問を終えて出航しました。
1月12日午後6時頃に対馬海峡を通過し、韓国方面へ向かいました。
『日本国防衛省・統合幕僚監部公式サイト』より
2017年1月16日発表
【ロシア海軍艦艇の動向について】
1月13日に韓国の釜山港へ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船は韓国の釜山港を訪れた]
1月18日に釜山港を出航し、日本へ向かいました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は韓国の釜山を去り、日本の舞鶴へ向かった]

太平洋艦隊艦船支隊は、1月20日に日本の舞鶴港へ入港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦船支隊は日本の舞鶴港を訪れた]
1月21日には、「アドミラル・トリブツ」が一般公開されました。
そして1月23日、ロシア海軍と日本海上自衛隊の合同演習が若狭湾で実施される事になりました。
日本海上自衛隊からは、ヘリコプター護衛艦DDH-181「ひゅうが」と多用途支援艦AMS-4301「ひうち」が参加します。
ただし、記事中で触れられているように、若狭湾は悪天候の為、当初予定されていた合同での捜索救助訓練の実施が危ぶまれています。
ロシア海軍と日本海上自衛隊の合同演習は、2014年10月末以来、2年3ヶ月ぶりになりますが、今回は通信訓練だけで終わるかもしれません。
[ヤポーニヤの駆逐艦はロシア海軍との合同演習の為にウラジオストクを訪れる]
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