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ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはマレーシアのランカウイを訪れた

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年5月18日11時13分配信
【太平洋艦隊の病院船「イルティシュ」はマレーシアのランカウイ港へ寄港した】
ウラジオストク、5月18日、インタファクス-AVN

太平洋艦隊病院船「イルティシュ」は、木曜日にランカウイ港(マレーシア)へ到着した。

「訪問の枠組みで太平洋艦隊将兵はマレーシア王立海軍及び同市行政部の代表と会合します。
太平洋艦隊の病院船の乗組員と医療要員は、外国港の観光名所と歴史的な場所を見物します」
太平洋艦隊
広報サービスは伝えた。

更に、は停泊中に燃料、水、食料の在庫を補充する。

声明では、「イルティシュ」が約3ヶ月の間、地中海水域のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員であった事が指摘されている。

浮揚病院「イルティシュ」は、沿岸及び海上で負傷者と病人を受け入れる事が出来る。
船内には、患者100名分のベッドが在り、緊急時には450名を受け入れる。
更に200名分のリハビリテーション用のベッドが在る。
全ての医療室には必要な機器が装備されている。

肉体訓練全般の為、船上には、トレーニング及び競技形式スポーツ(テニス、バレーボール、ミニサッカー)の大広間が設けられている。
リハビリテーションセンターには、体育館、プール、サウナ、射撃練習場リラックスサロンが含まれる。

病院船の任務は、平時あるいは戦闘行動時の負傷者、病人、被災者への医療援助の提供、更には、遭難した艦船からの避難にある。



プロジェクト320病院船「イルティシュ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1988年11月25日に起工され、1989年7月6日に進水し、1990年7月31日に竣工し、1990年8月10日にソ連海軍へ就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されました。

2013年秋からナホトカ艦船修理工場で近代化改装が行なわれました。
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[ロシア海軍のオビ級病院船は復帰する]

近代化改装終了後、2016年5月にはクリル諸島マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]

2016年8月18日、ASEAN諸国の国際演習『ADMMプラス』へ参加する為、ウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはタイへ向かった]

9月1日にタイバンコクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはASEANの国際演習へ参加する為にタイのバンコクへ到着した]

9月9日には、南シナ海タイ、日本、中国の艦と災害救助の為の合同演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは南シナ海でタイ、日本、中国の艦と合同演習を行なった]

9月13日にバンコクを出航し、ウラジオストクへの帰路に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』参加部隊と合流した]

2016年9月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ASEAN諸国の国際演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰港した]


その後、太平洋艦隊広報部からの発表は有りませんでしたが、2017年初頭には地中海へ派遣され、約3ヶ月間滞在した後、ウラジオストクへの帰路に就きました。
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そして5月18日にはマレーシアランカウイ島へ寄港しました。
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なお、マレーシアの隣のシンガポールには、現在、太平洋艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはシンガポールのチャンギ港を訪れた]
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