ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはシリアへ貨物を運ぶ
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年7月11日0時2分配信
【シリアへの貨物を載せて行く大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は地中海へ入った】
イスタンブール、7月11日、インタファクス
貨物を載せてシリアへ向かっているロシア海軍の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、月曜日に黒海海峡を地中海水域へと通過した。
ボスポラス海峡を通過する写真を載せている地元情報ポータルは伝えた。
イスタンブールサイトは、黒海艦隊の軍艦は、地中海におけるロシア海軍物資-技術サービス供給所が配置されているシリアのタルトゥース港へ向かっていると主張する。
これは、同艦にとって、今年6回目のシリアへの航海である。
以前に報じられたように、月曜日、有翼ミサイル「カリブル」を装備するロシア海軍の最新フリゲート「アドミラル・エッセン」が黒海海峡を通過して地中海水域へ入った。
ロシアのフリゲートは、地中海での戦闘当直後の7月5日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ入港し、短期間滞在した後、再び、この地域のロシア連邦海軍常設作戦連合部隊の一員としてシリア沖へ戻った。
更に先週木曜日、ロシア海軍補助艦隊の貨物船「ドヴィンツィヤ-50」が、黒海海峡をシリアへと通過した。
外国メディアによると、ロシア海軍の大型揚陸艦と補助艦隊の船は、いわゆる『イスラム国』(ロシア連邦では非合法のテロリスト組織)を含めたイスラム主義者との戦闘を行なっているラタキアの航空基地「フマイミーン」のロシア航空グループ及びシリア政府軍の為の弾薬を配送する「シリア・エクスプレス」と呼ばれる作戦に参加している。
黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は、2013年7月から2014年11月までブルガリアでオーバーホールと寿命延長工事が行なわれ、2014年末に復帰しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはブルガリアでの修理を完了した]
以後、黒海沿岸からシリアへ各種貨物を輸送する「シリア・エクスプレス」へ度々参加しています。
2017年には、既に5回に渡りシリアへの貨物輸送を行なっています。

1:1月26日にボスポラス海峡を南下/2月3日に同海峡を北上
2:2月18日ボスポラス海峡を南下/2月27日に同海峡を北上
3:4月16日ボスポラス海峡を南下/4月28日に同海峡を北上
4:5月6日ボスポラス海峡を南下/5月15日に同海峡を北上
5:5月22日ボスポラス海峡を南下/6月2日に同海峡を北上
そして7月10日、今年6度目となるシリアへの貨物輸送の為、ボスポラス海峡を南下しました。
なお、同じ7月10日には、7月9日にセヴァストーポリを抜錨した黒海艦隊のフリゲート「アドミラル・エッセン」もボスポラス海峡を南下しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]
現在、地中海東部には、少なくとも12隻のロシア海軍艦船が滞在しています。
フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」(黒海艦隊)
フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
救助曳船SB-739(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)
- 関連記事
スポンサーサイト