デルタIV級戦略原潜ノヴォモスコフスクはロシア海軍へ復帰した

『ロシア通信社ノーボスチ』より
【ロシア連邦海軍は修繕された原子力潜水艦「ノヴォモスコフスク」を受領した】
モスクワ、7月30日-ロシア通信社ノーボスチ
原子力潜水艦「ノヴォモスコフスク」は、定期修理及び近代化を終え、ロシア海軍の編制へ加入した。
月曜日、艦船修理センター「ズヴェズドーチカ」広報サービスは発表した。
「定期修理及び近代化を終えた戦略用途ロケット水中巡洋艦ノヴォモスコフスクの海軍への引き渡しの署名は2012年7月27日にセヴェロドヴィンスクで行なわれました」
発表では、こう述べられた。
潜水艦の定期修理及び近代化は、2007年から始まった。
2012年6月~7月、工場の引き渡しチームと潜水艦乗組員は、工場航海試験プログラムを完了した。
発表によると、更新されたロケット艦は、今後10年間に渡り海軍へ就役する。
プロジェクト667BDRM戦略用途ロケット水中巡洋艦K-407「ノヴォモスコフスク」は、1987年6月に北方機械製造会社(現在の株式会社「生産連合セヴマシュ」)の造船台で起工された。
艦は1990年2月28日に進水し、同年11月27日、ロケット艦に海軍旗が掲げられた。
潜水艦プロジェクト667BDRMは、ロシア海洋核抑止力の基礎となっている。
その建造は、1981年から「セヴマシュ」で開始された。
1984年から1990年までに、海軍は、このタイプの7巡洋艦7隻を受領した。
プロジェクト667潜水艦は中央設計局「ルビーン」で設計され、 総排水量18200トン、水中速力24ノット、限界潜航深度400メートル、自立行動日数90日、乗組員は40名の士官を含む135名である。
兵装は16基の弾道ミサイル「シネーワ」と、魚雷及びロケット魚雷を発射できる4基の533mm魚雷発射管、加えて携帯高射ミサイル複合体「イグラ」である。
(2012年7月30日9時47分配信)
K-407「ノヴォモスコフスク」は、プロジェクト667BDRM戦略原潜(デルタIV級)の最終艦であり、上の記事の通り、1990年11月27日、当時のソ連邦海軍へ納入されました。
ロシア北方艦隊の667BDRM戦略原潜6隻は、1990年代末以降より「ズヴェズドーチカ」で第1次近代化改装を行ない、寿命を延長しました。
K-51「ヴェルホトゥリエ」:1999年近代化完了
K-84「エカテリンブルク」:2003年近代化完了
K-114「トゥーラ」:2006年近代化完了
K-117「ブリャンスク」:2008年近代化完了
K-18「カレリア」:2010年近代化完了
K-407「ノヴォモスコフスク」:2012年近代化完了
最終艦「ノヴォモスコフスク」をもって第1次近代化改装は終了し、また一巡して「ヴェルホトゥリエ」から第2次近代化改装に着手されています。
[デルタIV級戦略原潜ヴェルホトゥリエは造船台を出た]
667BDRM戦略原潜6隻は、近代化改装により寿命を35年に延長し、2020年代前半まで現役に留まります。
[全てのデルタIV級戦略原潜は寿命を35年に延長する]
現在、667BDRM戦略原潜は潜水艦発射弾道ミサイルR-29RMU2「シネーワ」を装備していますが、今後は改良型のR-29RMU2.1「ライネル」が装備されます。
[ロシア海軍のデルタIV及びデルタIII級原潜は「ライネル」を装備する]
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