ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装に関する軍と産業界の合同会議が開催される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年3月18日8時30分配信
【軍と産業界の代表者は来週に「アドミラル・クズネツォフ」の修理時期について討議する-情報筋】
モスクワ、3月18日、インタファクス-AVN

重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の修理実施時期と場所に関する最終的な決定は未だ採択されていない。
土曜日にインタファクス-AVNは消息筋より伝えられた。

「来週、軍と産業界の代表が出席する会議が開催され、大方は決まるかもしれません」
彼は言いました。

「資金の不足を考慮いたしますと、今年から修理へ入った場合、それは長い期間となるかもしれません」
対談者は、こう考えている。

「と同時に、今、艦は『生きており』、戦闘勤務へ就く事が出来ます。
これは最近の地中海への航海により証明されています」

彼は指摘した。

彼によると、この事に関連して「検討される選択肢の1つとして、航空母艦の修理への着手を2017年では無く、2018年にするというものもあります」

この選択肢には更なる妥当性が有り、何故ならば戦闘機MiG-29KR/KUBRで武装する北方艦隊海軍航空隊第100独立艦上戦闘機航空連隊の飛行士の航空母艦からのフライトの準備期間を確保できるからであると情報提供者は付け加えた。

北方艦隊航空打撃艦グループは2016年10月15日にセヴェロモルスクから出航し、今年2月9日に戻ってきた。
2016年11月15日、ロシア軍首脳は、「アドミラル・クズネツォフ」航空隊が歴史上初めて戦闘へ使用されたと発表した~艦上戦闘機は、シリア領内テロリストを目標とする攻撃へ関与していた。

ロシア連邦国防省は、「アドミラル・クズネツォフ」艦上航空隊シリアテロリストの施設1000以上を破壊し、420回の戦闘飛行(この内の117回は夜間)を行なったと通知した。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
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『第35艦船修理工場』
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近代化改装の内容については、現時点においては未だ正式には決定されてないようですが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]


これまでのロシア側の報道を見る限り、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には幾つかのオプションが考慮されており、いわば「松竹梅コース」のように、改装費用が上は650億ルーブルから200億ルーブル、下は数十億ルーブル(おそらくは50-60億ルーブル)まで有るようです。

松:改装費用650億ルーブル(2017年3月中旬初出)
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により寿命を20年延長する]

竹:改装費用200億ルーブル(2017年3月初頭初出)
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない]

梅:改装費用数十億ルーブル(2016年5月下旬初出)
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]

当然、改装の内容も大幅に違ってきます。
「松」は、兵装(打撃有翼ミサイル複合体も含む)や電子機器の殆ど全てを交換し、寿命も20年延長するという最も大規模な改装になります。
「梅」は、主に航空関係艤装に焦点を当てたものであり、必要最低限の改装になります。


「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の開始時期を、今の所予定されている2017年から2018年に延期すべきであると主張する人も少なからず居るようです。

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装が2018年から始まるという話は、以前にも出ています。
[ロシア海軍唯一の正規空母アドミラル・クズネツォフは2018年から近代化改装を開始する]
この時は『統合造船業営団』副総裁イーゴリ・ポノマリョフ氏の発言でしたが、すぐ後に「上司」『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏から否定されました。

『タス通信』より
2016年11月16日12時48分配信
【『統合造船業営団』のトップは「アドミラル・クズネツォフ」の2018年の修復についての情報を否定した】
アレクセイ・ラフマノフ総裁は、タス通信の問い合わせに対し「無論、違います」と答えています。


今回のインタファクスの記事に登場する「(匿名希望の)情報提供者」(発言内容から見て、おそらくはロシア海軍側の関係者)も、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を急いで今年(2017年)から始める必要は無いと考えているようです。
資金の問題にも触れていますが、要するに「現時点でアドミラル・クズネツォフは作戦可能状態に在る。緊急に修理が必要な状態では無い。急ぐ必要は無いだろう」という事でしょう。
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