ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツはシリア沖からセヴァストーポリへ帰投した
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年5月4日10時47分配信
【黒海艦隊の海洋掃海艦「コヴロヴェツ」は地中海からセヴァストーポリへ戻った】
本日、黒海艦隊クリミア海軍基地に所属する海洋掃海艦「コヴロヴェツ」は、地中海での長期航海任務の遂行を完了し、セヴァストーポリへ戻った。
海洋掃海艦は4ヶ月以上に渡り地中海のロシア海軍常設連合部隊の一員として任務を遂行し、計画ローテーションに基づいて海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」と交代した。
セヴァストーポリでは、遠距離航海から戻った艦の為の歓迎会が開催された。
それには、クリミア海軍基地司令部、水域防護艦旅団の代表、退役将兵の一部が出席した。
ロシア海軍は、2016年2月から交代で黒海艦隊の掃海艦1隻をシリア沖へ展開させています。
[ロシア海軍黒海艦隊の掃海艦はシリア沖で活動する]
先ず初めに、海洋掃海艦「コヴロヴェツ」(913)が2016年2月中旬に地中海東部へ派遣されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルと海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海へ入った]

2016年5月下旬には海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(770)と交代し、「コヴロヴェツ」は5月27日にボスポラス海峡を北上してセヴァストーポリへ帰港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリはシリア沖に到着した]
その後、「ワレンチン・ピクリ」は8月17日にボスポラス海峡を北上してセヴァストーポリへ帰港し、交代で海洋掃海艦「イワン・ゴルベツ」(911)が派遣されました。

そして、「イワン・ゴルべツ」と交代する為に再び「コヴロヴェツ」が派遣されることになり、2016年12月末にセヴァストーポリを出航し、12月27日にボスポラス海峡を南下しました。
「コヴロヴェツ」は、1月9日までにシリア沖へ到着しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは再びシリア沖へ派遣された]
2017年3月末には海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」がシリア沖へ到着したのですが、「コヴロヴェツ」も、そのままシリア沖へ留まりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは再び地中海東部(シリア沖)へ派遣された]
「コヴロヴェツ」は、5月2日にボスポラス海峡を北上しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦コヴロヴェツは地中海東部を去った]
そして5月4日にセヴァストーポリへ帰投しました。
現在、地中海東部には、少なくとも8隻のロシア海軍艦船が滞在しています。
大型揚陸艦と軍用輸送船は、シリアへの輸送任務(シリア・エクスプレス)に就いており、哨戒艇はシリアのタルトゥース港の警備に当たっています。
警備艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(4月7日にボスポラス海峡を南下)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(5月1日にボスポラス海峡を南下)
大型揚陸艦「ヤーマル」(4月28日にボスポラス海峡を南下)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(4月25日にボスポラス海峡を南下)
偵察艦「キルディン」(2月5日にボスポラス海峡を南下)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(3月24日にボスポラス海峡を南下)
哨戒艇「ユナルメーツ・クルイマ」(4月6日にボスポラス海峡を南下)
海洋曳船MB-174(4月6日にボスポラス海峡を南下)
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦連合部隊創設]
地中海作戦連合部隊司令部が乗る旗艦は、地中海東部へ派遣される水上戦闘艦が交代で務めており、現在の旗艦は、おそらく「アドミラル・グリゴロヴィチ」でしょう。
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