ロシア新世代艦の為の基地が沿海地方、ムルマンスク地域、カムチャツカに建設される

『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【原子力潜水艦の為の基地が沿海地方、ムルマンスク地域、カムチャツカに建設される】
モスクワ、7月24日-ロシア通信社ノーボスチ

原子力潜水艦及び「ミストラル」型ヘリコプター空母を含む大型水上艦の為の統一複合システム基地の建設作業は、現在、ムルマンスク地域カムチャツカ及び沿海地方で進められている。
火曜日、ロシア海軍総参謀長アレクサンドル・タタリノフ大将は述べた。

以前、ロシア国防相アナトーリー・セルジュコフは、ムルマンスク地域、カムチャツカ、沿海地方に、統一システム基地と、原子力潜水艦「ボレイ」型及び「ヤーセン」型コルベット及びフリゲートから成るロシア海軍打撃中枢が形成されると述べたが、ヘリコプター空母には言及しなかった。
更に以前、海軍総司令官ヴィクトル・チルコフ中将は、今年から、2020年までに海軍の新たなシステム基地を建設する大規模建設工事の為の準備作業を強化す​​ると述べた。

「カムチャツカ地方、沿海地方、そしてムルマンスク地域のエリアにおいては、原子力潜水艦、ヘリコプター揚陸ドック艦、その他の新世代の大排水量の水上艦の為の統一複合システム基地の作成作業が継続されております」
タタリノフは、モスクワ市庁で行なわれた今度の日曜日の海軍記念日の為のロシア海軍総司令官への祝辞文を読み上げる式典の席上で話した。

更にタタリノフは、現在、4隻の戦略原子力潜水艦、2隻の有翼ミサイル多用途潜水艦軍艦「ウラジオストク」並びに「セヴァストーポリ」(ミストラル型)の設計及び建造を含めた10数隻の異なる用途の艦船の建造に取り組んでいる事を思い起こさせた。
(2012年7月24日19時50分配信)


記事中で触れられている以前のロシア国防相セルジュコフの発言。
[ロシア海軍の打撃部隊はムルマンスク地域、カムチャツカ、沿海地方に形成される]

今回の記事では、沿海地方にも原潜基地が建設されるかのように書かれていますが、北方艦隊の管轄下のムルマンスク地域はさておき、太平洋艦隊の場合、実際には、カムチャツカ地方に原潜基地が作られ、沿海地方に大型水上艦基地が作られるという事になるでしょう。

沿海地方大型水上艦基地フォーキノ(ストレロク)
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ロシア太平洋艦隊第36水上艦師団第100揚陸艦旅団が駐留しています。
沿海地方異種戦力連合小艦隊司令部も置かれています。

カムチャツカ半島原潜基地ヴィリュチュンスク(ルイバチー)
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ロシア太平洋艦隊第16潜水艦戦隊が駐留しています。

カムチャツカ半島ヴィリュチュンスク基地(ルイバチー)には、新世代戦略原潜「ボレイ」級の為の新たな基地設備が建設されます。
[ボレイ級戦略原潜の為、カムチャツカ半島に新たな設備が建設される]

かつては(1990年代半ば頃まで)、沿海地方にも太平洋艦隊の原潜基地(パヴロフスク湾)が存在していたのですが、ソ連邦解体後の原潜戦力減少に伴い、閉鎖されました。
その後は解体予定の除籍原潜の溜り場になっていたのですが、その除籍原潜の解体も、ほぼ終了しました。
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記事中で触れられている「ヘリコプター空母(ミストラル型)以外の大型水上艦」は、「アドミラル・ゴルシコフ」型フリゲート(大型警備艦)を指しています。
[ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は今年秋から開始される]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートの建造計画]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]
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この新型フリゲートヘリコプター空母「ミストラル」型(「ウラジオストク」型)が、近い将来のロシア海軍水上艦部隊の中核となるでしょう。
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]
[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]

今回の記事に登場するアレクサンドル・アルカジエヴィッチ・タタリノフ大将は、ロシア海軍総司令官第一代理兼総参謀長です。
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[ロシア海軍総司令官第一代理アレクサンドル・タタリノフ大将]

1950年10月25日生まれで現在61歳ですが、今年1月、ロシア大統領令により、定年が65歳まで延長されました。
(本来なら、60歳が定年)
[ロシア海軍総参謀長兼総司令官第一代理タタリノフ大将の定年は延長される]

ちなみに、現在のロシア海軍総司令官(つまりタタリノフ提督の直属上司)は、タタリノフ提督より9歳年下で階級も下のヴィクトル・ヴィクトロヴィチ・チルコフ中将です。
[ヴィクトル・チルコフは新たなロシア海軍総司令官に任命された]

ロシア連邦海軍「宿将」タタリノフ提督は、今後4年間、「後輩」の上司に対し、「先輩」として相談役、助言役を務める事になります。
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