ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した
- カテゴリ:ロシア海軍の艦載兵器

『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年3月2日16時4分配信
【(ロシア)海軍の最新ロケット艦の為の砲の試験は完了した】
サンクトペテルブルク機械建設工場『アルセナル』は、近代化された口径76.2mm砲AK-176MAの射爆場での試験を成功裏に完了した。
この砲は、新たなコルベット、小型ロケット艦、ロケット艇の兵装となる。
工場『アルセナル』広報サービスが3月2日・木曜日に発表したように、AK-176MA砲は、海軍の近海ゾーン艦の兵装として意図されている。
以前の改正型と比較して、AK-176MAは照準誘導精度が2倍以上に向上し、射撃密度は2倍に増加し、照準速度は著しく高くなり、砲塔の重量は減少し、9トン以下となっている。
『アルセナル』広報サービスは、ロシア連邦海軍は、その特性は外国の同類に比類するのみならず、幾つかのパラメータでは上回っている現代的な76.2mm艦載砲を得た事を指摘した。
新たな砲は、プロジェクト22160哨戒艦、プロジェクト23550哨戒艦(砕氷級)、プロジェクト22800「カラクルト」小型ロケット艦、プロジェクト12418ロケット艇の兵装となる。
2020年までに『アルセナル』はロシア海軍へ22基の近代的なAK-176MA砲を引き渡さなければならない。
最初の見本は、プロジェクト22160のトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」の為にA.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場へ送られた。

76mm砲AK-176は、ソ連海軍の小型艦の艦載砲として1960年代末から開発がスタートし、当初はA-221という名称でした。

1977年4月14日から6月14日までレニングラード(現サンクトペテルブルク)のリジェフスキー射爆場で陸上試験が行なわれ、1979年1月23日から1月30日までバルト艦隊のロケット艇R-5(プロジェクト12411)で海上試験が行なわれました。
1979年6月22日、A-221改めAK-176はソ連海軍へ軍備採用されました。
AK-176は、プロジェクト775M大型揚陸艦、プロジェクト11661Kロケット艦、プロジェクト12341小型ロケット艦、プロジェクト1239エアクッションロケット艦、プロジェクト1124M小型対潜艦、プロジェクト12411ロケット艇、プロジェクト1331M小型対潜艦などに装備されました。
外国へ輸出された艦艇にも数多く装備されました。
プロジェクト11661Kロケット艦

AK-176は、軍備採用後も改良型が作られていましたが、2010年代に入り、大幅に改設計されたAK-176MAが開発され、砲塔もステルス形状に変更されました。

AK-176MAは、ロシア海軍の新型艦~プロジェクト22800小型ロケット艦、プロジェクト22160哨戒艦、プロジェクト23550砕氷哨戒艦へ装備されます。
[新世代小型ロケット艦カラクルト級]
[プロジェクト22160哨戒艦]
[ロシア海軍の為の砕氷哨戒艦プロジェクト23550の建造契約が締結された]
この他、輸出用として建造されたものの買い手が無く、ロシア海軍が買い取る事になったプロジェクト12418ロケット艇にも装備されます。
[ロシア海軍は2018-2019年に最後のタランタル級ロケット艇を受け取る]
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