艦上戦闘機MiG-29KUBは空母ヴィクラマーディティヤへタッチアンドゴーを行なった
- カテゴリ:空母ヴィクラマーディティヤ

『中央海軍ポータル(フロートコム)』より。
【戦闘機は初めて航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」の飛行甲板に触れた】
2012年7月23日
艦上戦闘機MiG-29KUBの脚部は、初めて航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(旧「アドミラル・ゴルシコフ」)の飛行甲板に触れた。
造船企業「セヴマシュ」の発表では、こう述べられた。
ロシアの名誉試験飛行士ニコライ・ディオルディツにより操縦される戦闘機は、異なる高度で何度か同艦上にフライパスを行ない、飛行甲板へ接触し、通り過ぎて行った。
『イタル-タス』が報じた所によると、「ヴィクラマーディティヤ」はバレンツ海で工場試験を行なっている。
航空母艦の飛行甲板上への着艦は、まだ実行されていない。
「セヴマシュ」によると、MiG-29KUBは、「ヴィクラマーディティヤ」飛行甲板に何度か接触し、標準着艦コースを進んだ。
航空母艦への戦闘機の最初の着艦実施計画の時期は明確にされていない。
ニコライ・ディオルディツの他、試験には試験飛行士ミハイル・ベリャーエフも参加した。
彼らは、現在、艦上戦闘機で「ヴィクラマーディティヤ」へ最初の着艦を実施する主な候補と見られている。
航空母艦の工場試験は、2012年6月に開始された。
同艦上にはロシアとインドの乗組員が混在するが、インド軍人は、基本的にオブザーバーとして行動する。
「ヴィクラマーディティヤ」の試験は120日間に渡って実施され、その後、2012年12月4日にインド海軍へ引き渡されると見られる。
ロシアとインドは、2004年に「アドミラル・ゴルシコフ」近代化の為の契約に署名した。
契約額は15億ドルに達した。
契約に基づき、艦は無償でインド側へ譲渡されたが、その近代化及び艦上戦闘機MiG-29K/KUB購入の為の費用の支払いが規定された。
その後、契約額は改訂され、23億ドルに増加した。
修理及び近代化の間に「ヴィクラマーディティヤ」の飛行甲板は拡張された。
艦には、14度のトランポリン台と3基の航空機拘束装置が設置された。
航空母艦の動力装置の燃料は、ディーゼル油(軽油)に変更された。
[空母ヴィクラマーディティヤ(旧ブログ)]
[空母ヴィクラマーディティヤ]
インド空母「ヴィクラマーディティヤ」(旧ロシア海軍重航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」)は、最初の海洋試験の為、6月8日にセヴェロドヴィンスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤは航海試験の為に出航した]
最初の試験は、無事に終了しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの最初の航海試験は成功裏に完了する]
6月26日、「ヴィクラマーディティヤ」は、ロシア北方艦隊の主要基地セヴェロモルスクへ到着しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤ、セヴェロモルスク入港(2012年6月26日)]
[セヴェロモルスクのインド空母ヴィクラマーディティヤ(2012年6月30日)]
7月16日、「ヴィクラマーディティヤ」は、第2段階の工場航海試験の為にセヴェロモルスクを出港しました。
[インド空母ヴィクラマーディティヤの第2段階航海試験が実施された]
そして今回の記事によると、艦上戦闘機MiG-29KUBは、バレンツ海で航海試験中の「ヴィクラマーディティヤ」へ「タッチ・アンド・ゴー」を行なったようです。
ただし、完全に同艦の飛行甲板へ着艦したわけではありません。
以前に行なわれた第1次工場航海試験の際には、ロシア海軍の艦上戦闘機Su-33(重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」搭載機)が同艦上空をフライパスしています。


今回の記事によると、「ヴィクラマーディティヤ」へ初着艦するのは、ロシア人パイロットになるようです。
既にインド海軍へは2011年末までに艦上戦闘機MiG-29K/MiG-29KUB16機が納入され、第303飛行隊「ブラックパンサーズ」(INAS 303 "Black Panthers")が編成されていますが、彼らは、ロシア人パイロットが初着艦に成功した後で「自分の母艦」への着艦を行なうのでしょう。
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