プロジェクト11711大型揚陸艦イワン・グレンは2017年11月にロシア海軍へ引き渡される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年1月25日13時17分配信
【揚陸艦のトップ「イワン・グレン」の(ロシア)海軍への引き渡しは(2017年)11月よりも前にはならない】
モスクワ、1月25日-ロシア通信社ノーボスチ
プロジェクト11711大型揚陸艦のトップ「イワン・グレン」の(ロシア)海軍への引き渡しは今年11月よりも前にはならない。
水曜日、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフは報道陣へ伝えた。
彼によると、同艦の船体の消磁システムに関する「非常に複雑な」問題を解決する必要が有る。
「最も重要なのは、現在、科学者により計算の精度が確認されている事です。
その後で私共は、もう一度、それを切断する事は有りません」
ラフマノフは話した。
彼は、「イワン・グレン」が「このような重い運命を背負っている」事を残念に思うと表明した。
「艦の建造は、ほぼ14年に渡り、建造が始まった時には『統合造船業営団』の企業ですら無く、この間に技術的要望は3回変更されました」
プロジェクト11711大型揚陸艦は5000トンの排水量を有しており、自立航海は30日までであり、18ノットの速力を発揮できる。
艦の全長は120メートル、幅16.5メートル、乗員数は100名である。
兵装は、2基の6銃身30mm砲AK-630Mと、更に2機の戦闘輸送ヘリコプターKa-29である。
大型揚陸艦は、揚陸部隊の上陸、軍用車両及び機材の輸送のために意図されている。
[新型揚陸艦イワン・グレン]
プロジェクト11771大型揚陸艦の1番艦「イワン・グレン」は、カリーニングラードの沿バルト造船工場『ヤンターリ』で2004年12月24日に起工され、それから約8年後の2012年5月18日に進水しました。
[新型揚陸艦イワン・グレンは進水する]
進水から3年以上経った2015年10月9日、ようやく係留試験が始まりました。
[ロシア海軍の新型揚陸艦イワン・グレンは係留試験を開始した]
ロシア海軍への引き渡しは2015年末に予定されていたのですが、2016年に延期されました。
[大型揚陸艦イワン・グレンは2016年にロシア海軍へ引き渡される]
[ロシア海軍の新世代水上艦の就役は2016年に延期された]
「イワン・グレン」は、2016年1月下旬から航行試験開始前の消磁作業を行ないました。
[ロシア海軍の最新鋭大型揚陸艦イワン・グレン近影(2016年1月下旬-2月中旬)]
「イワン・グレン」の航行試験(工場航行試験)開始時期は何度も延期されており、最近では5月末開始予定だったのですが、これも延期されました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは2016年5月末に航海試験を開始する]
6月17日、「イワン・グレン」は、ようやくカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所から「試験実施基地」即ちバルチースクへ移動しました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンはカリーニングラード造船所からバルチースク基地へ移動した]
6月21日、航行試験の為の本格的な出航準備が始まりました。
[ロシア海軍最新鋭大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験が始まる]
6月25日、「イワン・グレン」は、初めての航行試験へ出発しました。
[ロシア海軍の最新鋭揚陸艦イワン・グレンは航海試験の為に出航した]
8月15日にはクロンシュタットへ入港し、8月23日~24日には輸送戦闘ヘリコプターKa-29の発着試験が行なわれました。



その後もフィンランド湾で試験を行なっていた「イワン・グレン」は、8月28日に暴風海域で民間の小型ボートを保護しました。
[フィンランド湾で洋上試験中のロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンは暴風海域で民間艇を保護した]
フィンランド湾での航行試験は2016年8月31日に完了し、「イワン・グレン」はバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍最新大型揚陸艦イワン・グレンはフィンランド湾での洋上試験を終えた]
しかし、その後に艦の消磁システムの不具合が発覚し、航行試験は中断されました。
「イワン・グレン」は2016年末までにロシア海軍へ引き渡される筈でしたが、またも翌年(2017年)に延期される事になりました。
「イワン・グレン」の航行試験は、2017年春に再開されます。
[ロシア海軍の最新大型揚陸艦イワン・グレンの航行試験は2017年春に再開される]

「イワン・グレン」のロシア海軍への引き渡しは、2017年11月以降になるようです。

2015年6月に起工されたプロジェクト11711大型揚陸艦2番艦「ピョートル・モルグノフ」の建造工事も進められていますが、同型の建造は2隻で終了します。
[ロシア海軍の為のイワン・グレン型揚陸艦2番艦ピョートル・モルグノフは起工された]
[ロシア海軍はプロジェクト11711大型揚陸艦(イワン・グレン型)の調達を2隻で打ち切る]
その後は、より大型の汎用揚陸艦の建造へ移行します。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]
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