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ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の1番艦の建造費は約400億ルーブルになる

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『タス通信』より
2017年6月30日9時54分配信
【ヘリコプター母艦「プリボイ」のトップは約400億ルーブルの費用が掛かる】
サンクトペテルブルク、6月30日/タス通信

2025年までに(ロシア)海軍が取得を計画している汎用揚陸艦「プリボイ」2隻の内のトップは、約400億ルーブルの費用が掛かり、艦の作成には5年間を要する。
『クルイロフ国立科学センター』将来艦船建造部長ウラジーミル・ペペリャエフ『タス通信』へ伝えた。

「この艦は、我々の推計によりますと、全ての設計段階を考慮に入れ、建造を考慮に入れ、試験の実施を考慮に入れますと、約400億ルーブルの費用が掛かるでしょう」
ペペリャエフ
サンクトペテルブルクで開催されている国際海軍サロン(IMDS-2017)の最中に話した。

「プリボイ」の作成期間についての話で、専門家は指摘した。
「草案に1年、更に1年半は技術設計、その後、詳細な設計文書の開発と建造があります」
「総計して、設計開始から海軍への引き渡しまで、少なくとも5年は掛かるでしょう」
ペペリャエフ
は説明した。

彼は、汎用揚陸艦の作成の為の技術的課題は未だ受け取っていない事を強調した。
「近い内に艦を建造する決定が下された場合、年末までにクルイロフセンターはネヴァ川計画設計局と共に素案の作業を完了させる事が出来、そして設計局は汎用揚陸艦の設計を開始できます」
部長は話した。

以前、ロシア連邦海軍副総司令官(軍備担当)ヴィクトール・ブルスク中将が述べたように、海軍は、2025年までに少なくとも2隻の将来揚陸艦「プリボイ」の取得を見込んでいる。
彼によると、このような艦を海軍は必要としており、その設計と建造は、新たな『2018-2025年の国家軍備プログラム』により提供される。

ヘリコプター母艦の模型は、IMDSクルイロフセンターの展示台で提示されている。
艦の排水量は23000トン、全長は200メートル、幅は34メートルになり、「プリボイ」の最大速力は24ノット、航続距離は6000海里、自立行動期間は30日。
乗組員は約400名で構成され、500~900名の海洋揚陸部隊、約50両の歩兵戦闘車両と10両までの戦車を輸送できる。
艦には15機までの様々なクラスのヘリコプターが駐留でき、更には、6隻の揚陸艇と6隻の襲撃艇を配置できる。



2011年6月にロシアフランスへ2隻の「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦(ヘリコプター空母)を発注し、「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」と命名された艦は2014年と2015年に引き渡される筈でしたが、フランスウクライナ情勢に関連して引き渡しを凍結しました。

2015年8月5日、ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンフランス大統領フランソワ・オランドは電話で会談し、「ミストラル」級ヘリコプター揚陸ドック艦の建造・供給契約の終了(破棄)を決定しました。
[ロシアとフランスはロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約を終了させた]

フランスロシアへ補償金として約9億5000万ユーロを支払い、2隻の「ミストラル」級に設置されたロシア製機器は全て取り外してロシアへ返却されました。
[ロシア海軍向けミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦の契約終了によりフランスはロシアへ9億4975万4849ユーロを支払う]
[ロシア海軍向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器は全てロシアへ到着した]
[ロシア向けだった2隻のミストラル級ヘリコプター揚陸ドック艦から取り外されたロシア製機器はロシア海軍へ引き渡される]

その後、2隻の「ミストラル」級エジプトへ売却されました。
(1番艦は「ガマール・アブドゥル=ナーセル」、2番艦は「アンワル・アッ=サーダート」と改名)

「ガマール・アブドゥル=ナーセル」(旧「ウラジオストク」):2016年6月2日にエジプト海軍へ引き渡し。
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「アンワル・アッ=サーダート」(旧「セヴァストーポリ」):2016年9月16日にエジプト海軍へ引き渡し。
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一方、ロシアは、以前からロシア版ミストラルとも言える大型の全通甲板ヘリコプター揚陸艦(汎用ヘリコプター母艦)の設計を進めており、2015年6月には、汎用ヘリコプター母艦の概念設計案「ラヴィーナ」の詳細が公表されました。
[ロシア海軍将来汎用揚陸ヘリコプター搭載艦プロジェクト「ラヴィーナ」]
[ロシア海軍の為の将来大型揚陸艦は複数のヴァージョンが設計されている]
[ロシア海軍の為の新たなヘリコプター揚陸艦の設計は進められている]

[汎用揚陸ヘリコプター母艦「ラヴィーナ」]
満載排水量:24000トン
全長:180メートル
幅:30メートル
吃水:5メートル
速力:22ノット
航続距離:5000海里
自立行動期間:60日
乗員:320名
積載能力:海軍歩兵隊員500名、各種戦闘車両50両
搭載機:ヘリコプター×16機(Ka-29、Ka-52K、Ka-27)
搭載艇:揚陸艇×6隻
兵装:AK-176MA 76mm単装砲×1基
高射ミサイル砲複合体「パーンツィリ-M」×2基
高射砲複合体「パラシ」×3基
AK-630M2「ドゥエト」30mm機関砲×2基


この概念設計案「ラヴィーナ」をベースにして、ロシア海軍向けとなる汎用ヘリコプター揚陸艦プロジェクト「プリボイ」が設計され、実際に建造されることになります。
[ロシア海軍の為の将来汎用ヘリコプター母艦プリボイ級の設計作業は進められている]

汎用揚陸艦の為に新たな戦闘情報管理システムも開発されます。
[ロシア海軍将来汎用揚陸艦の為の新たな戦闘情報管理システムが開発される]

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搭載機は、元々は「ミストラル」用に開発された艦上攻撃ヘリコプターKa-52K「カトラン」などになります。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの供給契約は2019年に締結される]

Ka-52K「カトラン」の量産は2020年から開始される予定です。
[ロシア海軍向けの艦上攻撃ヘリコプターKa-52Kカトランの量産は2020年に始まる]

この他、ソ連時代に生産された戦闘輸送ヘリコプターKa-29も搭載されるようです。
Ka-29は1990年代以降は予備役として保管されていましたが、最近、修復が始まりました。
[ロシア海軍太平洋艦隊は修復された戦闘輸送ヘリコプターKa-29を受領する]

「ミストラル」級が配備される予定だったウラジオストク南部ウリス湾では、埠頭の建設が続けられています。
[ウラジオストクのウリス湾ではロシア海軍の大型水上艦(ヘリコプター空母)の為の埠頭の建設が続けられる]
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「ロシア版ミストラル」の建造は『2018-2025年の国家軍備プログラム』の枠組みで開始される予定です。
[ロシア海軍の為の新たな汎用大型揚陸艦は『2018-2025年の国家軍備プログラム』において建造される]
[ロシア海軍は4隻の汎用ヘリコプター揚陸艦を必要とする]
[ロシア造船業界はロシア海軍の為の汎用ヘリコプター揚陸艦の建造を開始する準備を整えている]

2017年5月末、ロシア連邦国防相代理(国防次官)ユーリー・ボリソフ氏は、1隻目の汎用ヘリコプター母艦は2022年にロシア海軍へ引き渡されると発言しました。
[ミストラル級の代わりとなる新型汎用ヘリコプター母艦の1番艦は2022年にロシア海軍へ就役する]

その後、「ロシア防衛産業の匿名希望の情報提供者」は、揚陸ヘリコプター母艦の建造スケジュールの詳細を明らかにしました。
[ミストラル級の代わりとなる新たな揚陸ヘリコプター母艦2隻は2024年と2026年にロシア海軍へ引き渡される]

[揚陸ヘリコプター母艦]
・1番艦:2020年起工/2024年就役予定
・2番艦:2022年起工/2026年就役予定


揚陸ヘリコプター母艦の機関は、ディーゼル/ガスタービン複合推進CODAG(COmbined Diesel And Gas turbine)となるとの事です。

これはディーゼルが巡航用、ガスタービンが増速用であり、ロシア海軍の新型艦では、プロジェクト22350フリゲートに採用されています。
[ロシア新世代艦のガスタービンとディーゼル]


汎用ヘリコプター揚陸艦プロジェクト「プリボイ」の1番艦の建造費は約400億ルーブルになるとの事ですが、これは設計開発費用も含めた額のようですから、2番艦の費用は、これよりも安くなるでしょう。

約400億ルーブルという金額は、プロジェクト11356Rフリゲート3隻分、或いはプロジェクト20380コルベット4隻分に相当します。
単体だと、新型原子力砕氷船「アルクチカ」(370億ルーブル)とほぼ同じです。
[フランスからのミストラル級ヘリ空母の補償金はロシア海軍の為に]


揚陸ヘリコプター母艦が何処の造船所で建造されるのかは未だ決まっていないようですが、最有力候補は、「ミストラル」級2隻の後ろ半分を建造したサンクトペテルブルク『バルト工場』でしょう。
[ロシア海軍の将来汎用ヘリコプター揚陸艦の建造にはミストラル級の経験が生かされる]
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この他にサンクトペテルブルク『北方造船所』セヴェロドヴィンスク『セヴマシュ』も候補に挙がっています。

揚陸ヘリコプター母艦の艦名は未だ明らかにされていませんが(というか、おそらくは未だ決まっていない)、「ミストラル」級に命名される筈だった「ウラジオストク」、「セヴァストーポリ」が筆頭候補のようです。
[ウラジオストクとセヴァストーポリの名はロシア海軍の将来ヘリコプター揚陸艦へ与えられる]
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