改ボレイ級戦略原潜クニャージ・ウラジーミルは7月30日に正式に起工される

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【4隻目のボレイ型潜水艦となる原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は7月30日に「セヴマシュ」で起工される】
2012年7月19日
4隻目のボレイ型潜水艦となる原子力潜水艦「クニャージ・ウラジーミル」は7月30日に「セヴマシュ」で起工される。
戦略用途ロケット艦プロジェクト955A「ボレイ-A」~「ボレイ」シリーズの4番目の艦の公式起工式典は、7月30日・月曜日に株式会社「生産連合・北方機械製造組合」で執り行われる。
入手可能な情報によると、同艦は「クニャージ・ウラジーミル」と命名される。
これは、『中央海軍ポータル』が、ロシア連邦軍事産業企業体の情報提供者より伝えられた。
同じ日に、プロジェクト955シリーズのトップである原子力ロケット水中巡洋艦K-535「ユーリー・ドルゴルーキー」へ海軍旗が初掲揚されるものと見られる。
海軍の日の海軍将兵への贈り物として、セヴェロドビンスクの艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」において海軍への納入に関する取引が行なわれる。
修理並びに近代化を終えたプロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、祭日の前の7月27日に(海軍への引き渡し)署名が行なわれる予定である。
[新世代戦略原潜ボレイ級(旧ブログ)]
[新世代戦略原潜ボレイ級]
記事中の「(ロシア)海軍の日」というのは、7月29日です。
以前から価格を巡って揉めていた新世代戦略原子力潜水艦「改ボレイ」級(5隻)の契約は、今年5月28日、ようやく署名されました。
[ロシア国防省と統合造船業営団は改ボレイ級戦略原潜の供給契約に署名した]
「ボレイ」級を建造する「セヴマシュ」総取締役アンドレイ・ジャチコフは昨年12月に、改ボレイ級の建造の準備が行なわれていると発言しています。
[新世代戦略原潜「ボレイ」4番艦(改ボレイ級)は2012年に起工される]
「ボレイ」級4番艦の建造作業は、2009年12月から開始されています。
[ボレイ級戦略原潜4番艦の建造作業は既に始まっている]
[既に6隻の新世代戦略原潜ボレイ級が建造されている]
今回の記事は、実質的に建造作業が開始されている「ボレイ」級4番艦(改「ボレイ」級としては1番艦)が、ようやく正式に起工されるという事です。
以前、同艦の予定艦名は「奇蹟者聖ニコライ」と伝えられていましたが、結局、「クニャージ・ウラジーミル」(聖公ウラジーミル)となったようです。
艦名の元となったウラジーミル公(ウラジーミル1世)は、リューリク朝のキエフ大公国の大公です。
彼の息子が「ヤロスラフ・ムードルイ」(賢公ヤロスラフ、ヤロスラフ1世)です。
「ウラジーミル・モノマーフ」と「ユーリー・ドルゴルーキー」もキエフ大公です。
「ボレイ」級4番艦以降は、弾道ミサイル搭載数が増加するなどの改正を加えたタイプ(ボレイ-A)となります。
[新世代戦略原潜ボレイ級4番艦以降はSLBM搭載数が20基に増加する]
今回の記事によると、「ボレイ」級戦略原潜のトップ艦「ユーリー・ドルゴルーキー」は、7月30日にロシア海軍へ引き渡されるようです。
そして、近代化改装を終えたプロジェクト667BDRM戦略原潜(デルタIV級)K-407「ノヴォモスコフスク」は、その前の7月27日に復帰するとの事です。
[デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクは近代化改装後の航海試験を終えた]
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