プロジェクト11356R警備艦の3番艦アドミラル・マカロフは2017年6月にロシア海軍へ引き渡される

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年2月22日14時20分配信
【(2017年)6月に(ロシア)国防省へフリゲート「アドミラル・マカロフ」が引き渡される】
カリーニングラード、2月22日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア連邦国防省の発注下で沿バルト造船工場『ヤンターリ』において建造されている警備艦「アドミラル・マカロフ」は、今年6月に発注者への引き渡しを計画している。
『ロシア通信社ノーボスチ』は同社の代理人セルゲイ・ミハイロフより伝えられた。
「当初の計画では、御客様への艦の御引き渡しは、2016年末までに実行される事になっておりました。
ですが、国家試験は完全に終了せず、それ故にフリゲートは、ミサイル複合体シチーリの試験の為を含め、国家受領試験完了の為の更なる出航が控えておりまして、それで私共は、6月にロシア連邦国防省への(艦の)御引き渡しを計画しております」
ミハイロフは話した。
プロジェクト1135.6警備艦「アドミラル・マカロフ」は、工場『ヤンターリ』で2012年2月に起工され、2015年9月に進水した。
昨年(2016年)には、株式会社『北方計画設計局』により開発されたこのシリーズの最初の2隻の艦が発注者へ引き渡された~「アドミラル・グリゴロヴィチ」と「アドミラル・エッセン」
プロジェクト11356艦は、単独或いは連合部隊の一員として水上艦及び潜水艦へ対抗し、空中攻撃手段からの攻撃の撃退の為に意図されている。
それは、汎用ミサイル-砲兵装と、対潜及び対空防衛の為の現代的な電波技術装置を有している。
フリゲートの排水量は4000トン、速力-30ノット、自立航海期間-30日、乗組員-200名。
艦の兵装には、長射程有翼ミサイル「カリブル」、(高射)ミサイル複合体「シチーリ」、口径100mm砲塔、魚雷、ヘリコプターKa-31(Ka-27)が在る。

[アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲート]

プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦「アドミラル・マカロフ」は、2012年2月29日にカリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で起工されました。
[改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工]
それから3年半後の2015年9月2日に進水しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフは進水した]
2016年4月1日、造船所の岸壁で係留試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の新型警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフの係留試験が始まった]
2016年7月9日に『ヤンターリ』造船所からバルチースク海軍基地へ移動しました。

7月29日、工場航行試験が開始されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの航行試験が始まった]
工場航行試験は9月下旬までに終了し、10月7日からは最終試験となる国家受領試験が始まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフの国家受領試験が始まった]
10月16日、「アドミラル・マカロフ」は、有翼ミサイル「カリブル」などの兵装試験を実施する為、バレンツ海方面の移動を開始しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にバレンツ海へ向かった]
10月24日に北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフは兵装試験の為にセヴェロモルスクへ到着した]
11月初頭にはバレンツ海で沿岸目標への有翼ミサイル「カリブル」発射試験を実施しました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバレンツ海で巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
その後も各種兵装の射撃試験が実施されました。
[ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのバレンツ海における兵装試験は完了した]
バレンツ海での試験を終えた「アドミラル・マカロフ」は、11月25日にバルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフは北方での兵装試験を終えてバルチースクへ戻った]
12月8日からバルト海で最終洋上試験が始まりました。
[ロシア海軍の最新警備艦アドミラル・マカロフはバルト海で最終洋上試験を行なう]
この試験が終わった後、2016年12月末にロシア海軍へ引き渡される筈だったのですが、年末までに試験は終了せず、2017年1月以降も試験は続けられる事になりました。
[第3のプロジェクト11356R警備艦(フリゲート)アドミラル・マカロフのロシア海軍への引き渡しは延期された]
1月16日までにバルト海で高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の発射試験が実施されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦3番艦アドミラル・マカロフはバルト海で艦対空ミサイルの発射試験を行なった]
試験後、「アドミラル・マカロフ」は、一旦『ヤンターリ』造船所へ戻ってきました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為のプロジェクト11356R警備艦アドミラル・マカロフは艦対空ミサイル発射試験後にカリーニングラード造船所へ戻った]
今後も何度か出航して試験を行なう事になるようです。
「アドミラル・マカロフ」のロシア海軍への引き渡しは、2017年6月に予定されています。
なお、「アドミラル・マカロフ」に続いて起工されたプロジェクト11356Rの4番艦と5番艦はインドへ売却される事になった為、「アドミラル・マカロフ」はロシア海軍向けのプロジェクト11356の最終艦となります。
[ロシア海軍黒海艦隊の為に建造されたプロジェクト11356Rフリゲートの4番艦と5番艦はインドへ売却される]
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