ロシア海軍太平洋艦隊のクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)調査部隊は現地に到着した

17-0607e.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2017年6月7日7時38分配信
【国防省とロシア地理学協会の探検隊はクリル諸島のマトゥア島へ到着した】
モスクワ、6月7日-ロシア通信社ノーボスチ

ロシア連邦国防省ロシア地理学協会の合同探検隊は、クリル諸島マトゥア島へ到着した。
ロシア国防当局の広報サービスは発表した。

マトゥアは、大クリル群島の中部グループの島である。
行政府はサハリン州北クリル都市管区に含まれる(1946年以降)。
第2次世界大戦時には、日本の主要海軍基地の1つとして戦略的役割を有していた。
島の面積は52平方キロメートルである。
2000年に同島のロシア海軍基地は閉鎖され、マトゥアは完全に無人となった。
同島の歴史への関心は、2015~2016年の探検の後、再び沸き起こった。

「大型揚陸艦アドミラル・ネヴェリスコイ、サルベージ船KIL-168、救助曳船SB-522で構成される太平洋艦隊艦船支隊は、約100名の合同探検隊のメンバーと30両以上の様々な車輌をクリル諸島のマトゥア島へ送り届けました」
声明では、こう述べられた。

現在、マトゥア島ドヴォイナヤ湾では、車輌、資材の陸揚げと特別に用意された野外宿営地を展開する為、探検隊参加者の沿岸への上陸が行なわれている。

当局は、今年の探検隊の科学メンバーが大幅に拡大されている事を指摘した。
ロシア連邦国防省の探検センター、ロシア地理学協会太平洋艦隊の要員が研究へ参加する。
マトゥア島では、ウラジオストク、モスクワ、カムチャツカ、サハリンから来た複数の水文地質学者、火山学者、水生生物学者、景観設計学者、土壌学者、潜水夫、鉱物探査隊員、考古学者のグループが同時に作業を行なう。

これは、クリル群島に関する科学研究を行なう為の18回目のカムチャツカ-クリル探検である。
2017年、探検隊参加者は作業中に、マトゥア島及び近隣島嶼海域の海洋生物に関する地図帳の内容を定める準備の為の材料を収集する。
更に、水路特性の分析の為、潜水して海底の起伏の映像撮影が行なわれる。
また、歴史的な噴火を含め、火山危険領域と長期予測の形成の評価の為に必要なサリチェフ火山の過去10万年の活動の再構築が計画されている。

加えて、第2次世界大戦中の歴史的な軍事技術施設と要塞の探索と研究は継続される。
アイヌを含め、様々な時代の歴史的及び文化的建造物の解明と研究の為の考古学作業が展開される。

探検の結果、島の将来の更なる開発の為の材料が用意される:自然災害の地図作成、代替水源エネルギー、自然水の化学構成、潜在的な土壌肥沃度と他の多くの分析の実施。



16-0601c.jpg
現在、クリル諸島(日本側呼称・千島列島)には、ロシア海軍沿岸ミサイル部隊は駐留していますが、ロシア海軍「軍港」は存在せず、艦船も駐留していません。

2016年3月下旬、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は、クリル諸島ロシア海軍「軍港」が造られる可能性に初めて言及し、クリル諸島へ太平洋艦隊の調査部隊を派遣すると述べました。
[クリル諸島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設されるかもしれない]


2016年5月7日、大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェリスコイ」サルベージ船KIL-168など6隻で構成され、太平洋艦隊副司令官アレクサンドル・リャブヒン中将が指揮する調査部隊ウラジオストクを出航し、5月14日にクリル諸島中部のマトゥア島へ到着しました。

以後、マトゥア島太平洋艦隊の基地を建設する可能性についての調査が行なわれました。
[クリル諸島のマトゥア島にロシア海軍太平洋艦隊の基地が建設される?]

マトゥア島には太平洋戦争中に旧日本海軍が建設した飛行場跡(3本の滑走路)が残されており、その復旧の可能性についても調査が進められました。
16-0527c.jpg
[クリル諸島のマトゥア島でロシア海軍太平洋艦隊の基地建設の為の調査が進められている]


2016年5月末からはヘリコプター発着の為のマトゥア島飛行場の復旧作業が始まりました。
この他、大型揚陸艦が海岸へ貨物を荷揚する為の海岸の整備も行われました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍飛行場を再建する]

これと並行して旧日本軍の地下施設(掩体壕など)の本格的な調査(重機による掘削)も行なわれました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設を調査する]
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の旧日本軍地下施設の調査を続ける]

2016年6月下旬には、ドヴォイナヤ湾旧日本海軍零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見されました。
[クリル諸島(千島列島)のマトゥア島(松輪島)で旧日本海軍の零式艦上戦闘機(ゼロ戦)が発見された]

2016年6月末までにマトゥア島の調査は全て完了し、調査隊は一旦撤収しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊はクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を全て完了した]


2017年にはマトゥア島の第2次調査が実施されます。
[ロシア海軍太平洋艦隊は2017年6月~9月にクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)の調査を行なう]

17-0530a.jpg
2017年5月30日、第2次マトゥア島調査隊を乗せた太平洋艦隊艦船支隊ウラジオストクを出航しました。
[ロシア海軍太平洋艦隊のクリル諸島(千島列島)マトゥア島(松輪島)調査部隊はウラジオストクから出航した]

そして6月7日、太平洋艦隊艦船支隊マトゥア島へ到着しました。
スポンサーサイト