ロシア海軍北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツは地中海東部(シリア沖)から戻ってきた
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年4月5日17時58分配信
【北方艦隊主要基地へ大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」が戻ってきた】
本日(4月5日)、北方艦隊主要基地-セヴェロモルスク市-へ、アンドレイ・ザルコフ2等海佐の指揮下で遠距離航海任務を成功裏に果たした大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」が到着した。
母港へ帰ってきた同艦の乗組員を北方艦隊司令官ニコライ・エフメノフ中将が祝福した。
彼は、遠海ゾーンで任務を遂行した乗組員のプロ意識と高い軍事海洋技量を指摘した。
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、昨年5月5日に遠距離航海へ出発し、2016年~2017年に、主として黒海と地中海で任務を遂行した。
この間に同艦は、およそ4400時間航行した。
合計で同艦は45000海里以上を航行した。
これをキロメートルに換算した場合、北方艦隊将兵は、地球の赤道上を2度回った事になる。
遠距離航海中、大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」の乗組員の家族には、2人の男の子が生まれた。
[参照]
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、何度も北方艦隊及び連合部隊で最高の艦と認定されてきた。
同艦は演習『ザーパド(西)-2009』及び『ザーパド-2013』へ参加した。
何度も地中海と、北極圏のノヴォシビルスク諸島への北海航路上の遠距離航海を行なった。
2015年には、大型揚陸艦「コンドポガ」と共に、北極圏の戦略的に重要な産業施設の防衛の為の軍種間戦術演習の枠組みにおいて、ドゥディンカ港地域の無防備の海岸への揚陸部隊の上陸へ参加した。
北方艦隊の大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」(016)は、2016年5月5日にセヴェロモルスクを出航し、地中海へ向かいました。
(ただし、出航時には北方艦隊広報部からの発表は無かった)
北方艦隊広報部発表では全く触れられていませんが、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は黒海沿岸とシリアを往航する貨物輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いていました。
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は2016年5月28日にボスポラス海峡を北上して黒海へ入りました。
以後、ボスポラス海峡を通過(南下・北上)して黒海と地中海を往復し、シリアのタルトゥースへ貨物を運びました。

[2016年]
・6月11日南下/6月23日北上
・7月1日南下/7月中旬北上
・7月20日南下/7月28日北上
・8月6日南下/8月15日北上
・9月1日南下/9月13日北上
・9月24日南下/10月3日北上
・10月11日南下/10月18日北上
・10月29日南下/11月8日北上
・11月16日南下/11月26日北上
・12月4日南下/12月14日北上
[2017年]
・2月6日南下/2月16日北上
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」は、計11回の輸送任務を遂行しました。
2017年3月2日にボスポラス海峡を南下して地中海へ出た後、西へ向かい、母港セヴェロモルスクへの帰路に就きました。
3月25日にジブラルタル海峡を通過して大西洋へ出ました。
[北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツはシリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)を終えて帰路に就いた]
3月29日にラマンシュ海峡(英仏海峡)を通過して北海へ出ました。

[シリア沖から戻ってくる北方艦隊の大型揚陸艦ゲオルギー・ポベドノーセッツは英仏海峡を通過した]
そして4月5日にセヴェロモルスクへ帰港しました。
これまで地中海には、シリア輸送任務の為、北方艦隊の大型揚陸艦1隻が交代で派遣されてきましたが、現在の所、「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」に代わる北方艦隊の大型揚陸艦は派遣されていないようです。
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