ロシア海軍の次世代フリゲート・プロジェクト22350M(改アドミラル・ゴルシコフ型)の排水量は約8000トンになる

17-0702d.jpg
『中央海軍ポータル』(フロートコム)より
2017年6月29日14時10分配信
【(ロシア)海軍:プロジェクト22350をベースにした新たなフリゲートは8000トンの排水量を有する】

(ロシア)海軍総司令部は、排水量約8000トンの改善プロジェクト22350Mフリゲートの建造を計画している。
6月29日・木曜日、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将は、サンクトペテルブルクの海軍サロンの最中に『海軍産業』(フロートプロム)へ語った。


「これは、大型大洋艦となります。
その排水量と兵装から、これはフリゲートと駆逐艦の間を繋ぐものと言えるでしょう」
ヴィクトール・ブルスク
は説明した。

彼によると、現在、海軍総司令部は、このタイプの艦は艦隊に10隻は必要であると見ている。

新たなフリゲートの建造への従事者についての話で、ヴィクトール・ブルスクは、おそらく、艦の生産は、極東、その他~北西地域の建造所へと広がる事を示唆した。
彼は、沿バルト造船工場がプログラムに関与する可能性を除外しなかった。

プロジェクト22350Mフリゲートは、2014年12月、当時のロシア連邦海軍総司令官ヴィクトール・チルコフ大将により公表された。
彼の発言によると、海軍は、少なくとも15隻の基本型及び近代化ヴァージョンのフリゲートの取得を考慮している。

ベースとなるプロジェクト22350フリゲートの生産は、サンクトペテルブルク『北方造船所』で既に10年以上に渡っている。
フリゲートのトップ「アドミラル・ゴルシコフ」は2006年に起工されている。
その海軍への引き渡しは何度も延期されており、最新データによると、今年末までに就役する。
第2及び第3のフリゲート「アドミラル・カサトノフ」「アドミラル・ゴロフコ」は、それぞれ2018年と2019年に海軍へ加入する。
もう1隻のプロジェクト22350艦の(引き渡し時期の)計画は不明である。

基本ヴァージョン(満載排水量5400トン)と比較すると、近代化されたプロジェクト22350Mフリゲートは、およそ2500トンほど重くなっている。
プロジェクトの他の詳細は明らかにされていない。


『タス通信』より
2017年7月1日10時13分配信
【近代化されたプロジェクト22350フリゲートは駆逐艦としての任務を遂行できる】
サンクトペテルブルク、7月1日/タス通信

近代化されるプロジェクト22350フリゲートは、より強力な兵装を受け取り、駆逐艦としての機能を果たす事が出来る。
サンクトペテルブルクで開催されている国際海軍サロン(IMDS-2017)の最中に『統合造船業営団』副総裁(軍事造船担当)イーゴリ・ポノマリョフ『タス通信』へ伝えた。

「この艦は、より強力な兵装と大排水量を得ます。
それは、フリゲートとは全く別の機能~駆逐艦としての機能を果たします」

彼は話した。

一般的にフリゲート駆逐艦に比べて排水量が少なく、従って、兵装もより弱い。
現代の海軍において、この2つのクラスの任務は多くの点で共通しているが、大排水量を有する駆逐艦は強化された兵装と高度の電波電子兵装により、独立して戦闘行動を実行できる。
更に、駆逐艦打撃艦グループのリーダーとして行動できる。

以前、ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグは、プロジェクト22350フリゲートロシア連邦海軍戦闘艦の基礎になると表明した。
6月末にロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・コロリョーフ大将が説明したように、2020年までに海軍は4隻のプロジェクト22350フリゲートの取得を見込んでいる。
その後、このプロジェクトは近代化され、『統合造船業営団』のトップ、アレクセイ・ラフマノフによると、この艦は、現行のプロジェクト22350よりも大きくなり、兵装の量と、その効率は増大する。
プロジェクト22350の近代化の科学研究及び試験設計作業は既に進行中である。

ベースとなるプロジェクト22350艦は4500トンの排水量を有しており、29ノットの速力を発揮できる。
それは、特に、ミサイル「オーニクス」「カリブル」、更には高射ミサイル複合体「ポリメント-リドゥート」を装備する。

同プロジェクトのトップ艦「アドミラル・ゴルシコフ」は、2006年初頭に起工され、2020年秋に進水した。
2014年11月に同艦は最初の試験へと出発し、フリゲートの国家試験の最終段階は2017年3月20日に始まった。
「ゴルシコフ」は2017年7月に海軍への引き渡しが計画されている。



[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」型]
[アドミラル・ゴルシコフ型フリゲート(旧ブログ)]

17-0702a.jpg
ロシア海軍の為の新世代フリゲート、プロジェクト22350は、現在までにサンクトペテルブルク『北方造船所』で4隻が起工され、この内の2隻が進水し、1番艦は洋上試験中です。

1番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(417)は2006年2月1日に起工、2010年10月28日に進水し、2014年11月から洋上試験が行なわれています。
17-0516g.jpg
ロシア海軍への引き渡しは2017年11月に予定されています。
[プロジェクト22350フリゲート1番艦アドミラル・ゴルシコフは2017年11月にロシア海軍へ引き渡される]

2番艦「アドミラル・フロータ・カサトノフ」(431)は2009年11月26日に起工、2014年12月12日に進水し、現在艤装中です。
17-0516f.jpg
[建造中のロシア海軍最新鋭フリゲート"アドミラル・カサトノフ"へ汎用打撃ミサイル発射機が設置された]
ロシア海軍への引き渡しは2018年に予定されています。

3番艦「アドミラル・ゴロフコ」は2012年2月1日に起工され、2017年に進水が予定されています。
[ロシア海軍の為のプロジェクト22350フリゲート3番艦アドミラル・ゴロフコは2017年中に進水する]
ロシア海軍への引き渡しは2019年に予定されています。

4番艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・イサコフ」は2013年11月14日に起工されました。
[サンクトペテルブルク北方造船所はプロジェクト22350フリゲート「アドミラル・イサコフ」(と偵察艦「イワン・フルス」)を起工した]
ロシア海軍への引き渡しは2020年以降になります。

プロジェクト22350の建造は、4番艦「アドミラル・イサコフ」で終了します。


その後は、拡大発展型であるプロジェクト22350Mの建造へ移行する事になります。
[ロシア海軍の将来フリゲート・プロジェクト22350M(超ゴルシコフ型)の排水量は6500トンになる]
[プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の拡大発展型となるロシア海軍の次世代フリゲートの開発は進められている]

プロジェクト22350Mは、以前には6500トンと言われていましたが、ロシア海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将によると、約8000トンになるとの事です。

満載排水量約8000トンは、ロシア海軍の現用のプロジェクト956駆逐艦プロジェクト1155大型対潜艦とほぼ同サイズになります。

プロジェクト956駆逐艦「ブイストルイ」
17-0309a.jpg

プロジェクト1155大型対潜艦「アドミラル・ヴィノグラードフ」


プロジェクト22350サンクトペテルブルク『北方造船所』のみで建造されましたが、拡大発展型のプロジェクト22350Mは、『北方造船所』以外での建造も検討されているようです。
ロシア海軍副総司令官ブルスク中将の発言を見る限りでは、「極東」コムソモリスク・ナ・アムーレ『アムール造船工場』と、「沿バルト造船工場」カリーニングラード『ヤンターリ』が候補として挙げられているようです。

17-0702b.jpg
『ヤンターリ』は、ソ連邦時代にはプロジェクト1155大型対潜艦の主幹造船所であり、当然ながら8000トン級の水上艦の建造は可能です。

17-0702c.jpg
『アムール造船工場』も、8000トン級の水上艦の建造が可能な乾ドックを有しております。
ただ、ソ連邦時代、特に1970年代以降は、原子力潜水艦通常動力潜水艦の建造がメインとなっていましたが。
スポンサーサイト