ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ向かった
- カテゴリ:地中海情勢(2017年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より
ロシア東方軍管区(黒海艦隊)広報サービス発表
2017年7月22日8時45分配信
【黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」乗組員は地中海の海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を再開する】
昨日(7月21日)、黒海艦隊の警備艦「プイトリーヴイ」乗組員は、計画技術的準備状態回復及び海上での任務遂行の為の乗組員の準備状態の確認の戦闘訓練サイクルの完了後、黒海海峡へ進路を取った。
本日(7月22日)には、同艦は地中海の海軍常設連合部隊の一員としての任務遂行を再開する。
遠海ゾーンへの艦の出航は、グループを構成する戦力の計画ローテーションに沿って行なわれている。
プロジェクト1135M(クリヴァクII級)警備艦「プイトリーヴイ」は、1979年6月27日にカリーニングラードの「ヤンターリ」造船所で起工され、1981年4月16日に進水、1981年11月30日に海軍へ納入され、1982年2月9日に黒海艦隊へ編入されました。
「プイトリーヴイ」は、計32隻が建造されたプロジェクト1135/1135M(クリヴァクI/II級)の最終艦です。

就役後は一貫して黒海艦隊で行動し、ソ連邦解体後も現役に留まって活動を続けていました。
2014年5月から2015年2月までセヴァストーポリの工場でオーバーホールが行なわれました。
2015年5月18日にセヴァストーポリを出航し、数年ぶりに地中海へ向かいました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海へ向かった]
2015年6月下旬には大西洋へ行き、アンゴラと赤道ギニアを訪問した後、8月に地中海へ戻りました。
[ロシア黒海艦隊大西洋遠征(2015年6月-8月)]
その後も地中海東部に滞在し、2015年10月初頭にはシリア沖で演習を実施しました。
[ロシア海軍は地中海で演習を実施した]
2015年10月上旬にセヴァストーポリへ帰港しました。
2016年5月下旬にセヴァストーポリを出航して地中海へ行き、7月初頭には帰港しています。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部へ行く]
2016年8月初頭に再びセヴァストーポリを出航して地中海へ入り、11月下旬まで滞在し、11月27日午前に帰投しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部からセヴァストーポリへ帰投した]
帰投後はセヴァストーポリで艦のメンテナンスを行なっていたようです。

そして2017年7月21日にセヴァストーポリを出航し、7月22日にはボスポラス海峡とダーダネルス海峡を通過して地中海へ入りました。
現在、地中海東部には、少なくとも13隻のロシア海軍艦船が滞在しています。
フリゲート「アドミラル・エッセン」(黒海艦隊)
警備艦「プイトリーヴイ」(黒海艦隊)
潜水艦「クラスノダール」(黒海艦隊)
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクリ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」(黒海艦隊)
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」(黒海艦隊)
軍用輸送船「ドヴィンツィヤ-50」(黒海艦隊)
軍用輸送船「クジル-60」(黒海艦隊)
哨戒艇(対水中工作艇)「ユナルメーツ・クルイマ」(黒海艦隊)
海洋曳船MB-174(黒海艦隊)
救助曳船SB-739(黒海艦隊)
中型偵察艦「ワシーリー・タチシチェフ」(バルト艦隊)
工作船PM-82(バルト艦隊)
これらの艦船は、地中海作戦連合部隊(2013年6月1日創設)の指揮下で行動しています。
[ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している]
現在の地中海作戦連合部隊司令官はパーヴェル・ヤスニツキー1佐です。
- 関連記事
-
- ロシア海軍黒海艦隊の最新潜水艦クラスノダールは地中海を去った
- ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海を去った
- ロシア海軍黒海艦隊の警備艦プイトリーヴイは地中海東部(シリア沖)へ向かった
- ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は地中海東部(シリア沖)からセヴァストーポリへ帰投した
- ロシア海軍黒海艦隊の大型揚陸艦ツェーザリ・クニコフはシリアへ貨物を運ぶ
スポンサーサイト