ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはシリアのタルトゥースで物資を補充した
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『タス通信』より
2017年4月13日9時36分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」はタルトゥースで物資を補充した】
モスクワ、4月13日/タス通信
黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、水曜日にシリアのタルトゥースのロシア海軍物資-技術サービス供給所で水と食料と燃料の在庫を補充した後、地中海での任務遂行を続ける。
『タス通信』はモスクワの軍事-外交筋より伝えられた。
「ミサイル"カリブル"で武装するフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は、4月12日にシリアのタルトゥースへ寄港しました。
そこで水と食料と燃料の在庫を補充し、ロシア連邦海軍常設連合部隊の一員として与えられた任務を遂行する為、本日に再び出航しました」
対談者は話した。
4月8日、艦は地中海のロシア連邦海軍常設連合部隊へ補充された。
フリゲートの前の航海は、ほぼ3月の全期間に渡って継続した~艦は3月2日に地中海へ入り、(ロシア)国防省は3月31日にフリゲートがノヴォロシースクへ戻ったと発表した。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」はプロジェクト11356フリゲートのトップである。
このシリーズの艦の排水量は、およそ4000トン、速力は30ノット、自立航海期間は30日。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」の兵装は、有翼ミサイル「カリブル-NK」、自己防衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、口径100mmのA-190砲、高射砲、反応爆雷装置、魚雷であり、更には艦上ヘリコプターKa-27或いはKa-31を搭載できる。
ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラードの『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役し、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]
その後、2度に渡り地中海への航海を行ないました。
(2016年9月24日~10月7日と2016年11月3日~12月19日)
2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はセヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。
それから約1ヶ月後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は一旦黒海へ下がり、3月31日には黒海東岸のノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]

4月3日、トルコ海軍のフリゲート「バルバロス」(F-244)とコルベット「ブユックアダ」(F-512)がノヴォロシースク港を訪れ、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はホストシップを務めました。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は4月5日にノヴォロシースクを出航し、トルコ海軍とロシア黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった]
演習終了後は黒海の出口へ向かい、4月7日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びシリアへ向かった]
4月8日にはロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)に到着した]
つまり、地中海東部(シリア沖)へ到着しました。

そして4月12日にはシリアのタルトゥースへ入港し、同港のロシア海軍第720物資-技術サービス供給所で水と食料と燃料を補充しました。

[ロシアとシリアはタルトゥースのロシア海軍基地に関する新たな協定を締結した]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、今年夏、つまり少なくとも6月までは地中海東部に留まるようです。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは2017年夏まで地中海東部(シリア沖)に滞在する]
現在、シリア沖には、少なくとも8隻のロシア海軍艦船が展開しています。
大型揚陸艦「コロリョーフ」のみバルト艦隊ですが、他は全て黒海艦隊です。
警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」

偵察艦「キルディン」(2月5日にボスポラス海峡を南下)

海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(3月24日にボスポラス海峡を南下)

大型揚陸艦「コロリョーフ」(4月3日にボスポラス海峡を南下)

大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(4月6日にボスポラス海峡を南下)

大型揚陸艦「ヤーマル」(4月11日にボスポラス海峡を南下)

哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」(4月6日にボスポラス海峡を南下)

海洋曳船MB-174(4月6日にボスポラス海峡を南下)

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