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ロシア海軍北方艦隊の重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと重戦略用途原子力水中巡洋艦ドミトリー・ドンスコイはバルト海へ向かった


『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア北方艦隊広報サービス発表
2017年7月17日10時55分配信
【北方艦隊の原子力巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と「ドミトリー・ドンスコイ」はサンクトペテルブルクの主要海軍パレードへ参加する為、移動を開始した】

原子力推進装置を有する世界最大の戦闘打撃艦~重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」重戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」は、セヴェロモルスクからバレンツ海へ出た。

北方艦隊の艦は、『ロシア海軍の日』サンクトペテルブルクで開催される主要海軍パレードへ参加する為、バルト海への移動を開始した。

出航に先立ち、巡洋艦の乗組員は、基礎訓練サイクルを完全に遂行し、海上戦闘訓練計画下での錬成任務へ取り組んだ。

ロシア海軍最大の艦の移動航路は、バレンツ海、ノルウェー海、北海、バルト海における船舶航行の安全の為の全ての必要条件を考慮して設定されている。
海上移動の為の準備として艦の司令部、当直士官及び当直班は、航行安全保障の為、狭く過密なゾーンを通過する訓練を実施した。

主要海軍パレードには、北方艦隊から約10隻の艦船が参加する。
そこには、遠洋ゾーンでの任務遂行の為に意図されている1等艦が含まれる。:重戦略用途ロケット水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」、ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」、大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」

艦に加え、パレードには、現代のロシア海軍航空隊の軍備として在る飛行装置の完全な範囲を代表し、北方艦隊第45航空・防空軍航空機及びヘリコプターの乗員28名が関わる。



『ロシア海軍の日』は、毎年7月の最終日曜日と定められており、今年(2017年)は7月30日になります。

『ロシア海軍の日』には、主要港で観艦式が行なわれます。

バルト海では、サンクトペテルブルクバルチースクで毎年観艦式が行なわれていましたが、今年(2017年)からクロンシュタットでも観艦式が行なわれることになりました。
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北方艦隊の艦も、クロンシュタットサンクトペテルブルクの観艦式へ参加する事になりました。
[北方艦隊の艦船は7月30日に行われる『ロシア海軍の日』観艦式へ参加する為にクロンシュタットへ向かう]

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ロケット巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ」大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」は、7月初頭にセヴェロモルスクを抜錨してバルト海へ向かい、既にフィンランド湾東部海域で他の参加艦と共に観艦式の為の合同訓練を行なっています。
[2017年7月30日の『ロシア海軍の日』観艦式の合同訓練がフィンランド湾東部で実施された]

そして7月17日までに(7月16日?)重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」重戦略用途原子力水中巡洋艦「ドミトリー・ドンスコイ」も、バルト海へ向かいました。


「ピョートル・ヴェリキー」は、約20年前にサンクトペテルブルクからセヴェロモルスクへ移動した事は有りますが、「ドミトリー・ドンスコイ」バルト海へ入るのは今回が初めてです。
[就役前の重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1995~1997年) ]

クロンシュタットのドックへ入渠する「ピョートル・ヴェリキー」
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サンクトペテルブルク海軍パレードには、北方艦隊海軍航空隊の航空機とヘリコプターも参加するとの事です。

今回の北方艦隊広報部発表では抽象的な表現になっていますが、要するに、北方艦隊海軍航空隊の殆ど全種類の航空機とヘリコプター~艦上戦闘機Su-33、MiG-29K、対潜哨戒機Tu-142M3、Il-38N、対潜ヘリコプターKa-27Mなどが参加するという事でしょう。
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