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バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは『ロシア海軍の日』の観艦式へ参加する為にクロンシュタットでメンテナンスを行なう

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『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年5月11日18時35分配信
【警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」はサンクトペテルブルクの海軍の日を前にクロンシュタットでドック修理を行なう】

プロジェクト11540警備艦(コード名「ヤストレブ」)「ヤロスラフ・ムードルイ」は、5月8日・月曜日に『クロンシュタット海洋工場』でドック修理を行なう為、クロンシュタットへ入った。
『海軍産業』(フロートプロム)は同社広報サービスより伝えられた。


「計画ドック修理は今週末までに始まり、6月中旬あたりに完了します」
『クロンシュタット海洋工場』
広報サービス部長グレブ・チュビンスキーは『海軍産業』へ話した。
修理は、フョードル・ミトロファノフ記念ドックで実施される。
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同社の専門技術者は、船体の水中部分、推進軸機構と船底外部機器を検査する。
必要な場合、工場は、これらの機構の修理を行なう。
最後の艦の水中部分が塗装される。

同社は、クロンシュタットへの「ヤロスラフ・ムードルイ」の到着が、バルト艦隊の艦がサンクトペテルブルクから予定外に去った事と、バルト海での戦闘準備状態の抜き打ち査察とは何の関係も無い事を強調した。

修理中、乗組員の一部は艦に滞在する。

以前、「ヤロスラフ・ムードルイ」の修理はカリーニングラード造船所『ヤンターリ』で実施されており、この際に艦のタービンの1基はヴォルガ領域内の公開株式会社『メタリスト-サマーラ』で修復された。
『クロンシュタット海洋工場』沿バルト工場『ヤンターリ』は、『統合造船業営団』へ加入している。

海軍は、警備艦サンクトペテルブルク海軍の日のパレードへ参加させる為、クロンシュタットでの修理の為に艦を向かわせる事を決定した
「それはロジスティックの観点から便利です」
バルト艦隊
の情報提供者は『中央海軍ポータル』(フロートコム)へ話した。

「ヤロスラフ・ムードルイ」は2009年から海軍の一員として加わっている。
これは、第2のプロジェクト11540警備艦である。
このシリーズのフリゲートは、水中及び水上からの攻撃からの戦闘艦と船の防護、潜水艦の捜索、探知、追尾、艦船への攻撃、揚陸部隊の支援、その他の任務を果たす為に意図されている。

艦の兵装は、6門の533mm魚雷発射管、2基の対潜ロケット魚雷複合体「ヴォドパード-NK」、対潜ロケット爆雷装置RBU-6000、4基の高射ミサイル複合体「キンジャール」、2基のミサイル-砲複合体「コールチク」、更にはAK-100 100mm砲がある。
艦上には対潜ヘリコプターKa-27が駐留する。



バルト艦隊所属のプロジェクト11540警備艦の2番艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年6月19日竣工/7月24日就役)は、2014年8月から2015年2月まで長期遠洋航海を行ない、太平洋方面のインドネシアまで進出しました。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、ガスタービンエンジン(高速航行用)の1基が破損し、修理されることになりました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイは2016年初頭に復帰する]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦(フリゲート)ヤロスラフ・ムードルイはガスタービンエンジン修理後の係留試験を行なった]

修理完了後にロシア海軍へ復帰し、2016年4月にはコルベット「ボイキー」(2013年5月16日就役)と共にバルト艦隊の演習へ参加しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはコルベット"ボイキー"と共に砲撃訓練を行なった]
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはコルベット"ボイキー"と共に対潜戦闘訓練を行なった]


「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2016年6月1日にバルチースクを出航し、6月11日には地中海中部マルタ島を訪問、6月14日にマルタを出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイ、マルタ島訪問(2016年6月11日)]
[バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはロシア海軍地中海作戦連合部隊へ参加する]

その後、地中海東部へ到着し、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の一員として行動していました。

6月17日にはアメリカ海軍駆逐艦「ニアミス」を起こしました。
[地中海東部でアメリカ海軍駆逐艦はロシア海軍の警備艦ヤロスラフ・ムードルイへ接近した]

その後の動向は一切明らかにされていませんでしたが、地中海を出て紅海へ移動し、ジブチ港へ寄港していました。
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8月18日にジブチを出航し、アフリカの角(アデン湾)海賊対処任務に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務に就いた]

9月初頭にオマーンサラーラ港へ寄港し、9月6日に出航しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはアデン湾で海賊対処任務を続ける]

「ヤロスラフ・ムードルイ」は、以前にも2014年9月~10月にアデン湾海賊対処任務に就いており、今回で2度目になります。
[警備艦ヤロスラフ・ムードルイ遠距離航海(2014年8月-2015年2月)]

その後、「ヤロスラフ・ムードルイ」海賊対処任務を終えて地中海東部へ戻り、9月20日にキプロスリマソール港へ寄港しました。
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[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキプロスを訪れた]

10月7日に北アフリカスペイン領セウタへ寄港しました。


その後、大西洋を横断してカリブ海へ行き、10月26日にはキューバハバナ港へ寄港しました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはキューバを訪れた]
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11月17日にはトリニダード・トバゴポイント・フォーティン港を訪れました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはトリニダード・トバゴを訪れた]
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その後もカリブ海に居たようですが、12月初頭には母港(バルチースク)への帰路に就きました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイはカリブ海を去り、母港への帰路に就いた]

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「ヤロスラフ・ムードルイ」大西洋を東へ進み、12月16日にはラマンシュ海峡)英仏海峡)を通過しました。
この時、ブリテン海軍フリゲート「サザーランド」が追尾しました。

12月19日に母港バルチースクへ戻りました。
[ロシア海軍バルト艦隊の警備艦ヤロスラフ・ムードルイは遠洋航海を終えて母港バルチースクへ戻った]


その後もバルチースクに居たようですが、2017年5月8日にクロンシュタット『クロンシュタット海洋工場』へ到着しました。
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「ヤロスラフ・ムードルイ」は、今年7月30日にサンクトペテルブルクで行なわれる「ロシア海軍の日」記念観艦式へ参加する予定であり、その為に『クロンシュタット海洋工場』でメンテナンスが行なわれます。


「ヤロスラフ・ムードルイ」は、2012年4月からロシア皇帝家(ロマノフ家)の後援を受けています。
[ロマノフ家は警備艦ヤロスラフ・ムードルイを後援する]
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