第2のラーダ級潜水艦クロンシュタットは2019年にロシア海軍へ引き渡される

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『タス通信』より
2017年3月21日11時57分配信
【第2のプロジェクト「ラーダ」通常動力潜水艦は2019年に(ロシア)海軍へ引き渡される】
モスクワ、3月21日/タス通信

第2のプロジェクト677「ラーダ」通常動力潜水艦は、ロシア海軍へ2018年では無く2019年に引き渡される。
『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフ『タス通信』へ話した。

「2隻目を私共は2019年に引き渡すつもりであり、3隻目は-資金供給次第ですね」
彼は話した。

第4の同プロジェクト潜水艦の建造契約への署名に関しては、未だ不明であるとブザコフは指摘した。
「私共は、それを希望しておりますが、今のところは、未だ何も有りませんね」
同社の総取締役は付け加えた。

以前に報じられているように、このシリーズの第2と第3の潜水艦(それぞれ「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」)はロシア海軍へ2018年と2019年に引き渡される事になっており、第4(の潜水艦)の契約は2018年の署名が見込まれている。

「ラーダ」型潜水艦第4世代通常動力潜水艦に属している。
プロジェクト潜水艦の水上排水量は、およそ1750トンであり(対する「ワルシャワンカ」は2300トン)、水中速力は21ノットに達する。
新世代潜水艦は低水準の騒音と高度の自動化の点で(前世代とは)異なる。
その主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」である。

潜水艦シリーズのトップ「サンクトペテルブルク」は1997年に起工され、2010年に海軍へ引き渡されて以来、試験運用のままである。
「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は、それぞれ2005年と2006年に起工された。
その建造は中断し、2013年から再開された。



[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級]
[新世代潜水艦ラーダ(アムール)級(旧ブログ)]

ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦プロジェクト677「ラーダ」1番艦B-585「サンクトペテルブルク」は1997年12月26日に起工、2004年10月28日に進水、2010年4月22日に就役しました。

しかし、「サンクトペテルブルク」就役前の洋上試験中に様々な問題点が発覚した為、2005年7月28日に起工された2番艦と2006年11月10日に起工された3番艦の建造工事は一旦凍結されました。


2012年2月初頭、当時のロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は、『ロシア通信社ノーボスチ』のインタビューに対し、「ラーダ」級潜水艦「サンクトペテルブルク」に対する不満を述べています。

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
2012年2月9日配信
【ウラジーミル・ヴィソツキー提督へのインタビュー】

「ラーダ」級に関する箇所を抜粋。

インタビュアー:多くのメディアの報道で、プロジェクト677「ラーダ」ディーゼルエレクトリック潜水艦の将来に関する憶測が流れていますが・・・

ヴィソツキー:
「ラーダ」?この艦については、何か申し上げる事が有りますかね?
潜水艦「サンクトペテルブルク」の試験運用では、技術的特性が示されていません。
その理由は、非常に簡単です。
要するに、この艦の主要動力装置には、欠陥が有るのですよ。

僕達は、第二次世界大戦時の動力を有するような武器を新たに必要であるなどという頭脳は持ち合わせておりません。
何故かって?誰がそれを必要とするのでしょうか?
そして、それは同様の動作特性を有しています。
現在の形での「ラーダ」を、ロシア海軍は必要としておりません。

インタビュアー:建造中の同プロジェクト潜水艦「クロンシュタット」と「セヴァストーポリ」の今後はどうなりましょうか?

ヴィソツキー:これらの艦は、他の動力装置になると思います・・・



その後、「ラーダ」級は改設計され、2013年2月には2番艦3番艦の建造再開が決定されました。
[ロシア国防省はラーダ級潜水艦の建造再開を正式に決定した]

2番艦「クロンシュタット」は2013年7月に建造契約が再締結され、工事が再開されています。
[ラーダ級潜水艦クロンシュタットは再建造される]

2006年に起工されていた3番艦は、2015年3月19日に「ヴェリーキエ・ルーキ」の名で改めて起工されました。

[ロシア海軍の為のラーダ級潜水艦3番艦セヴァストーポリ改めヴェリーキエ・ルーキは再起工された]

これらの同型艦は、1番艦「サンクトペテルブルク」の運用実績を踏まえて大幅に改良されています。
[ロシア海軍の新世代通常動力潜水艦ラーダ級の2番艦以降は大幅に改良される]

一方、1番艦「サンクトペテルブルク」は就役後、暫くはバルト艦隊に所属してバルト海に滞在していましたが、深海での試験(バルト海では実施できない)などを実施する為、北方艦隊の基地へ回航される事になり、2013年10月17日に潜水艦基地ポリャールヌイへ到着しました。
[ラーダ級潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊基地に到着した]

以後、「サンクトペテルブルク」北方艦隊に留まり、試験運用を続けています。
[ロシア海軍第4世代潜水艦サンクト-ペテルブルクは北方艦隊へ配備される]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年も試験運用を継続する]
[ロシア海軍のラーダ級潜水艦サンクトペテルブルクは2016年に試験運用を完了する]

以前には2番艦「クロンシュタット」と3番艦「ヴェリーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは、2018~2019年に予定されていました。
[最後のラーダ級潜水艦(?)クロンシュタットとヴェリーキエ・ルーキは2018-2019年にロシア海軍へ引き渡される]


しかし今回、建造元の『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフ氏は、2番艦「クロンシュタット」ロシア海軍への引き渡しは2019年になると述べました。
(3番艦については明言していませんが)

引き渡しが遅れる理由は、おそらく、『アドミラルティ造船所』が新たに太平洋艦隊向けの6隻のプロジェクト06363潜水艦を建造する事になったからでしょう。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦の最初の2隻~「モジャイスク」「ペトロパブロフスク・カムチャツキー」は2017年に起工され、2019年に就役する予定です。
[ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦の最初の2隻は2017年に起工され、2019年に就役する]

2018年と2019年にも2隻ずつ起工され、2020年と2021年の就役が予定されています。

ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』は、『アドミラルティ造船所』プロジェクト06363潜水艦建造の為の資金を援助します。

『タス通信』より
2017年3月21日14時52分配信
【統合造船業営団は太平洋艦隊の為の6隻の「ワルシャワンカ」建造資金の一部を融資する】

つまり現時点では太平洋艦隊向けのプロジェクト06363潜水艦6隻の建造の方が優先されており、「ラーダ」級は後回しにされるという事でしょう。


「クロンシュタット」「ヴェリーキエ・ルーキ」は就役後、北方艦隊への配備が予定されています。
[ロシア海軍第4世代通常動力潜水艦ラーダ級は北方艦隊へ配備される]


なお、今回の記事中では触れられていませんが、数日前の3月17日に『統合造船業営団』副総裁(軍事造船担当)イーゴリ・ポノマリョフ氏は、「クロンシュタット」「ヴェリキーキエ・ルーキ」ロシア海軍への引き渡しは2021年になると発言しています。
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年3月17日11時11分配信
【「ラーダ」型潜水艦シリーズ2隻の引き渡し期限は2021年に移動する】

今回のアレクサンドル・ブザコフ氏の発言は、これを否定するものです。
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