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プロジェクト22160哨戒艦ワシーリー・ブイコフとドミトリー・ロガチョフは2018年にロシア海軍へ引き渡される

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年5月20日9時0分配信
【『ゼレノドリスク工場』は2018年に2隻のプロジェクト22160哨戒艦の引き渡しを準備している-総取締役】
モスクワ、5月20日、インタファクス-AVN

2隻のプロジェクト22160哨戒艦は来年に納入する。
『インタファクス』は、公開株式会社『ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場』総取締役レナート・ミスタホフより伝えられた。
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「軍艦ワシーリー・ブイコフとドミトリー・ロガチョフは、双方とも2018年に御引き渡しいたします。
1隻は同年初頭に、もう1隻は年末に」
レナート・ミスタホフ
は話した。

同プロジェクトのトップ艦「ワシーリー・ブイコフ」は、工場の造船台で2014年2月26日に起工された。
ドミトリー・ロガチョフ少将に因んで命名された2番艦は2014年7月25日に起工された。
ソ連邦英雄パーヴェル・デルジャーヴィンに因んで命名されたプロジェクト22160の3番艦は2016年2月に起工された。
4番艦「セルゲイ・コトフ」は2016年5月8日に起工された。

現代的な艦プロジェクト22160は、領海の保護、公海と内海の経済圏のパトロール、密輸と海賊活動の阻止の為に意図されている。
また、同プロジェクト艦は、海上災害の犠牲者の捜索と援助へ参加し、海上輸送中の船、更には海軍基地と水域を保護する事が出来ると同社広報サービスは伝えた。

艦は高速特性(最大速力30ノット)を有し、乗組員(80名まで)の居住の為の快適な条件が保障されている。
捜索能力を強化し、捜索救助活動を実施する為、艦には12トンのヘリコプターの駐留能力が提供される。
艦は、無線電波及び水中音響兵装、更には、電波電子対抗手段を装備する。

艦は公開株式会社『北方計画設計局』(サンクトペテルブルク)で設計されている。

以前、軍事産業企業体の情報提供者は、プロジェクト22160艦の最初の3隻は、ロシア連邦黒海艦隊において、近海及び遠海ゾーンでの護衛の機能を果たすと『インタファクス』へ伝えた。
情報提供者によると、第2グループの3隻の艦は有翼ミサイル「カリブル」 での武装が計画されている。



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プロジェクト22160哨戒艦は、平時には領海警護、200海里の排他的経済水域の哨戒、海上密輸及び海賊行為の取り締まり、海難救助支援、海洋環境調査、 戦時には船舶の海上航行警護、海軍基地及び近海防衛を行なう多目的艦です。

現在建造中のプロジェクト20380/20385コルベットよりも、やや小サイズの艦ですが、航続性能は20380/20385を上回っています。

設計はサンクトペテルブルク「北方計画設計局」が担当しました。
公開株式会社『北方計画設計局』公式サイトより
【哨戒艦プロジェクト22160】

建造を担当するのは、ロシア内陸部タタールスタン共和国ゼレノドリスク造船所です。
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【公開株式会社「A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク工場」公式サイト】

1番艦「ワシーリー・ブイコフ」は2014年2月26日に起工されました。

[ロシア海軍の新型哨戒艦(モジュール艦)ワシーリー・ブイコフが起工された]

2014年7月25日には2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」が起工されています。

2016年2月18日には3番艦「パーヴェル・デルジャーヴィン」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第3の新型哨戒艦パーヴェル・デルジャーヴィンは起工された]

2016年5月8日、4番艦「セルゲイ・コトフ」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第4の新型哨戒艦セルゲイ・コトフは起工された]

2016年11月25日、5番艦「ヴィクトール・ヴェリキー」が起工されました。
[ロシア海軍黒海艦隊の為の第5の新型哨戒艦ヴィクトール・ヴェリキーは起工された]


そして今回、建造元である『A.M.ゴーリキー記念ゼレノドリスク造船工場』の総取締役レナート・ミスタホフ氏は、1番艦「ワシーリー・ブイコフ」と2番艦「ドミトリー・ロガチョフ」は2018年にロシア海軍への引き渡しを予定していると表明しました。

「ワシーリー・ブイコフ」は2018年初頭に、「ドミトリー・ロガチョフ」は2018年末にロシア海軍へ引き渡されるとの事です。


プロジェクト22160哨戒艦は、現在までに5隻が起工されており、少なくとも6隻の建造が予定されています。

「ワシーリー・ブイコフ」Василий Быков(工場番号161)
2014年2月26日起工/2017年進水予定/2018年就役予定

「ドミトリー・ロガチョフ」Дмитрий Рогачёв(工場番号162)
2014年7月25日起工/2018年就役予定

「パーヴェル・デルジャーヴィン」Павел Державин(工場番号163)
2016年2月18日起工

「セルゲイ・コトフ」Сергей Котов(工場番号164)
2016年5月8日起工

「ヴィクトール・ヴェリキー」(工場番号165)
2016年11月25日起工


プロジェクト22160哨戒艦は6隻全てが黒海艦隊へ配備されます。
[ロシア海軍黒海艦隊は巡航ミサイル"カリブル"搭載艦24隻を受け取る]

プロジェクト22160哨戒艦には、AK-176MA 76mm砲有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[ロシア海軍の為の新たな76mm砲AK-176MAの試験は完了した]
[ロシア海軍の為のプロジェクト22160哨戒艦は巡航ミサイル"カリブル"を装備する]
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