ロシア海軍は今後も巡洋艦を維持する

17-0220b.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月19日21時48分配信
【ロシア海軍の艦船構成には巡洋艦クラスが維持される】
モスクワ、2月19日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力及び通常動力の巡洋艦ロシア海軍の艦船構成において維持される。
(ロシア)海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将は表明した。

「最近、北方艦隊では、常時駐屯場所へロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフが到着しました。
重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフ(活動中の巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」の同型艦)の修理と高度な近代化は2020年までの完了が計画されています。
この作業はセヴマシュで進められています。
工場は、艦の居住保障システム、電波技術兵装、艦載動力システムの交換と更新を行なっております。
近代化計画では、ミサイル及び砲兵装複合体の交換が提供されます」
コロリョーフ
は、『ロシア新聞』サイト版で日曜日に公開されたインタビューで、こう話した。

彼が通知した所によると、巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化作業と、その他の艦の修理及び建造スケジュールの各段階に関する報告を、ロシア海軍総司令部は定期的に受けている。

「このように、巡洋艦~原子力と通常動力~は、海軍の構成において維持されます。
それは正に、全ての組織的な艦船勤務の問題と、艦隊の伝統の維持に等しいものであります」
ロシア海軍
総司令官は締め括った。



プロジェクト1144「オルラーン」重原子力ロケット巡洋艦は、1980年から1998年までに4隻が就役し、書類上は3隻が在籍しておりますが、稼働状態に在るのは4番艦「ピョートル・ヴェリキー」のみです。

[プロジェクト1144「オルラーン」重原子力ロケット巡洋艦](レニングラード/サンクトペテルブルク市のバルト工場で建造)
「キーロフ」(1992年5月27日から「アドミラル・ウシャコーフ」)工場番号800
1974年3月26日起工/1977年12月27日進水/1980年12月30日納入/1981年4月12日就役
北方艦隊へ配備、2004年3月30日除籍、解体予定

「フルンゼ」(1992年5月27日から「アドミラル・ラーザレフ」)工場番号801
1978年7月26日起工/1981年5月26日進水/1984年10月31日納入/12月7日就役
太平洋艦隊へ配備、1999年7月以降予備役

「カリーニン」(1992年5月27日から「アドミラル・ナヒーモフ」)工場番号802
1983年5月17日起工/1986年4月25日進水/1988年12月30日納入/1989年4月21日就役
北方艦隊へ配備、1999年8月以降予備役、2013年から大規模な近代化改装

「ユーリー・アンドロポフ」(1992年5月27日から「ピョートル・ヴェリキー」)工場番号803
1986年10月25日起工/1989年4月29日進水/1998年4月19日納入・就役
北方艦隊へ配備



プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦は1983年から1990年に掛けて3隻が就役し、現在も全艦が現役に在りますが、稼動状態に在るのは2隻です。

[プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦](ニコラエフ市の第61コムーナ造船工場で建造)
「スラヴァ」(1995年5月15日から「モスクワ」)工場番号2008
1976年5月11日起工/1979年7月27日進水/1982年12月30日納入/1983年4月7日就役
黒海艦隊へ配備

「アドミラル・フロータ・ロボフ」(1986年11月5日から「マルシャル・ウスチーノフ」)工場番号2009
1978年5月10日起工/1982年2月25日進水/1986年9月15日納入/11月5日就役
北方艦隊へ配備、2012年-2016年に近代化改装を実施

「チェルヴォナ・ウクライナ」(1995年12月21日から「ワリャーグ」)工場番号2010
1979年7月31日起工/1983年8月28日進水/1989年12月25日納入/1990年1月7日就役
太平洋艦隊へ配備



現在、プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦の3番艦「アドミラル・ナヒーモフ」は大規模な近代化改装工事を行なっております。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]

「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装が終わった後、同型艦「ピョートル・ヴェリキー」の近代化改装が行なわれます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーは近代化改装により極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"を装備するかもしれない]

プロジェクト1164ロケット巡洋艦の方は、2番艦「マルシャル・ウスチーノフ」の近代化改装が2016年12月末に完了し、北方艦隊へ復帰しました。
17-0220a.jpg
[ロシア海軍のロケット巡洋艦マルシャル・ウスチーノフは近代化改装を終えて北方艦隊へ復帰した]

今後は、他の同型艦~1番艦「モスクワ」を含む~も近代化改装が行なわれる予定です。
[ロシア海軍黒海艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦モスクワは2018年からセヴェロドヴィンスクで近代化改装を始めるかもしれない]

近代化改装された巡洋艦は、2020年代にも現役に留まります。
[ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦(プロジェクト1164及びプロジェクト1144)は近代化される]


そして今回、ロシア海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ提督は、改めて巡洋艦を今後も維持する方針を示しました。

ただ、コロリョーフ提督は、新たな巡洋艦の建造には全く言及していません。


ロシア海軍の現用ロケット巡洋艦の後継は、今後建造される原子力駆逐艦「リデル」級になるようです。
[ロシア将来駆逐艦プロジェクト「リデル」]
スポンサーサイト