fc2ブログ

艦載ヘリコプターKa-52K試作機の製造が開始された

12-0808c.jpg
『ロシア通信社ノーボスチ』より。
【「ミストラル」の為のKa-52試験型の製造が開始された】
モスクワ、8月7日-ロシア通信社ノーボスチ

汎用ヘリコプター艦「ミストラル」の為のKa-52K(艦上機)の最初の試験型の製造は開始された。
火曜日、「ヘリコプター・ロシア」社の広報秘書官ローマン・キリーロフロシア通信社ノーボスチに伝えた。

「現在、試験型が製造されていますが、私共は、その機数について明言する事は出来ません。
それは軍当局の為に行なわれているが故に」

キリーロフは述べた。

彼は、「ミストラル」は、まだフランスからロシアへ到着していない事を指摘し、ヘリコプターの発着艦作業は、空母「アドミラル・クズネツォフ」の飛行甲板上での実施が計画されている。

「既に昨年9月、アドミラル・クズネツォフにおいて訓練が行なわれています」
キリーロフは想起した。

彼によると、互いの輸送手段の「手本」無しで「ミストラル」でのヘリコプターの発着訓練は開始できない。
「艦のシステムとヘリコプターのセンサー全ての絶対の安全が確認されなければ、艦へのヘリコプター着艦及び配備を行なう事など出来ません」
キリーロフは指摘した。

ロシア連邦海軍の為にフランスで2隻の「ミストラル」型ヘリコプター空母を建造する12億ユーロの契約は、2011年6月に調印された。
ロシア海軍の為の最初のヘリコプター空母は2014年に、2隻目は2015年にフランスで竣工する。

汎用ヘリコプター空母「ミストラル」は排水量21000トン、船体の最大長は210メートル、18ノットの速力発揮を可能とする。
航続距離は最大で20000海里。乗組員160人の他に450人を収容可能である。
航空グループは16機のヘリコプターで構成され、このうち同時に飛行甲板から6機が発着できる。
これらの艦には、8機のKa-52Kと8機のKa-29の配備が計画されている。
(2012年8月7日17時29分配信配信)


[ヘリ空母ミストラル型]
[ヘリ空母ミストラル型(旧ブログ)]
[ロシア海軍向けミストラル型の詳細が公表された]

太平洋艦隊へ配備される「ミストラル」型(「ウラジオストク」「セヴァストーポリ」)は、ウラジオストク南端のウリス湾に駐留します。
[ヘリ空母ミストラル型はウラジオストク市へ配置される]
[ヘリ空母ミストラルのウラジオストク(ウリス湾)配備には2-3億ルーブルを要する]

ロシア海軍「ミストラル」型の艦載ヘリコプターの訓練は2013年から開始されます。
[ロシア海軍は2013年からヘリ空母ミストラル型の艦載ヘリコプター乗員の訓練を開始する]

フランス海軍「ミストラル」は、2009年11月末にサンクト・ペテルブルクを訪れ、ロシア軍ヘリコプター(Ka-27対潜ヘリ、Ka-29強襲ヘリ、Ka-52戦闘ヘリ)の適合試験を実施しています。
[ロシア製ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦]
[ロシア軍ヘリコプター、強襲揚陸艦「ミストラル」に初着艦(2009年11月27日)]

2011年8月には北方艦隊大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」Ka-52の発着試験が実施されています。
[攻撃ヘリKa-52、大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]


Ka-27Ka-29は最初から艦載ヘリコプターとして設計されていますが、Ka-52は陸上用なので、新たに艦載型のKa-52Kが作られます。

今回の記事によると、Ka-52K試作機の各種洋上飛行試験は、北方艦隊重航空巡洋艦「アドミラル-フロータ-ソヴィエツカヴァ-ソユーザ・クズネツォフ」で実施されるようです。
関連記事
スポンサーサイト