ロシア海軍太平洋艦隊の大型揚陸艦オスリャービャの近代化改装は完了した
- カテゴリ:ロシアの水上艦

『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年3月8日9時9分配信
【『ダーリザヴォード』で修理された大型揚陸艦「オスリャービャ」は艦隊へ引き渡される】
ウラジオストク、3月8日-ロシア通信社ノーボスチ
大型揚陸艦「オスリャービャ」は、ウラジオストクの株式会社・艦船修理センター『ダーリザヴォード』での修理を首尾よく終了し、太平洋艦隊へ引き渡される。
ロシア連邦国防相代理(国防次官)ユーリー・ボリソフは同社を訪れた際に報道陣へ伝えた。
「大型揚陸艦オスリャービャはダーリザヴォードでの修理を首尾よく終了し、艦隊へ引き渡されます。
現在、然るべき文書の仕上げが行なわれています」
ボリソフは話した。
彼は、同艦の就役期間が5年間延長されると説明した。
大型揚陸艦の艦長アレクセイ・シトフは、同艦の主要動力装置と電気機械部品は修復され、艦は新たな射撃管制電波位置特定ステーション(レーダー)「バギラ」、新たな淡水化装置、新たな排水処理システムを受け取ったと述べた。
修理中に大型揚陸艦の甲板と全ての居住区は、初めて現代的なポリマー材料で覆われた。
「オスリャービャ」は、艦上に強化戦車中隊(戦車12両あるいは歩兵戦闘車17両あるいは装甲兵員輸送車17両)と250名までの揚陸隊員を運ぶ事が可能である。
艦の自立航海期間は30日間である。
艦の兵装は、2基の口径57mmAK-725砲と携帯高射ミサイル複合体「イグラ」である。
プロジェクト775大型揚陸艦BDK-101はポーランドのグダニスク造船所で建造され、1981年12月19日にソ連海軍へ納入されました。
その後、太平洋艦隊へ配備されました。
1985~1986年にはインド洋で戦闘勤務に就きました。
1986年にはイエメンのアデン港からのソ連民間人の避難作戦へ参加しました。
1990~1991年には再びインド洋で戦闘勤務に就きました。
1996年、1997年、1999年にはカムチャツカ半島への貨物輸送を行ないました。
2006年1月24日に「オスリャービャ」と命名されました。
2015年からウラジオストクの『ダーリザヴォード』で近代化改装が行なわれ、2017年3月初頭までに完了しました。
今回の近代化改装で「オスリャービャ」には汎用射撃管制システムMR-123-02/3「バギラ」が搭載されました。
「バギラ」は57mm砲と対地攻撃用ロケット砲の射撃を管制します。



「バギラ」は、バルト艦隊の同型艦である大型揚陸艦「カリーニングラード」にも搭載されています。
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