近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年2月21日13時6分配信
【近代化が実施されている巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は新たな段階の作業を始める】
2017年、(生産)合同『セヴマシュ』で修理と近代化が実施されている重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、作業の新たな範囲を広げる:大型機器の設置が始まる。
2月21日・火曜日、セヴェロドヴィンスク企業の広報サービスは発表した。
また、2017年に艦はシステムとパイプラインの据え付けを開始する。
現在、造船所『セヴマシュ』は、船体の設備の充実へ取り組み、電気設備作業の準備を行なっている。
艦の修理に当たり、3次元モデリングに関連する革新的な作業方法が使用された。
現実の条件下において同じ空間で艦の多数の機器を組み合わせ、モデルで相対的な位置を確認し、より効率的な作業を行なう事を助ける。
納入責任者ウラジーミル・パブロフが指摘したように、艦の複数の部屋の作業場で配管の準備を行なう実験的な作業は、良好な結果を示している。
新たな体制下で、製品の製造時間は大幅に削減されなければならない。
プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」は、1999年以降、セヴェロドヴィンスク企業に在る。
2008年に同艦は使用済み核燃料を撤去し、2013年に『セヴマシュ』と(ロシア)国防省は巡洋艦の修理と近代化の契約を締結した。
その結果、ロシア海軍で最も強力な艦とならなければならない。
2014年、「アドミラル・ナヒーモフ」は『セヴマシュ』の注水貯水池へ移動した。
2016年には艦の機器が取り外された。
楽観的な予想に反し、「アドミラル・ナヒーモフ」の高度な近代化の完了は2020年に延期された。
プロジェクト1144「オルラーン」巡洋艦は、航空母艦を除き、原子力推進装置を有する打撃戦闘艦としては世界最大である。
大型の水上目標及び沿岸目標の撃破、総合的な対空・対潜防衛を提供する為に意図されている。
同プロジェクト艦は25800トンの排水量を有しており、全長は250メートル、乗組員は120名の士官を含め759名である。
プロジェクト11442重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」(1989年4月21日就役、旧名「カリーニン」)は、1999年8月にオーバーホールの為、セヴェロドヴィンスクの『セヴマシュ』造船所へ回航されましたが、使用済み核燃料を撤去した以外には殆ど作業は行なわれず、岸壁に係留されていました。

近代化改装の為の契約は2013年6月に締結され、以後、近代化改装工事が行なわれています。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2018年に復帰する]
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2019年に完了する]

2014年10月24日からは「セヴマシュ」の屋外ドック(貯水池)へ入渠しています。

[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフはセヴマシュ造船所の屋外ドックへ入渠した]
近代化改装に当たり、「アドミラル・ナヒーモフ」は兵装やレーダー等を含む古い各種機器を撤去、解体しました。
[重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの古い各種機器の解体・撤去は2015年中に完了する]
既にタービンエンジンの修理も始まっています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフのタービンエンジンの修復が開始された]
2015年8月末までに「アドミラル・ナヒーモフ」の古い各種機器の撤去、解体作業は完了し、続いて艦の清掃や洗浄などが行なわれました。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの機器の解体・撤去作業は完了した]
「アドミラル・ナヒーモフ」の船体の清掃などと並行して行なわれていた船体構造の点検では特に問題点は見つからず、ショットピーニングなどの作業が終わった後、新たな各種機器の設置作業へ取り掛かる事になりました。
[近代化改装中のロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは船体構造の点検を終えた]
「アドミラル・ナヒーモフ」へ設置される新たな各種機器(兵装など)は既に発注されています。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな兵器調達]
「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装の為、『セヴマシュ』は新たなガントリークレーン「ヴィーチャズィ」を導入しました。
[ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装の為の新たな大型クレーンが導入された]
「アドミラル・ナヒーモフ」は近代化改装により新たな情報管理システムが装備されます。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは近代化改装により新たな情報管理システムを受け取る]
新型の高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」も装備されます。
[ロシア海軍の新型高射複合体パーンツィリ-Mは近代化される重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフに搭載される]

兵装や電子機器類の殆ど全てを入れ替える「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は、2020年までに完了する予定です。
[ロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフの近代化改装は2020年までの完了が予定されている]
今年(2017年)には、大型の各種機器の設置が始まります。
具体的な内容には触れられていませんが、ミサイル発射機(例えば3S-14汎用ミサイル垂直発射機)などの事でしょう。
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