ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の設計案は完成した

13-1117b.jpg
17-0303f.jpg
『タス通信』より
2017年3月21日11時58分配信
【ネフスキー計画設計局は航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の修復プロジェクトを開発した】
モスクワ、3月21日/タス通信

『ネフスキー計画設計局』は、ロシア唯一の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」の中間修理及び近代化の技術プロジェクトを開発した。
17-0321j.jpg
同社の同取締役セルゲイ・ウラソフ『タス通信』へ話した。

「航空母艦の修理の技術プロジェクトは開発しており、今は(ロシア)国防省の決定を待っております」
彼は、対応する質問に答え、こう話した。

ウラソフによると、作業の時期と具体的な内容は、このプロジェクトへの融資次第である。
「修理期間は、2年から3年半となるかもしれません」
彼は資金量を明確にせずに話した。

火曜日にロシア連邦海軍副総司令官ヴィクトール・ブルスクが述べたように、「アドミラル・クズネツォフ」の修理は今年から始まる。
「私が思いますに、今年から始まるでしょう。
修理中に問題点の洗い出しが行なわれ、その結果により修理完了時期が定められます」

彼は話した。

ブルスクは、航空母艦には新たなモデルの兵装と機器が導入される事を付け加えた。
「私は、それが著しく変化するとは思いませんが、言うまでも無く、新たなモデルが導入されます」
彼は話した。

以前、ロシア防衛産業の情報提供者が『タス通信』へ伝えたように、「クズネツォフ」の修理はセヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』で2017年前半に開始され、2年半に渡って続く。

航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」『ネフスキー計画設計局』が設計し、1990年代初頭に就役した。
これまでの戦闘勤務中に同艦は一度も中間修理と近代化を行なったことは無い。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。


[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
17-0303c.jpg

『第35艦船修理工場』
17-0303d.jpg

近代化改装の内容については、現時点においては未だ正式には決定されてないようですが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]


これまでのロシア側の報道を見る限り、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には、改装費用が異なる幾つかのオプションが考慮されているようです。

改装費用650億ルーブル(2017年3月中旬初出)
兵装(打撃有翼ミサイル複合体も含む)や電子機器の殆ど全てを交換し、寿命も20年延長。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により寿命を20年延長する]

改装費用200億ルーブル(2017年3月初頭初出)
対空兵装、電子機器などを新型に換装し、ボイラー4基を交換。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない]

改装費用数十億ルーブル(2016年5月下旬初出)
主に航空関係艤装に焦点を当てた必要最低限の改装。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]


そして今回、「アドミラル・クズネツォフ」を設計した『ネフスキー計画設計局』のトップ、セルゲイ・ウラソフ氏は、同艦の近代化改装の設計案が完成した事を明らかにしました。
ただ、改装案の中身と費用については一切触れていませんが・・・

ウラソフ氏は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装の工事期間が2年~3年半に及ぶとだけ述べておりますが、上記の「改装費用200億ルーブル」の場合は工事期間2年半ですから、おそらく「工事期間3年半」は上記の「改装費用650億ルーブル」でしょう。
スポンサーサイト