インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された
- カテゴリ:空母ヴィクラマーディティヤ


『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦国防省報道サービス・情報管理部発表
2012年7月16日17時34分配信
【北方艦隊の海軍将兵はインド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の試験を実施する】
北方艦隊の構成要員は、インド海軍航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の試験に参加している。
現在、バレンツ海エリアにおいて、航空母艦の工場航海試験の第2段階が滞りなく実施されており、この間に、艦のメインシステムおよび主要部、主並びに補助動力装置、通信及び航海システムの動作を確認する。
艦は、北方艦隊の乗組員により運航されている。
大多数のメンバーは、重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」での勤務を経て、艦の操作に関する豊富な経験を積んでいる。
航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」には、更に生産連合「セヴマシュ」の受領チーム代表とインド海軍士官が乗っている。
航空母艦の試験には、北方艦隊海洋航空隊所属部隊の航空機およびヘリコプター乗員が関わっており、同艦の電波位置特定システム、対空防衛複合体、通信システム並びに航空管制システムの試験を「ヴィクラマーディティヤ」上空で実施する予定である。
以前、白海で実施された工場航海試験の第1段階では、艦の速力が計測され、燃料と真水を補充した。
航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(元重航巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、ロシアの造船企業「セヴマシュ」において大規模な改造が行なわれた。
艦は、飛行甲板並びにMiG-29K離艦の為のトランポリン台、最新の機器が装備されており、航空母艦の船体には、長さ約2キロメートルの新たなケーブル線路が敷設された。
艦は、新たな航海及び電波位置特定システム、通信複合体及び航空管制複合体を受け取った。
北方艦隊の乗員による試験が完了した後、同艦はインド海軍乗員へ引き渡される。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年7月16日15時13分配信
【軍艦「ヴィクラマーディティヤ」は、第2段階試験の為、バレンツ海へ出航した】
内容は上のロシア国防省公式発表と同一です。
6月8日に最初の海洋試験の為、セヴェロドヴィンスクを出港したインド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、最初の試験を無事に終えました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]
6月26日、「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア北方艦隊の主要基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロモルスク入港(2012年6月26日)]
[セヴェロモルスクのインド空母ヴィクラマーディティヤ(2012年6月30日)]

上の記事にも書かれていますが、「ヴィクラマーディティヤ」の航海試験には、「アドミラル・クズネツォフ」乗員も参加しています。
[空母ヴィクラマーディティヤは消磁作業を行なう]
[インド空母「ヴィクラマーディティヤ」の最初の海上公試は2012年5月25日に予定されている]
元はロシア北方艦隊に所属していた重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2004年3月5日にロシア海軍旗を降納しており、同日付でインド海軍の航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」と改名されています。
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その1]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その2]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その3]
[「アドミラル・ゴルシコフ」海軍旗返納・その4]
従って、「ヴィクラマーディティヤ」は、もはやロシア海軍に在籍していないのですが、現在のところ、ロシア海軍北方艦隊の将兵により運航されているので、ロシア連邦国防省から航海試験に関する公式発表が有ったという事です。
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