ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった
- カテゴリ:ロシア海軍ニュース



『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年4月5日13時47分配信
【黒海でロシアとトルコの合同演習が実施された】
モスクワ、4月5日-ロシア通信社ノーボスチ
ロシア黒海艦隊とトルコ海軍の艦は黒海で合同演習を実施した。
黒海艦隊情報供給部長ヴャチェスラフ・トルハチェフは報道機関へ伝えた。
「2ヶ国の艦の演習の枠組みにおいて、係留地での測量、駐留地からの出航、掃海の実施、合同機動演習と組織的通信、更には、小型高速目標の攻撃の撃退、組織的な臨検活動の実施、水上に浮かんだ人の捜索と救助へ取り組みました」
彼は話した。
トルハチェフは、黒海艦隊からはフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」、海洋掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」、「ラプトル」型哨戒艇が、トルコ海軍からはフリゲート「バルバロス」とコルベット「ブユックアダ」が参加した事を説明した。
ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役し、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
その後、何度か地中海への航海を行ないました。
2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。
それから約1ヶ月後の3月31日、出航したセヴァストーポリでは無く、黒海東岸のノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]

2017年4月3日、トルコ海軍のフリゲート「バルバロス」(F-244)とコルベット「ブユックアダ」(F-512)がノヴォロシースク港を訪れました。

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年4月3日13時0分配信
【トルコ海軍戦闘艦支隊はノヴォロシースクへ到着した】
トルコ海軍の艦のホストシップは、「アドミラル・グリゴロヴィチ」が務めました。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」がセヴァストーポリでは無くノヴォロシースクへ戻ってきたのは、この為だったようです。
同日、トルコ海軍のヴェイセル・コセル大将と黒海艦隊司令官アレクサンドル・ヴィトコ大将の会談が行なわれました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年4月3日18時54分配信
【ノヴォロシースクで黒海艦隊司令官とトルコ海軍指揮官の会合が開かれた】
4月4日、トルコ海軍代表団は「アドミラル・グリゴロヴィチ」を訪問しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年4月4日9時37分配信
【トルコ海軍の指揮官は黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」を訪れた】
同日、トルコ海軍代表団は、大祖国戦争で戦死したロシア海軍将兵の慰霊碑へ献花しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年4月4日14時9分配信
【黒海艦隊とトルコ海軍の代表は戦争で死亡したノヴォロシースクのロシア船員の記念碑へ黙祷を捧げた】
トルコ海軍の2隻の艦は、4月5日午前にノヴォロシースクを出航しました。
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年4月5日11時8分配信
【トルコ海軍の艦はノヴォロシースクへの訪問を完了した】
その後、トルコ海軍の2隻の艦とロシア海軍黒海艦隊の合同演習が実施されました。
ロシア海軍とトルコ海軍の合同演習は、2013年4月以来、実に4年ぶりです。
[黒海艦隊の揚陸艦は黒海沿岸諸国の合同演習に参加する]
ロシア海軍とNATO加盟国海軍の合同演習も、2014年3月のウクライナ危機以降、全く行われていませんでしたが、今回、数年ぶりに実施されました。
(ただし、ロシア海軍の北方艦隊とNATO加盟国ノルウェーの沿岸警備隊の合同演習は、ウクライナ危機の後も何度か実施された)
ロシア海軍からは、「アドミラル・グリゴロヴィチ」の他に、掃海艦「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」が参加しました。
「ヴィツェ・アドミラル・ザハリン」は2009年1月17日に就役しており、黒海艦隊の艦船の中では新しい部類に入ります。
[新型掃海艦ヴィツェ-アドミラル・ザハリン、黒海艦隊へ]
[新型掃海艦「ヴィツェ-アドミラル・ザハリン」は1月17日に就役する]
[ロシア海軍新掃海艦「ヴィツェ-アドミラル・ザハリン」就役]
この他、2015年以降に就役した「ラプトル」型哨戒艇(対破壊工作艇)も参加しました。

「ラプトル」型哨戒艇は、合同演習において、ロシア海軍及びトルコ海軍の艦へ攻撃を仕掛ける敵の「小型高速目標」の役割を演じたようです。
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