ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)に到着した
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年4月8日10時25分配信
【黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海の海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を再開した】
本日、アナトーリー・ヴェリチコ3等海佐が艦長を務める黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、地中海のロシア海軍常設連合部隊の一員として加わった。
4月3日から5日まで「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、ノヴォロシースクを非公式訪問したトルコ海軍艦船支隊のホストシップとなり、ロシア-トルコ海軍の『PASSEX』タイプの2ヶ国間演習へ参加した。
[参照]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦の排水量は、およそ4000トン、速力は30ノット、自立航行期間は30日。
兵装:有翼ミサイル「カリブル-NK」、自己防衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mm砲A-190、高射砲、反応爆雷装置、魚雷、更にはヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。
ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役し、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
その後、何度か地中海への航海を行ないました。
2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。
それから約1ヶ月後の3月31日、出航したセヴァストーポリでは無く、黒海東岸のノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]

4月3日、トルコ海軍のフリゲート「バルバロス」(F-244)とコルベット「ブユックアダ」(F-512)がノヴォロシースク港を訪れ、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はホストシップを務めました。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は4月5日にノヴォロシースクを出航し、トルコ海軍とロシア黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった]
演習終了後は黒海の出口へ向かい、4月7日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びシリアへ向かった]
そして4月8日にはロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日)へ加わりました。
つまり、地中海東部(シリア沖)へ到着したという事です。

現在、シリア沖には、ロシア海軍の偵察艦「キルディン」、海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」が滞在しています。
4月3日には大型揚陸艦「コロリョーフ」がボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。
4月6日には哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」、海洋曳船MB-174、大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」がボスポラス海峡を南下、地中海へ入りました。
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