ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな打撃巡航ミサイル(カリブル、オーニクス、ツィルコン)を装備する

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『タス通信』より
2017年4月22日9時15分配信
【「アドミラル・クズネツォフ」の修理は(2017年)9月から開始され、費用は400億ルーブルになる】
モスクワ、4月22日/タス通信

航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」の近代化修理は、(2017年)9月にムルマンスク近郊の工場で始まり、作業費用は約400億ルーブルになる。
『タス通信』は、防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「9月に『ズヴェズドーチカ』は、アドミラル・クズネツォフの近代化修理の第2段階の契約へ海軍と署名します。
取引価格は既に合意されており、それは約400億ルーブルです。
作業は、同じ月にムルマンスク近郊のロスリャコヴォの第35艦船修理工場で開始されます」

対談者は話した。

航空母艦の近代化は、情報提供者によると、2020年第4クオーター(10-12月)の完了が計画されている。
「作業は丸3年と、更に2~3ヶ月に渡って続きます」
彼は説明した。

[航空母艦で何が行なわれるのか]
情報提供者によると、艦は、主動力装置を含む全ての電気機械部分を修復する~幾つかの使い古されたボイラーは交換される。
離着艦複合体は近代化される。

「修理と近代化の際に航空巡洋艦は、そのミサイル複合体グラニートを、ミサイル複合体カリブル-NKに換装します」
対談者は話した。

対談者は、巡洋艦航空グループは、以前と同様に重戦闘機Su-33軽戦闘機MiG-29K/KUBが含まれた混成編制のままであると付け加えた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

[「アドミラル・クズネツォフ」]
「アドミラル・クズネツォフ」
は、ロシア唯一の航空母艦である。
艦は1985年に進水し、1990年に竣工した。
その全長は305メートル、飛行甲板の幅は72メートル、満載排水量は59000トンである。

「クズネツォフ」は、艦首の甲板下に12基の有翼ミサイル「グラニート」傾斜式発射装置を装備している。
艦は、30機までの戦闘機MiG-29K/KUBSu-33、加えて打撃ヘリコプターKa-52K対潜ヘリコプターKa-27、そしてKa-29を搭載する。

昨年、航空母艦地中海への航海時にシリアでのロシア航空宇宙軍の作戦へ参加した。
2016年11月と12月に「クズネツォフ」の艦上飛行士は420回の戦闘飛行(この内の117回は夜間)を実行し、1000以上のテロリストの施設を破壊した。



『タス通信』より
2017年4月22日9時18分配信
【情報筋:「アドミラル・クズネツォフ」は修理の際にミサイル複合体「カリブル」を装備する】
モスクワ、4月22日/タス通信

航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は修理と近代化の後、「グラニート」に代わるミサイル複合体「カリブル-NK」を受け取る。
『タス通信』は、防衛産業企業体の情報提供者より伝えられた。

「修理と近代化の際に航空巡洋艦は、そのミサイル複合体グラニートを、ミサイル複合体カリブル-NKに換装します」
対談者は話した。

彼は、複合体「カリブル」汎用垂直発射装置3S-14は、超音速有翼ミサイル「オーニクス」極超音速有翼ミサイル「ツィルコン」の発射も一元化されていると付け加えた。

艦は近代化の際、主動力装置を含む全ての電気機械部分を修復する~幾つかの使い古されたボイラーは交換される。

「更に、戦闘機の離艦と着艦の為の安全提供を保証する離着艦複合体も近代化されます」
情報提供者は話した。

対談者は、巡洋艦航空グループは、以前と同様に重戦闘機Su-33軽戦闘機MiG-29K/KUBが含まれた混成編制のままであると付け加えた。

『タス通信』は、この情報を公式に確認していない。

[「アドミラル・クズネツォフ」]
「アドミラル・クズネツォフ」
は、ロシア唯一の航空母艦である。
艦は1985年に進水し、1990年に竣工した。
その全長は305メートル、飛行甲板の幅は72メートル、満載排水量は59000トンである。

「クズネツォフ」は、艦首の甲板下に12基の有翼ミサイル「グラニート」傾斜式発射装置を装備している。
艦は、30機までの戦闘機MiG-29K/KUBSu-33、加えて打撃ヘリコプターKa-52K対潜ヘリコプターKa-27、そしてKa-29を搭載する。

昨年、航空母艦地中海への航海時にシリアでのロシア航空宇宙軍の作戦へ参加した。
2016年11月と12月に「クズネツォフ」の艦上飛行士は420回の戦闘飛行(この内の117回は夜間)を実行し、1000以上のテロリストの施設を破壊した。



ロシア北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」は、2016年10月15日から2017年2月8日まで遠距離航海を行ない、地中海東部(シリア沖)まで遠征しました。
[空母アドミラル・クズネツォフ第6次地中海遠征(2016年10月-2017年2月)]

2016年11月15日には初めてシリアへの空爆作戦へ参加し、イドリブ県『アル=ヌスラ戦線』の施設を爆撃しました。


以後、2017年1月初頭までシリア領内のテロ組織(『イスラム国』『アル=ヌスラ戦線』)への空爆作戦へ参加しました。

無論、「アドミラル・クズネツォフ」にとっては、1991年1月20日の就役以来初の実戦参加となりました。

「アドミラル・クズネツォフ」航空隊は、2016年11月8日から2017年1月6日までの約2ヶ月間に、420回の戦闘飛行(内117回は夜間)と、750回の捜索救助、航空輸送支援の為の飛行を行ない、シリア領内テロ組織の施設1252を破壊しました。



[重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフ近代化改装]

シリア沖から戻ってきた「アドミラル・クズネツォフ」は、2017年に近代化改装を開始する予定です。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは2017年から近代化改装を開始する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年に始まる]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装を担当するのは、セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』と、そのムルマンスク支所である『第35艦船修理工場』になるようです。
[ムルマンスクの第35艦船修理工場はロシア海軍空母アドミラル・クズネツォフ近代化改装の為にドックを拡張する]
[ロシア海軍唯一の空母(重航空巡洋艦)アドミラル・クズネツォフの近代化改装はムルマンスクで始まり、後にセヴェロドヴィンスクへ移される]
[セヴェロドヴィンスク艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』はロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装を行なう用意がある]

艦船修理センター『ズヴェズドーチカ』
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『第35艦船修理工場』
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近代化改装の全容は明らかにされていませんが、兵装、電子機器、通信機器、航空艤装、戦闘情報管理システムなどは新型に変更される事になるでしょう。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により兵装を変更する]
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により新たな通信システムを受け取る]
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフは航空隊と戦闘情報管理ステムを近代化する]


これまでのロシア側の報道を見る限り、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には、改装費用が異なる幾つかのオプションが考慮されているようです。

改装費用650億ルーブル(2017年3月中旬初出、但し、新型機器の設計開発費用300億ルーブルも含む)
兵装(打撃有翼ミサイル複合体も含む)や電子機器の殆ど全てを交換し、寿命も20年延長。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフは近代化改装により寿命を20年延長する]

改装費用200億ルーブル(2017年3月初頭初出)
対空兵装、電子機器などを新型に換装し、ボイラー4基を交換。
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年7月までに始まる]
[ロシア海軍の正規空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年5月末から始まるかもしれない]

改装費用数十億ルーブル(2016年5月下旬初出)
主に航空関係艤装に焦点を当てた必要最低限の改装。
[ロシア海軍唯一の空母アドミラル・クズネツォフの近代化改装は2017年初頭から始まる]

「アドミラル・クズネツォフ」を設計した『ネフスキー計画設計局』は、既に同艦の近代化改装の設計案を完成させています。
[ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフの近代化改装の設計案は完成した]


そして今回、「ロシア防衛産業企業体の匿名の情報提供者」は、「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装は2017年9月に始まり、2020年末の完了を予定していると述べました。
近代化改装工事期間は、3年と2~3ヶ月に渡るとの事です。

近代化改装工事費用は約400億ルーブルとの事ですから、兵装や電子機器は殆どが交換される事になるようです。
蒸気タービン機関蒸気発生用ボイラーKVG-4も、幾つかが交換されるとの事です。
8基全てを交換するわけでは無さそうですが、おそらくは、以前の情報に有った4基程度でしょう。

更に、現用の有翼ミサイル複合体「グラニート」は、汎用垂直発射装置3S-14UKSKに換装されるとの事です。
(以前にもロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージン氏が有翼ミサイルの換装を仄めかしていましたが)

これにより、記事中で触れられている対地/対艦有翼ミサイル「カリブル」に加え、超音速対艦ミサイル「オーニクス」、そして現在開発中の極超音速対艦ミサイル「ツィルコン」を発射できるようになります。
[ロシア海軍の超音速対艦ミサイル"オーニクス"は近代化される]
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]
[ロシア海軍の為の極超音速対艦ミサイル"ツィルコン"は発射試験で最大速度マッハ8に達した]

同じく有翼ミサイル複合体「グラニート」を装備している重原子力ロケット巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」も、近代化改装により「グラニート」発射機汎用垂直発射装置3S-14UKSKに換装するので、「アドミラル・クズネツォフ」も同様という事でしょう。
[近代化改装中のロシア海軍の重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ナヒーモフは2017年に大型機器の設置を開始する]

「アドミラル・クズネツォフ」の近代化改装には、上記のムルマンスク『第35艦船修理工場』の他に、ロスリャコヴォ『第82艦船修理工場』も関わる事になるようです。
(今回の記事では、この両社が混同されている)
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両社とも、これまでに「アドミラル・クズネツォフ」のメンテナンスやオーバーホールを手掛けており、同艦を良く知り尽くしているので、近代化改装も此処で行なわれる事になるようです。


なお、今回の記事では、「アドミラル・クズネツォフ」「近代化修理の第2段階」と記されていますが、「第1段階」は、同艦がシリア沖へ出発する前の2016年前半に『第35艦船修理工場』で行なわれたオーバーホール及び部分的な近代化改装を指しています。
[セヴェロドヴィンスク(とムルマンスク)の艦船修理工場は、ロシア海軍の重航空巡洋艦アドミラル・クズネツォフをシリア軍事作戦へ参加させる為の準備を行なった]
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