ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの艦長はシリア遠征について語った


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年2月14日9時26分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」艦長:煙が無いのは原子力推進装置を有する艦のみである】
モスクワ、2月14日、インタファクス-AVN
ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」のシリア沖への航海の際の「煙」は、技術的不調が故では無い。
巡洋艦の艦長セルゲイ・アルタモノフは述べた。
「これは、如何なる不調の兆候でもありません。
煙自体は、NATO諸国の艦も同様に排出しております。
たぶん、その煙は、天上まで伸びる我々のように高くは無いのでしょう。
ですが、アドミラル・クズネツォフは、我々の全ての艦隊で最も高い煙突ですから!」
セルゲイ・アルタモノフは『論拠と事実』のインタビューで、こう話した。
艦長によると、まったく「煙が無い」のは原子力推進装置を有する艦のみであり、そして「アドミラル・クズネツォフ」は、それを搭載していない。
セルゲイ・アルタモノフは、(ロシア)海軍の空母グループの地中海への航海中、NATO諸国の60隻の艦が追跡していたと語った。
「特定の場所、例えばノルウェー海から地中海東部まで、我々のグループには、同時に10-11隻(の艦)が同行していました」
セルゲイ・アルタモノフは述べた。
彼によると、「アドミラル・クズネツォフ」の艦上航空隊は、シリア作戦の枠組みにおいて420回の戦闘飛行を行ない、この内の117回は夜間だった。
「当然、航空機とヘリコプターは、地上からの攻撃の可能性を排除するように使用しなけばなりませんでした。
我々の飛行士は出来るだけテロリストの対空防衛力の攻撃可能ゾーンへ入る事無く打撃を与えることを目指しました」
「アドミラル・クズネツォフ」艦長は話した。
セルゲイ・アルタモノフは、艦上戦闘機に加え、「アドミラル・クズネツォフ」には様々なタイプの10機以上のヘリコプターが在ったと述べた。
彼によると、遠距離航海において、巡洋艦の乗組員は、初めて完全に契約兵で揃えられた。
先週、ロシア連邦海軍打撃艦グループは、遠距離航海からロシア連邦北方艦隊主要基地セヴェロモルスクへ戻った。
先週木曜日(2月9日)、セヴェロモルスクでは、シリア沖で戦闘任務を遂行した重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」と重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」乗組員の歓迎式典が開催された。
艦船グループは2016年10月15日にセヴェロモルスクを去った。
2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内の軍事作戦へ関与した。
インタファクス-AVNが報じたように、「アドミラル・クズネツォフ」航空団の構成には、艦上戦闘機MiG-29とSu-33、多目的ヘリコプターKa-27、電波位置特定巡視ヘリコプターKa-31が在る。
また、「アドミラル・クズネツォフ」の為に、新世代艦上配置偵察-攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」(Ka-52「アリガートル」の艦載ヴァージョン)が用意された。
「アドミラル・クズネツォフ」は、地中海で2機の戦闘機~MiG-29とSu-33を失った。
事故は着艦の為に進入していた際に発生し、飛行士は射出により脱出した。
[空母アドミラル・クズネツォフ艦長セルゲイ・アルタモノフ]
[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの経歴(ロシア国防省公式サイト)]
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]
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