地中海東部ではロシア海軍黒海艦隊の12隻の艦船が行動している
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア南方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年5月28日9時45分配信
【地中海の(ロシア)海軍常設連合部隊の一員として黒海艦隊の10隻以上の戦闘艦と支援船が任務を遂行している】
地中海のロシア海軍常設連合部隊の一員として黒海艦隊の10隻以上の戦闘艦と支援船が任務を遂行している。
グループは、最新フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」と「アドミラル・エッセン」、警備艦「スメトリーヴイ」、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」、「ニコライ・フィリチェンコフ」と「アゾフ」、潜水艦「クラスノダール」、機雷掃海艦、対水中工作艦、給油船と他の支援船で構成される。
グループは、変化する軍事的・政治的状況を考慮し、地中海で任務を遂行する部隊の管理の改善の為に作成された。
2012年12月から、海軍の艦は、この地域での常時の任務遂行へ着手した。
ロシア海軍地中海連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1等海佐である。
現在、地中海東部には、少なくとも12隻のロシア海軍の艦船が展開しています。
黒海艦隊の警備艦(フリゲート)「アドミラル・グリゴロヴィチ」は、2017年4月初頭から地中海東部で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロス訪問を終えた]
「アドミラル・グリゴロヴィチ」の同型艦「アドミラル・エッセン」は、5月5日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入り、5月15日から17日までキプロスのリマソール港を訪問し、現在は地中海東部に居ます。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンはキプロスのリマソールへ寄港した]
黒海艦隊の警備艦「スメトリーヴイ」は5月22日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入っています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ入った]
黒海艦隊の大型揚陸艦「アゾフ」は、5月19日にボスポラス海峡を通過し、現在は地中海東部で行動しています。
黒海艦隊の大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」は5月20日にボスポラス海峡を通過し、現在は地中海東部で行動しています。
黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は5月23日にボスポラス海峡を通過し、現在は地中海東部で行動しています。
黒海艦隊の潜水艦「クラスノダール」は、5月13日にジブラルタル海峡を通過して地中海へ入りました。
[ロシア海軍黒海艦隊の第4のプロジェクト06363潜水艦クラスノダールはジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った]
黒海艦隊の海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」は3月末から地中海東部で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の海洋掃海艦ワレンチン・ピクリは再び地中海東部(シリア沖)へ派遣された]
黒海艦隊の偵察艦「キルディン」は2月初頭から地中海で行動しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の偵察艦キルディンはシリア沖へ行く]
黒海艦隊の哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」は4月6日にボスポラス海峡を通過し、現在は地中海東部(シリア)に居ます。
黒海艦隊の海洋曳船MB-174は4月6日にボスポラス海峡を通過し、現在は地中海東部で行動しています。
黒海艦隊の工作船PM-138は1月18日にボスポラス海峡を通過し、現在は地中海東部で行動しています。
この内、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、「アドミラル・エッセン」、「スメトリーヴイ」の3隻の水上戦闘艦と大型揚陸艦3隻は、2017年5月23日から27日までリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]
これらの艦船は、ロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
現在の地中海作戦連合部隊司令官は、パーヴェル・ゲンナジエヴィチ・ヤスニツキー1等海佐です。
詳細は明らかにされていませんが、2016年秋頃から司令官を務めているようです。
地中海作戦連合部隊には旗艦が置かれており、地中海東部へ派遣される水上戦闘艦が交代で務めています。
現在の旗艦は明らかにされていませんが、おそらくは、3隻の水上戦闘艦の中で最も長く地中海東部に滞在している「アドミラル・グリゴロヴィチ」でしょう。
ヤスニツキー1佐は3代目の司令官ですが、初代はユーリー・スタニスラヴォヴィチ・ゼムスキー1等海佐、2代目はアレクサンドル・アナトリエヴィチ・オクン1等海佐です。
これまで地中海作戦連合部隊には、黒海艦隊以外にも、北方艦隊やバルト艦隊から何隻かの艦船が常時派遣されていましたが、現在、地中海東部に居るロシア海軍の艦船は、全て黒海艦隊所属です。
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