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ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはマレーシアを去った

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『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(太平洋艦隊)広報サービス発表
2017年5月23日7時13分配信
【太平洋艦隊の病院船「イルティシュ」はマレーシアのランカウイ港への訪問を完了した】

訪問の枠組みで太平洋艦隊将兵はマレーシア王立海軍及び同市行政部の代表と会合した。
太平洋艦隊病院船の乗組員と医療要員は、外国港の観光名所と歴史的な場所を見物した。

更に、船は停泊中に燃料、水、食料の在庫を補充した。

「イルティシュ」は、約3ヶ月の間、地中海水域のロシア海軍常設作戦連合部隊の一員として行動した。

[参照]
320型船「イルティシュ」
は、1981年1月からソヴィエト社会主義共和国連邦海軍へ加入している。

病院船「イルティシュ」は、沿岸及び海上で負傷者と病人を受け入れる事が出来る。

病院船の任務は、平時あるいは戦闘行動時の負傷者、病人、被災者への医療援助の提供、更には、遭難した艦船からの避難、海上での艦船及び潜水艦の乗組員の休養の為の組織的活動にある。

船内には、患者100名分のベッドが在り、緊急時には450名を受け入れる。
更に200名分のリハビリテーション用のベッドが在る。
全ての医療室には必要な機器が装備されている。



プロジェクト320病院船「イルティシュ」は、ポーランドシュチェチン造船所で1988年11月25日に起工され、1989年7月6日に進水し、1990年7月31日に竣工し、1990年8月10日にソ連海軍へ就役しました。
就役後は太平洋艦隊へ配備されました。

2013年秋からナホトカ艦船修理工場で近代化改装が行なわれました。
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[ロシア海軍のオビ級病院船は復帰する]

近代化改装終了後、2016年5月にはクリル諸島マトゥア島(松輪島)の調査へ参加しました。
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]

2016年8月18日、ASEAN諸国の国際演習『ADMMプラス』へ参加する為、ウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはタイへ向かった]

9月1日にタイバンコクへ到着しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはASEANの国際演習へ参加する為にタイのバンコクへ到着した]

9月9日には、南シナ海タイ、日本、中国の艦と災害救助の為の合同演習を実施しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは南シナ海でタイ、日本、中国の艦と合同演習を行なった]

9月13日にバンコクを出航し、ウラジオストクへの帰路に就きました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュは中国海軍との合同演習『海洋協同-2016』参加部隊と合流した]

2016年9月26日にウラジオストクへ帰港しました。
[ASEAN諸国の国際演習へ参加したロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはウラジオストクへ帰港した]


その後、太平洋艦隊広報部からの発表は有りませんでしたが、2017年初頭には地中海へ派遣され、約3ヶ月間滞在した後、ウラジオストクへの帰路に就きました。
地中海東部に居る間には、キプロスリマソールシリアタルトゥースへ寄港した事も有ったようです。
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5月18日にはマレーシアランカウイ島へ寄港しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊の病院船イルティシュはマレーシアのランカウイを訪れた]

そして5月23日にランカウイを出航しました。
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なお、マレーシアの近くのインドネシアには、現在、太平洋艦隊旗艦の親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」が居ます。
[ロシア海軍太平洋艦隊旗艦・親衛ロケット巡洋艦ワリャーグはインドネシアのタンジュンプリオクを訪れた]
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