プロジェクト22350フリゲート1番艦~3番艦は2017年~2019年にロシア海軍へ引き渡される

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『インタファクス』より
2017年3月29日16時31分配信
【フリゲート「ゴルシコフ」、「カサトノフ」、「ゴロフコ」は3年の間にロシア海軍への引き渡しが約束された】
モスクワ、3月29日、インタファクス-ロシア

株式会社『造船工場「北方造船所」(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ)』は、プロジェクト22350フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」、「アドミラル・カサトノフ」、「アドミラル・ゴロフコ」を、それぞれ2017年、2018年、2019年にロシア連邦海軍への引き渡しを計画している。
造船工場総取締役兼『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁イーゴリ・ポノマリョフは、水曜日にサンクトペテルブルクで報道陣へ伝えた。

「アドミラル・ゴルシコフは今年6月に引き渡されなければならず、艦は検査が行なわれ、現在はバルチースクで課題へ取り組んでいます。
兵器の試験は80~90パーセント実行されました。
同艦は既に45000海里を航行しました」
ポノマリョフ
は話した。

彼によると、フリゲート「アドミラル・カサトノフ」は、2017年末~2018年初頭に係留試験への着手が計画されている。
「全ての複合試験は2018年の実施が計画されており、引き渡しは、同年末になります」
彼は指摘した。

フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の引き渡しは2019年に予定されているとポノマリョフは話した。

また、彼によると、現在、造船所では、第4の同プロジェクト艦の船体が製造されている。

「現在、新たな国家軍備プログラムが準備されています。その後(その承認後)、将来の建造について御話しします」
ポノマリョフ
は、フリゲートプロジェクトの更なる建造計画についての質問に答え、こう話した。

[最も現代的]
「アドミラル・フロータ・ソヴエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」
は、『北方計画設計局』により開発されたプロジェクト22350のフラグシップである。

フリゲートの起工は、サンクトペテルブルク公開株式会社『造船工場「北方造船所」』で2006年2月1日に行なわれた。
フリゲート海軍への引き渡し時期は何度も延期された。
当初は2015年にロシア連邦海軍への引き渡しが計画されていたが、その後、期限は2016年に延期された。

その後、このシリーズのフリゲート「アドミラル・フロータ・カサトノフ」、「アドミラル・ゴロフコ」、「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」『北方造船所』において続けて建造されている。
このクラスは、ロシア海軍において最も現代的な艦であると『北方造船所』は表明している。

プロジェクト22350艦「ステルス」技術を用いて作成され、フリゲートの物理的フィールドは最小限に削減されている。
独特の建造方式により、艦の上部構造物のレーダー反射面積は大幅に低下している。
フリゲートは、単独で、あるいは艦船連合部隊の一員として遠洋ゾーンで敵水上艦及び潜水艦に対する戦闘行動を行ない、空中攻撃手段からの攻撃を撃退する為に意図されている。

フリゲートの排水量は4500トン、全長135メートル、幅16メートル、速力29ノット、航続距離4500海里、自立航行期間30日、乗組員は180~210名が考慮されている。

総出力65000馬力以上の主動力装置を装備する。

[艦の兵装]
艦は、A-192 130mm砲高射ミサイル複合体「リドゥート」、16基の対艦ミサイル「オーニクス」あるいは「カリブル-NKE」の発射装置で武装している。
対潜兵器として複合体「パケート-NK」が使用される。
艦上には対潜ヘリコプターKa-27を搭載する。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

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ロシア海軍の為の新世代フリゲート、プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク「北方造船所」で4隻が起工され、この内の2隻が進水し、1番艦は洋上試験中です。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2014年11月から洋上試験が行なわれています。
2017年3月20日には兵装試験の為に出航しました。
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[ロシア海軍の最新鋭フリゲート"アドミラル・ゴルシコフ"は兵装試験の為に再びバレンツ海へ向かった]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、現在艤装中です。
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[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工され、2017年に進水が予定されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2017年夏-秋頃に進水する]

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]


プロジェクト22350は、通常航行用のディーゼルと高速航行用のガスタービンを組み合わせた複合機関ですが、この内のガスタービンM90FRは、ロシアウクライナの共同開発であり、主な部品はロシアで製造し、ガスタービンエンジンの最終組立はウクライナで行なわれていました。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]

しかし、2014年2月末からのウクライナ危機、3月のロシア連邦によるクリミア半島編入により、ウクライナロシアの関係も悪化し、ガスタービンエンジンに関する「分業体制」も瓦解しました。
[ロシア海軍の新型フリゲートの建造は停滞する]
[ロシアはガスタービンエンジン供給中止に関してウクライナを訴える]

プロジェクト22350の場合、1番艦と2番艦のガスタービンは納入されましたが、3番艦以降の供給は途絶えました。
この為、ガスタービンの最終組立もロシア国内で行なう事になりましたが、その生産が始まるのは2017年5月以降になります。
[2017年5月からロシア海軍の為の艦船用ガスタービンエンジンの国内完全生産が始まる]
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)3番艦以降の為のロシア製ガスタービンは2017年末から供給を開始する]


そして今回、建造元である『北方造船所』総取締役イーゴリ・ポノマリョフ氏(ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』軍事造船担当副総裁を兼任のまま、最近に『北方造船所』総取締役へ就任)は、1番艦「アドミラル・ゴルシコフ」が2017年(6月末)、2番艦「アドミラル・カサトノフ」は2018年末、3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2019年末にロシア海軍への引き渡しが予定されていると発言しました。

4番艦「アドミラル・イサコフ」には言及していませんが、おそらくは2020年頃でしょう。
[プロジェクト22350フリゲート2隻(3番艦と4番艦)は2020年末までにロシア海軍へ引き渡される]

5番艦以降の建造については、今年中に採択される『2018-2025年の国家軍備プログラム』により決められるようです。
『北方造船所』以外の造船所で建造される可能性も有ります。
[ロシア海軍最新鋭フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)はカリーニングラード造船所でも建造されるかもしれない]
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