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ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した

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『タス通信』より
2017年7月12日11時18分配信
【フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は地中海からセヴァストーポリへ戻った】
モスクワ、7月12日/タス通信

黒海艦隊フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」地中海からセヴァストーポリへ戻った。
水曜日、同艦隊の広報サービスは報道機関へ伝えた。

「黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"乗組員は、地中海の海軍常設グループの一員としての任務遂行を完了し、セヴァストーポリへ到着しました。
同艦の航海は4ヶ月以上に渡りました」

広報サービスは話した。

常設連合部隊の一員だった「グリゴロヴィチ」は、7月10日から地中海での任務遂行を開始した黒海艦隊の新たな同型フリゲート「アドミラル・エッセン」と交代した。

6月末、フリゲート「アドミラル・エッセン」、「アドミラル・グリゴロヴィチ」、潜水艦「クラスノダール」は、ロシアでは非合法の/strong>シリアのテロリストグループ「イスラム国」の兵器及び弾薬の大型倉庫を6基の有翼ミサイル「カリブル」で破壊した事が知られるようになった。
打撃は地中海東部から与えられた。

2012年12月からロシア連邦海軍の艦船は地中海水域における常時の任務遂行へ着手した。
連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1等海佐である。
地中海戦隊には、黒海艦隊の約15隻の戦闘艦及び支援船が加わっている。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」海洋ゾーンフリゲート・プロジェクト11356のトップである。
このシリーズの艦の排水量は約4000トン、その速力は30ノットに達し、自立航行期間は30日である。
「アドミラル・グリゴロヴィチ」有翼ミサイル「カリブル-NK」、自己防衛ミサイル複合体「シチーリ-1」、A-190砲、高射機関砲、反応爆雷発射機、魚雷で武装しており、更には艦上ヘリコプターKa-27(或いはKa-31)を搭載できる。



ロシア海軍の最新警備艦(フリゲート)プロジェクト11356Rの1番艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」(494)は、カリーニングラード『ヤンターリ』造船所で2010年12月18日に起工され、2014年3月14日に進水し、2016年3月11日に就役し、同年6月9日にセヴァストーポリ基地へ到着しました。
[プロジェクト11356R警備艦(フリゲート)1番艦アドミラル・グリゴロヴィチはロシア海軍へ就役し、黒海艦隊へ編入された]
[ロシア海軍最新フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は黒海艦隊基地セヴァストーポリへ到着した]

その後、2度に渡り地中海への航海を行ないました。
(2016年9月24日~10月7日2016年11月3日~12月19日)

2017年2月27日、「アドミラル・グリゴロヴィチ」セヴァストーポリを出航し、地中海東部へ向かいました。

それから約1ヶ月後、「アドミラル・グリゴロヴィチ」は一旦黒海へ下がり、3月31日には黒海東岸ノヴォロシースクへ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦アドミラル・グリゴロヴィチはシリア沖からノヴォロシースクへ戻ってきた]
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4月3日、トルコ海軍フリゲート「バルバロス」(F-244)コルベット「ブユックアダ」(F-512)ノヴォロシースク港を訪れ、「アドミラル・グリゴロヴィチ」はホストシップを務めました。

「アドミラル・グリゴロヴィチ」は4月5日にノヴォロシースクを出航し、トルコ海軍ロシア黒海艦隊の合同演習へ参加しました。
[ロシア海軍とトルコ海軍は黒海で合同演習を行なった]

演習終了後は黒海の出口へ向かい、4月7日にボスポラス海峡を南下し、地中海へ出ました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びシリアへ向かった]

4月8日にはロシア海軍地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)へ加わりました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部(シリア沖)に到着した]
つまり、地中海東部(シリア沖)へ到着しました。
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4月12日にはシリアタルトゥースへ入港し、同港のロシア海軍第720物資-技術サービス供給所で水と食料と燃料を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはシリアのタルトゥースで物資を補充した]
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4月13日にタルトゥースを出航しました。

4月20日には地中海東部艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で艦載ヘリコプターの飛行訓練を実施した]

4月25日には地中海東部で砲撃訓練及び機雷掃討訓練を行ないました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは地中海東部で対水上・対空砲撃訓練及び機雷掃討訓練を実施した]

4月26日にはキプロス島リマソール港へ入港し、4月28日に出航しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロス訪問を終えた]
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5月23日から27日まで、同型艦の「アドミラル・エッセン」警備艦「スメトリーヴイ」及び大型揚陸艦3隻と共にリビア東部沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の地中海での演習は終わった]

その後も地中海東部へ留まっています。
[巡航ミサイル"カリブル"を搭載するロシア海軍黒海艦隊の2隻のフリゲートと1隻の潜水艦は地中海東部に留まる]

6月6日から8日まで、再びキプロス島リマソール港へ寄港し、各種物資を補充しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチは再びキプロスのリマソールを訪問した]

6月23日には同型艦「アドミラル・エッセン」、潜水艦「クラスノダール」と共に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

7月3日、三度リマソール港へ入港しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・グリゴロヴィチはキプロスのリマソールへ入港した]
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その後、地中海東部を離れ、7月11日にボスポラス海峡を北上し、7月12日に黒海艦隊基地セヴァストーポリへ帰投しました。


「アドミラル・グリゴロヴィチ」と入れ違いに同型艦「アドミラル・エッセン」セヴァストーポリを抜錨し、7月11日にはボスポラス海峡を南下して地中海へ入っています。
[ロシア海軍黒海艦隊の最新フリゲート"アドミラル・エッセン"は再びシリア沖へ向かった]


現在、地中海東部には、少なくとも11隻のロシア海軍艦船が滞在しています。

フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「アゾフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
救助曳船SB-739(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)


これらの艦船は、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]

現在の地中海作戦連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1佐です。
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