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セヴァストーポリ海洋工場はロシア海軍黒海艦隊の潜水艦救助船サヤヌイのオーバーホールを行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年4月12日12時32分配信
【『セヴモルザヴォード』は救助船「サヤヌイ」を修理する】

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』支所の『セヴァストーポリ海洋工場』(セヴモルザヴォード)は、黒海艦隊の救助船「サヤヌイ」のメンテナンスと修理を実施する。

『セヴモルザヴォード』は、近海及び遠海ゾーンで意図された任務を遂行する為に救助船の技術的準備状態を回復させる。
セヴァストーポリ造船所は、「サヤーヌイ」の船体を清掃及び塗装し、推進スクリュー群、船外部品、甲板機械及びシステム、配管、主動力装置の各要素を修復する。

プロジェクト05361救助船「サヤヌイ」は、1982年6月にヴィボルグ造船工場で起工され、1983年5月に進水し、同年11月に太平洋艦隊へ加入した。

2016年、ロシア海軍総司令部は、「サヤヌイ」黒海艦隊へ移管した。
この決定は、(黒海)艦隊が新たな潜水艦(プロジェクト636.3「ワルシャワンカ」)を受領し、その戦闘演習活動の為の緊急救助船の存在の必要性に基づくものである。

プロジェクト05361船は、水中救助装置及び器具を搭載する。
沈んだ物体の探知と調査、水中装置を使用した救助作戦の実行の為に意図されている。

救助船「サヤヌイ」の排水量は7980トン、全長132メートル、幅17.3メートル。
最大速力16.6ノット、航続距離6500海里、乗組員84名。



『黒海艦隊情報リソース』より
【救助船「サヤヌイ」】

プロジェクト05361救助船「サヤヌイ」(サヤン山脈)は、ヴィボルグ造船所で1982年6月1日に起工され、1983年5月20日に進水、1983年11月24日に就役し、太平洋艦隊へ編入されました。
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就役後は太平洋艦隊に配備され、同艦隊で長らく活動してきましたが、2015年6月17日にウラジオストクを出航して地中海へ向かい、9月17日にボスポラス海峡を北上し、9月20日にセヴァストーポリへ到着しました。

2015年10月24日にボスポラス海峡を南下して地中海へ進出し、同年12月下旬にセヴァストーポリへ戻りました。
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2015年12月22日5時20分配信
【太平洋艦隊の救助船「サヤヌイ」は地中海で任務を遂行した】

2016年1月3日、「サヤヌイ」は正式に黒海艦隊へ転属しました。

以前には黒海艦隊潜水艦救助船は、1915年就役のオールドタイマー「コムーナ」くらいしか有りませんでした。
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[ロシア海軍最古参・救助船「コムーナ」が見つめた93年]
[ロシア海軍最古参・救助船コムーナはオーバーホールを終えた]

2010年代初頭までなら、黒海艦隊潜水艦は事実上「アルローサ」1隻しか無かった為、「コムーナ」だけでも間に合ったのですが、2014年以降に新造のプロジェクト06363潜水艦が6隻就役した為、「コムーナ」だけでは力不足となり、太平洋艦隊から「サヤヌイ」が回される事になりました。
[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]

「サヤヌイ」と共に、バチスカーフAS-28(2008年に近代化改装)も黒海艦隊へ移管されました。
[小型潜水艇AS-28、現役復帰]
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「サヤヌイ」黒海艦隊へ転属してから1年数ヶ月が経った2017年4月、『セヴァストーポリ海洋工場』でオーバーホールが始まりました。
[セヴァストーポリ海洋工場はセヴェロドヴィンスク艦船修理工場ズヴェズドーチカの傘下に入る]
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