第6のブヤン-M小型ロケット艦ヴィシニィ・ヴォロチェクは2017年10月にロシア海軍黒海艦隊へ引き渡される

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『インタファクス』より
2017年5月19日9時30分配信
【黒海艦隊は(2017年)10月に「カリブル」装備艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」を受け取る】
モスクワ、5月19日、インタファクス-ロシア

有翼ミサイル「カリブル」で武装する小型ロケット艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」は、今年10月に黒海艦隊へ引き渡される。
『インタファクス』は、公開株式会社『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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「プロジェクト21631艦は、2017年、2018年、2019年の納入を計画しております。
納入は10月を予定しております。
今年にはヴィシニィ・ヴォロチェクが、来年にはイングシェチア、そしてオレホヴォ・ズエヴォは2019年に納入いたします」
ミスタホフ
は語った。

彼は、同プロジェクトの全ての小型ロケット艦長射程有翼ミサイル「カリブル」を装備する事を指摘した。
「これらの艦は、全て黒海艦隊へ行きます」
工場
の総取締役は話した。

以前、同工場で12隻のプロジェクト21631小型ロケット艦シリーズの10番艦(「グラード」)が起工されたと報じられた。
それは、ゼレノドリスク造船所ロシア海軍総司令部の技術的要件に沿って海軍の為に建造される。

5隻のプロジェクト21631小型ロケット艦は、既にロシア海軍の一員として任務を遂行している。
それは「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」、「ゼリョヌイ・ドル」、「セルプホフ」である。



[新世代小型ロケット艦「ブヤン-M」]

プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦の6番艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」は2013年8月29日に起工され、2016年8月22日に進水しました。

ロシア海軍への引き渡しは2017年に予定されており、就役後は黒海艦隊へ配備されます。
[6隻目のブヤン-M小型ロケット艦ヴィシニィ・ヴォロチェクは2017年にロシア海軍へ引き渡される]

「ブヤン-M」の1~5番艦はドイツMTU社製ディーゼルエンジンを装備していましたが、ヨーロッパ連合対ロシア制裁により以後の供給が停止した為、6番艦「ヴィシニィ・ヴォロチェク」以降は、ドイツ製ディーゼルをライセンス生産した中国製ディーゼルエンジンが装備されます。
[ロシア海軍の為の最新鋭小型ロケット艦ブヤン-Mの6番艦以降は中国製ディーゼルエンジンを装備する]

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そして今回、建造元である『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』の総取締役レナート・ミスタホフ氏は、改めて「ヴィシニィ・ヴォロチェク」が今年10月に黒海艦隊への引き渡しを予定していると表明しました。

2018年10月には「イングシェチア」が、2019年10月には「オレホヴォ・ズエヴォ」が就役するとの事です。

起工は「オレホヴォ・ズエヴォ」の方が「イングシェチア」よりも3ヶ月ほど早かったのですが、その後の工事の進捗状況の為か、就役は「イングシェチア」が先になるようです。

レナート・ミスタホフ氏は、この3隻が黒海艦隊へ配備されると述べていますが、9番艦以降には言及していません。

黒海艦隊には、「ブヤン-M」の4番艦と5番艦が配備されたのですが、その後、バルト艦隊へ配置換えとなった為、その代わりに6-8番艦が配備される事になるようです。
[ロシア海軍の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドル&セルプホフ近影]


プロジェクト21631「ブヤン-M」小型ロケット艦は、既に10隻が起工され、この内の5隻がロシア海軍へ引き渡されています。
全てロシア内陸部『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』で建造されています。
[小型ロケット艦プロジェクト21631「ブヤン-M」]

建造番号631「グラード・スヴィヤージスク」Град Свияжск
2010年8月27日起工/2013年3月9日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号632「ウグリーチ」Углич
2011年7月22日起工/2013年4月10日進水/2014年7月27日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号633「ヴェリキー・ウスチュグ」Великий Устюг
2011年8月27日起工/2014年5月21日進水/2014年11月19日就役
カスピ小艦隊へ配備

建造番号634「ゼリョヌイ・ドル」Зелёный Дол
2012年8月29日起工/2015年4月2日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号635「セルプホフ」Серпухов
2013年1月25日起工/2015年4月3日進水/2015年12月12日就役
黒海艦隊へ配備/2016年10月にバルト艦隊へ転属

建造番号636「ヴィシニィ・ヴォロチェク」Вышний Волочек
2013年8月29日起工/2016年8月22日進水/2017年10月就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号637「オレホヴォ・ズエヴォ」Орехово-Зуево
2014年5月29日起工/2019年10月就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号638「イングシェチア」Ингушетия
2014年8月29日起工/2018年10月就役予定
黒海艦隊へ配備予定

建造番号639「グライヴォロン」Грайворон
2015年4月10日起工/2020年就役予定

建造番号640「グラード」Град
2017年4月24日起工/2020年就役予定



現在の所、プロジェクト21631は12番艦までの建造が計画されています。
[ロシア海軍の為のブヤン-M小型ロケット艦3隻(10-12番艦)の建造契約が締結された]
[ロシア海軍の為のプロジェクト21631小型ロケット艦の10番艦グラードは起工された]

プロジェクト21631の主要兵装は有翼ミサイル複合体「カリブル」です。
「カリブル」には、対艦攻撃型(最大射程375km)と対地攻撃型(最大射程2500km)が有ります。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

従来の小型ロケット艦は対艦攻撃のみに特化していましたが、「ブヤン-M」は対地攻撃用の有翼ミサイルを搭載する事により、地上への戦力投射にも使用できるようになりました。


2015年10月7日、カスピ小艦隊「ブヤン-M」3隻(「グラード・スヴィヤージスク」、「ウグリーチ」、「ヴェリキー・ウスチュグ」)は、カスピ海からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊の4隻の艦はシリアへ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍は巡航ミサイルでシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点を攻撃した]
[ロシア連邦軍参謀本部作戦管理総局長はロシア海軍によるシリアのISIL(イラクとレバントのイスラム国)拠点攻撃について語った]

カスピ小艦隊「ブヤン-M」3隻は、11月21日にも「カリブル」による攻撃を行なっています。
[ロシア海軍カスピ小艦隊は再びシリアのISIL(シリアとレバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

2016年8月19日には、黒海艦隊「ブヤン-M」2隻が地中海東部(シリア沖)からシリア領内のテロ組織「アル=ヌスラ戦線」の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新鋭小型ロケット艦ゼリョヌイ・ドルとセルプホフはシリアのアル=ヌスラ戦線を巡航ミサイル"カリブル"で攻撃した]
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