ロシア海軍の為のプロジェクト21631小型ロケット艦の10番艦グラードは起工された



『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年4月24日11時12分配信
【タタールスタンで小型ロケット艦「グラード」が起工された】
ゼレノドリスク(タタールスタン)、4月24日-ロシア通信社ノーボスチ

プロジェクト21631小型ロケット艦シリーズの10番目となる「グラード」は、月曜日に『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』での式典中に起工された。
『ロシア通信社ノーボスチ』特派員は現地より報告した。

式典には、ロシア連邦副首相ドミトリー・ロゴージンタタールスタン首相アレクセイ・ペソシキンが出席した。
式典において起工記念板を取り付ける名誉ある権利はロゴージンに与えられた。
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式典中にロゴージンは、11月に『ゼレノドリスク工場』総取締役が、同社の従業員向けの最初の住宅の開設の為、ケルチ『ザリフ』工場へ出かけると述べた。
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副首相によると、クリミアロシアへ戻ってきた時、「完全に崩壊した」半島の業界を立ち上げる課題が持ち上がった。
クリミアの多くの造船工場についてロゴージンは指摘した。
「これらは長年に渡り生産を行なう事無く放置され、クリミアの造船所の人々は、仕事を見つける為に他所へと去りましたが、ロシアで、特にアムール造船工場で働いていました」

「彼等の多くは、今、クリミアに戻ってきておりますが、ゼレノドリスク工場は、クリミアの業界の復活を助けました。
今日においては、『ザリフ』工場~貴方達の総合的な生産を」
ロゴージン
は締め括った。

同社のサイトで発表されたように、プロジェクト21631小型ロケット艦は、2010年からロシア海軍の為に同工場で建造されている「河川-海洋」級多目的艦は、最も現代的なタイプの砲、ミサイル、対水中工作、高射、電波工学兵装を装備する。
同プロジェクト艦の目的は、国家経済ゾーンの保護と防衛にある。

現在、同プロジェクト艦5隻~「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」が、既にロシア海軍で勤務に就いている。
小型ロケット艦「ゼリョヌイ・ドル」は、2016年にはロシア連邦海軍で最高のロケット艦と認められ、総司令官からミサイル射撃で表彰を受け、更には黒海艦隊で最高の艦となった。

現在、『ゼレノドリスク工場』の造船台では、更に4隻の同プロジェクト艦~「ヴィシニィ・ヴォロチェク」、「オレホヴォ・ズエヴォ」、「イングシェチア」、「グライヴォロン」の建造が進められている。



[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に9隻が起工され、この内の5隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場で建造されています。
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[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴィシニィ・ヴォロチェク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2017年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2018年就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2019年就役予定
黒海艦隊へ配備予定


プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

これまで、このようなタイプの水上艦は、対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。


プロジェクト21631は、当初は12隻の調達が予定されていましたが、最後の3隻(10~12番艦)の建造は「棚上げ」されていました。
[ロシア海軍は2019年までに巡航ミサイル"カリブル"を装備する約10隻の小型ロケット艦ブヤン-Mを受領する]

最後の3隻は北方艦隊向けとして建造され、北方海域での運用を考慮した改正が行なわれる事になっていました。
(「ブヤン-M」は基本的にはカスピ海黒海での運用しか想定されていない)
[プロジェクト21631小型ロケット艦の最後の3隻はロシア海軍北方艦隊へ配備される]

2016年9月7日、10~12番艦の建造契約が締結されました。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦3隻(10-12番艦)の建造契約が締結された]


そして2017年4月24日、プロジェクト21631小型ロケット艦の10番艦「グラード」が起工されました。
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「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に何度かシリアでの実戦へ参加しています。

2015年10月7日、カスピ小艦隊「ブヤン-M」3隻(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」)は、カスピ海からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

カスピ小艦隊「ブヤン-M」3隻は、2015年11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2016年8月19日には、黒海艦隊「ブヤン-M」2隻が地中海東部(シリア沖)からシリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]
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