ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82はシリア沖に到着した
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年6月14日13時14分配信
【バルト艦隊の浮揚修理所(工作船)PM-82はシリアのタルトゥースで半年間の当直に就く】
モスクワ、6月14日、インタファクス-AVN
バルト艦隊の浮揚修理所(工作船)PM-82の乗組員は、地中海のロシア海軍常設作戦連合部隊の活動の保障を開始した。
水曜日、インタファクス-AVNは黒海艦隊の代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフ1等海佐より伝えられた。
「計画ローテーションに従い、バルト艦隊の浮揚修理所PM-82はバルト海から地中海への移動を行ない、この海域で任務を遂行する海軍常設連合部隊へ加わりました」
彼は説明した。
PM-82は、今年1月から6月まで連合部隊の一員として地中海のロシア海軍部隊の活動を保障した黒海艦隊の同型船PM-138と交代した。
PM-82は、5隻から成るプロジェクト304浮揚修理所(工作船)の3番船である。
浮揚修理所は、主要駐留所から離れた海域での艦船の兵器及び機器装備の修理の為に意図されている。
船の満載排水量は5660トン、全長は120メートル以上である。
最大速力13.5ノット、航続距離9000海里、自立行動期間40日。
浮揚修理所は、シリアのタルトゥースのロシア海軍物資・技術サービス供給所で半年間の当直に就く。
この数年間、黒海艦隊の工作船PM-56とPM-138は交代で地中海東部へ派遣され、半年程度のローテーションでシリアのタルトゥースへ駐留し、同海域で行動するロシア海軍艦船の修理やメンテナンスを行なっていました。

タルトゥースのロシア海軍物資・技術サービス供給所

PM-138は、昨年(2016年)2月24日にボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
[シリアのタルトゥース港に駐留するロシア海軍工作船は交代する]
それから約半年後の8月14日にボスポラス海峡を北上して黒海へ戻りました。
昨年(2016年)9月2日にはPM-56がボスポラス海峡を通過して地中海へ入りました。
(その後、2017年1月までに帰港)
2017年1月18日にはPM-138がボスポラス海峡を通過して地中海へ入り、約半年後の6月中旬にセヴァストーポリへ戻る事になりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の工作船PM-138はシリア沖から戻ってくる]
そしてPM-138の代わりに地中海東部へ派遣される事になった工作船は、バルト艦隊のPM-82になりました。
PM-82(1978年9月30日就役)は、2014年から2016年まで近代化改装が行なわれています。
[ロシア海軍バルト艦隊の工作船PM-82は2017年3月に地中海東部(シリア沖)へ向かう]
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