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ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で防空戦闘訓練を行なった

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月28日8時33分配信
【太平洋艦隊の艦の乗組員は仮想敵の空中攻撃手段からの攻撃を撃退する任務へ成功裏に取り組んだ】

太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」戦隊水雷艇(駆逐艦)「ブイストルイ」で構成される太平洋艦隊打撃艦グループは、仮想敵の空中攻撃手段の大規模な攻撃を撃退する複合任務へ取り組んだ。

艦上電波位置特定探知手段は、2つの空中目標群を捕捉、追尾した。
仮想敵の役割は、艦隊海軍航空隊超音速迎撃戦闘機MiG-31対潜ヘリコプターKa-27が演じ、高速及び低空の空中目標をシミュレートした。

電波電子戦闘手段を活性化させ、アクティブ及びパッシブ妨害を行なった。
目標が射撃実施防御線へ接近した時、の乗組員は電子ミサイル発射を実行し、仮想敵航空機は破壊された。

艦隊海軍航空隊との演習を完了した後、艦は、小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」艦上から射出されたミサイル標的「サマン」に対する実地ミサイル-砲射撃を同時に実行した。
戦闘活動の実施中、全ての割り当てられた目標は成功裏に撃破された。



ロシア太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(011、1990年2月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月初頭には地中海東部へ入り、シリア沖へ展開しました。

2016年6月には極東へ戻り、オホーツク海の演習へ参加した後、7月18日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは長期航海を終えてウラジオストクへ帰港した]

その後はウラジオストクで整備が行なわれていたようであり、2017年2月7日に戦闘訓練の為、出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは海上戦闘訓練の為に出航した]

2月9日に対空戦闘訓練を行ないました。
この時、東方軍管区(おそらくは沿海地方第22戦闘機航空連隊)所属の戦闘機Su-35Sが仮想敵役を務めました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは戦闘機Su-35と対空戦闘訓練を行なった]

2月13日にはピョートル大帝湾で対地、対艦、対空砲撃訓練を実施しました。
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[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはピョートル大帝湾で砲撃訓練を行なった]

その後、「ワリャーグ」は一旦ウラジオストクへ帰港したようですが、3月6日に太平洋艦隊司令官セルゲイ・アヴァキャンツ提督や太平洋艦隊司令部要員を乗せて再び訓練のために出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは太平洋艦隊司令官の座乗の下に海上での訓練を行なう]


太平洋艦隊駆逐艦「ブイストルイ」(715、1989年10月28日就役)は、2015年11月2日にウラジオストクを出航してインドへ向かい、インド海軍との合同演習『インドラ ネイヴィー-2015』へ参加しました。
2016年1月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ロシア-インド海軍合同演習『インドラ・ネイヴィー-2015』(2015年12月)]

その後、2016年6月20日に宗谷海峡を東進し、7月10日に同海峡を西進しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇、宗谷海峡通過(2016年6月20日)]
[ロシア海軍太平洋艦隊艦艇は宗谷海峡を西進した]

2016年10月15日にウラジオストクを出航してインドネシアへ行き、その後、11月21日までにウラジオストクへ戻りました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイはウラジオストクへ帰投した]

2017年2月末から3月1日まで日本海で各種戦闘訓練を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の駆逐艦ブイストルイは海上戦闘訓練を実施した]

3月9日に再び出航して日本海で砲撃訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で砲撃訓練を行なった]


2017年3月初頭までは別々に海上訓練を行なっていた「ワリャーグ」「ブイストルイ」でしたが、3月18日には一緒に出航し、日本海で対潜戦闘訓練を行ないました。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグと戦隊水雷艇(駆逐艦)ブイストルイは日本海で対潜戦闘訓練を行なった]
戦闘訓練にはソヴィエツカヤ・ガヴァニ近郊のカーメニ・ルチェイ基地に駐留する海軍航空隊対潜哨戒機Tu-142M3も参加し、更に、太平洋艦隊所属のプロジェクト877潜水艦(キロ級)が「敵役」を務めました。

3月28日にも「ワリャーグ」「ブイストルイ」は一緒に出航し、今度は各種防空戦闘訓練を実施しました。

戦闘訓練には太平洋艦隊海軍航空隊所属の迎撃戦闘機MiG-31対潜ヘリコプターKa-27PLも「空中標的」として参加しました。

MiG-31カムチャツカ半島エリゾヴォ基地に駐留していますが、3月10日に一部のMiG-31エリゾヴォから沿海地方ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地(ロシア航空宇宙軍戦闘機Su-35が駐留)へ移動しています。
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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年3月10日10時31分配信
【太平洋艦隊海軍航空隊の戦闘機MiG-31編隊はカムチャツカから沿海地方への長距離飛行を行なった】

エリゾヴォ基地
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エリゾヴォ基地MiG-31
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ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地
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今回の演習へ参加したのは、ツェントラーリナヤ・ウグロヴァーヤ基地へ移動していたMiG-31でしょう。
ただ、本当にMiG-31Ka-27PLを撃墜するわけにはいかないので、高射ミサイルは模擬発射だったようです。


更に「ワリャーグ」「ブイストルイ」は、小型対潜艦「ウスチ・イリムスク」(362)から発射されたミサイル標的「サマン」を撃墜しました。
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ミサイル標的「サマン」は、高射ミサイル「オサー-MA」をベースにした標的用ミサイルです。
こちらは、高射ミサイル機関砲の実弾射撃により撃墜したようです。
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