ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月9日12時52分配信
【太平洋艦隊の駆逐艦「ブイストルイ」は海上及び空中標的への砲射撃を実行した】

太平洋艦隊戦隊水雷艇(駆逐艦)「ブイストルイ」は、第2錬成任務K-2の要素への取り組みの枠組みにおいて、海上及び空中標的への砲射撃を実行した。

艦隊の戦闘訓練計画に従い、日本海に位置する射爆場において、同艦の乗組員は、仮想敵の戦闘艦及び空中攻撃手段を模した目標への複合砲射撃を実行した。

艦載砲複合体AK-130からの実地射撃は、仮想敵の戦闘艦を模した曳航大型海上盾に対し、最大距離で実施された。

また、主砲中隊は、乗組員の直接の視認範囲外に在る浮標フィールド(仮想敵の沿岸砲中隊の役割を演じる)へ打撃を与えた。

速射砲複合体AK-630班は、小型目標からの攻撃の撃退と対空防衛の戦闘要素へ取り組んだ。
更に、戦隊水雷艇(駆逐艦)「ブイストルイ」乗組員は、様々な艦内演習と訓練を実施した。



太平洋艦隊駆逐艦「ブイストルイ」(1989年10月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]

そして3月9日、再び出航して日本海で砲撃訓練を行ないました。


[駆逐艦ソブレメンヌイ型]
[ソブレメンヌイ級全艦リスト]

プロジェクト956戦隊水雷艇(駆逐艦)は、1981年から1994年に掛けて17隻がソ連/ロシア海軍へ就役しましたが、現在、稼動状態に在る艦は3隻です。
(太平洋艦隊「ブイストルイ」北方艦隊「アドミラル・ウシャコーフ」バルト艦隊「ナストーイチヴイ」)
この3隻の内、最近に遠洋航海を行なっているのは「ブイストルイ」のみです。


稼動艦3隻以外にも、一応は海軍籍に在る艦が3隻(太平洋艦隊「ブールヌイ」、「ベズボヤズネンヌイ」バルト艦隊「ベスパ―コイヌイ」)有りますが、「ベズボヤズネンヌイ」は2000年代初頭から予備役保管中、「ブールヌイ」はオーバーホールを中止して予備役編入、「ベスパ―コイヌイ」カリーニングラード造船所で博物館へ改装中であり、何れの艦も現役に復帰して海へ出る可能性はゼロです。

同時期に建造された他のロシア海軍水上戦闘艦プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦、プロジェクト1164ロケット巡洋艦、プロジェクト1155大型対潜艦は近代化改装を行ない、2020年代にも現役に留まりますが、プロジェクト956には近代化改装の計画は有りません。
[ロシア海軍は今後も巡洋艦を維持する]
[ロシア海軍のプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ型)5隻は2022年までに近代化改装される]

現在、ロシア海軍の艦船の機関は、ガスタービンエンジンディーゼルエンジンが大半を占めており、燃料は双方とも軽油を使っています。

しかし、プロジェクト956駆逐艦と、重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」のみは蒸気タービンエンジンであり、燃料は重油を使っています。
つまり、これらの艦の為にだけ別途に重油を用意する必要が有ります。

実質的には正規空母である「アドミラル・クズネツォフ」は近代化改装を行なって2020年代にも現役に留まりますがプロジェクト956は近代化してまで使い続けるだけの価値は無いとロシア海軍は見ているようです。

もしもプロジェクト956駆逐艦ガスタービン推進艦であったのならば、このような扱いは受けず、近代化改装も行われていたかもしれません・・・
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