シリア沖から戻ってくる北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツは英仏海峡を通過した
- カテゴリ:シリア情勢(2017年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年3月29日17時25分配信
【遠距離航海任務を遂行した北方艦隊の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」はラマンシュ海峡を通過した】
地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員としての任務を遂行した北方艦隊の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」はラマンシュ海峡の通過を完了し、北大西洋の承認航路への移動を継続する。
海峡ゾーンへの移動を前に、戦闘班は艦の安全な操作を保障する為、悪天候と船舶航行が集中する条件下の狭い海域の航行訓練を実施した。
更に乗組員は、移動中の艦の生存の為の闘い(ダメージコントロール)活動へ取り組んだ。
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、2016年5月から地中海のロシア海軍作戦連合部隊の一員としての任務を遂行した。
2016年5月5日にセヴェロモルスク海域から始まった大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」の遠距離航海においては、44000海里以上を航行した。
北方艦隊の艦船は、定期的に地中海の海軍常設作戦連合部隊の一員として任務を遂行している。
北方艦隊の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(016)は、2016年5月5日にセヴェロモルスクを出航し、地中海へ向かいました。
(ただし、出航時には北方艦隊広報部からの発表は無かった)
北方艦隊広報部発表では全く触れられていませんが、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は黒海沿岸とシリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いていました。
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月28日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
以後、ボスポラス海峡を通過(南下・北上)して黒海と地中海を往復し、シリアのタルトゥースへ貨物を運びました。

[2016年]
・6月11日南下/6月23日北上
・7月1日南下/7月中旬北上
・7月20日南下/7月28日北上
・8月6日南下/8月15日北上
・9月1日南下/9月13日北上
・9月24日南下/10月3日北上
・10月11日南下/10月18日北上
・10月29日南下/11月8日北上
・11月16日南下/11月26日北上
・12月4日南下/12月14日北上
[2017年]
・2月6日南下/2月16日北上
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、計11回の輸送任務を遂行しました。
2017年3月2日にボスポラス海峡を南下して地中海へ出た後、西へ向かい、母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。
3月25日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を終えて帰路に就いた]
そして3月29日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。

これまで地中海には、シリア輸送任務の為、北方艦隊の大型揚陸艦1隻が交代で派遣されてきましたが、現在の所、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」に代わる北方艦隊の大型揚陸艦は派遣されていないようです。
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