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プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている

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『タス通信』より
2017年6月3日11時22分配信
【兵装が強化されるフリゲートはプロジェクト22350艦をベースに作成される】
サンクトペテルブルク、6月3日/タス通信

プロジェクト22350フリゲートをベースに、排水量が増加し、兵装が強化された次世代フリゲートが作成される。
『統合造船業営団』のトップであるアレクセイ・ラフマノフは、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムでの『タス通信』のインタビューに対し、こう述べた。

以前、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、プロジェクト22350フリゲートロシア連邦海軍の戦闘艦の基礎になると表明した。

「それ(『タス通信』註:フリゲート)は、まさに大きな変化を遂げます。
それは、現行のプロジェクト22350よりも大きくなります。
これは、兵装の量と、その効率の点から見て、より強力な艦となります」
ラフマノフ
は、国防相の表明にコメントし、こう話した。

「兵装は間違いなく強化されます。
排水量についても、大量の兵器を配置する点から見て、根本的な変化を遂げる事になり、このフリゲートの寸法は、おそらくは大きくなります」
『統合造船業営団』
のトップは付け加えた。

しかし彼は、艦は依然としてフリゲート級のままであり、駆逐艦にまで「成長」する事は無いと説明した。

プロジェクト22350の近代化の科学研究及び試験設計作業は既に進行中であるとラフマノフは述べた。

[プロジェクト22350フリゲート]
プロジェクト22350艦
は4500トンの排水量を有しており、29ノットの速力を発揮できる。
それは、特に、ミサイル「オーニクス」「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を装備する。

同プロジェクトのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2006年初頭に起工され、2020年秋に進水した。
2014年11月に同艦は最初の試験へと出発し、フリゲートの国家試験の最終段階は2017年3月20日に始まった。
「ゴルシコフ」は2017年7月に海軍への引き渡しが計画されている。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

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ロシア海軍の為の新世代フリゲート、プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク「北方造船所」で4隻が起工され、この内の2隻が進水し、1番艦は洋上試験中です。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(417)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2014年11月から洋上試験が行なわれています。
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ロシア海軍への引き渡しは2017年11月に予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2017年11月にロシア海軍へ引き渡される]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(431)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、現在艤装中です。
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[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されています。

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工され、2017年に進水が予定されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2017年中に進水する]

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]


プロジェクト22350は、2025年までに4隻がロシア海軍へ引き渡される予定です。
[プロジェクト22350フリゲートは2025年までに4隻がロシア海軍へ就役する]

プロジェクト22350の建造は、4番艦「アドミラル・イサコフ」で終了するようです。

その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mの建造へ移行する事になるようです。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]

プロジェクト22350Mは、満載排水量が少なくとも6500トンに増大し、兵装も強化されます。

寸法(原型の22350は全長135メートル、幅16メートル)も、おそらくは増える事になるでしょう。


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今回の記事で触れられているように、2017年6月1日から3日までサンクトペテルブルク国際経済フォーラムが開催され、ロシア造船業界の総元締である『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏も出席しました。

『タス通信』より
2017年6月3日10時0分配信
【『統合造船業営団』総裁アレクセイ・ラフマノフ氏へのインタビュー】
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