fc2ブログ

ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で実施された

17-0727a.jpg
17-0727b.jpg
『ロシア連邦国防省公式サイト』より
バルト海地域情報供給部(カリーニングラード)発表
2017年7月26日16時54分配信
【バルト海においてロシアと中国の船員は、演習『海洋協同-2017』の枠組みで4つの計画エピソードへ取り組んだ】

ロシア海軍中国海軍の戦術グループは、本日(7月26日)もバルト海ロシア-中国演習『海洋協同-2017』の要素の実行を続けた。

バルト海水域の1つでロシア及び中国の(水上)艦と支援船は、演習中に4つの計画エピソードを実行した。

海上で戦術グループは、不審船の臨検、水中の遭難者の救助、艦への乾燥貨物の移送、遭難したという想定下の船の救助といった合同実地活動を実施した。

臨検行動の際、ロシア及び中国の対テログループは、高速艇により救助曳船SB-123及び補給船「駱馬湖」へ乗り込んだ。

第2エピソードの実行中にロシア中国の戦闘艦は、水中に居る特殊なマネキンの捜索救助を行なった。

ロシア-中国演習のエピソードの1つは、遭難したという想定下の船への援助であり、ロシア救助船SB-123駆逐艦「合肥」を曳航し、中国補給船「駱馬湖」コルベット「ステレグーシチー」を救助した。

ロシア中国の船員は、ロシア及び中国の艦の間に張られたロープキャリアと、演習へ関与する艦上ヘリコプターKa-27PSZ-9Cにより海上での乾燥貨物の移送を行なった。

7月25日に艦の送別式典が開催された後、バルト海ロシア-中国艦戦術グループが形成され、水上及び空中目標への砲射撃を成功裏に実施した。
このエピソードにはバルト艦隊海軍航空隊航空機ヘリコプターが関与し、仮想敵の空中攻撃を模した。

本日の演習プログラム終了後、中国海軍艦船支隊サンクトペテルブルクへ進路を取る。



ロシア海軍中国海軍は、2012年、2013年、2014年、2015年、2016年に合同演習『海洋協同』Морское Взаимодействиеを実施しています。

『海洋協同-2012』:2012年4月下旬に黄海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2012」(2012年4月)]

『海洋協同-2013』:2013年7月上旬にピョートル大帝湾で実施
[ロシア・中国海軍合同演習は7月初頭にウラジオストク沖で実施される]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」が始まった]
[ロシア・中国海軍は海賊対処訓練を行なった]
[ロシア・中国海軍合同演習「海洋協同-2013」最終日に砲撃訓練が実施される]

『海洋協同-2014』:2014年5月下旬に東シナ海で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2014」]

『海洋協同-2015』第1段階:2015年5月下旬に地中海東部で実施
[ロシア-中国海軍合同演習「海洋協同-2015」(2015年5月)]

『海洋協同-2015』第2段階:2015年8月に日本海(沿海地方沖)で実施
[ロシア-中国海軍合同演習『海洋協同-2015』第2段階(2015年8月)]

『海洋協同-2016』:2016年9月中旬に南シナ海で実施
[ロシア・中国海軍合同演習『海洋協同-2016』(2016年9月)]


そして、2017年の『海洋協同-2017』は、バルト海、日本海、オホーツク海で実施されることになりました。
『日本放送協会 NEWS WEB』より
2017年6月18日20時13分配信
【中国とロシアが合同軍事演習 中国国防省が発表】

まず、今年7月下旬にバルト海『海洋協同-2017』の第1段階が実施され、9月中旬~下旬には日本海オホーツク海『海洋協同-2017』の第2段階が実施される事になります。

バルト海で実施される『海洋協同-2017』第1段階へ参加する中国海軍艦船部隊は6月18日に出航しました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』はバルト海、日本海、オホーツク海で実施される]

海南省三亜港を抜錨してバルト海へ向かったのは駆逐艦「長沙」、フリゲート「運城」、補給艦「駱馬湖」の3隻でしたが、駆逐艦「長沙」インド洋でエンジンにトラブルが発生したらしく、駆逐艦「合肥」と交代する事になりました。

駆逐艦「合肥」(174)、フリゲート「運城」(571)、補給艦「駱馬湖」(964)は、7月8日にはアデン湾ヘ到達し、7月10日以降に地中海へ入りました。

中国海軍艦船部隊は7月21日にバルチースク港へ到着し、同日に『海洋協同-2017』が始まりました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階は2017年7月21日~28日にバルト海で実施される]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階はバルト海で始まった]
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階の開会式が開催された]

7月23日には、バルチースク港に停泊するフリゲート「運城」が地元住民に一般公開されました。
[ロシア海軍との合同演習『海洋協同-2017』へ参加する中国海軍のフリゲートはバルチースク市で一般公開された]

『海洋協同-2017』は7月21日から28日まで実施されますが、その活動段階(アクティブフェーズ)、つまり、実際の海上での演習は7月25日に始まりました。
まず最初に海上及び空中目標への砲撃訓練が行われました。
[ロシア海軍と中国海軍の合同演習『海洋協同-2017』第1段階の海上実地段階が始まった]

ロシア海軍から合同演習へ参加する艦船は、バルト艦隊コルベット「ステレグーシチー」(550)、「ボイキー」(532)、救助曳船SB-123であり、この他に艦載ヘリコプターKa-27バルト艦隊海軍航空隊前線爆撃機Su-24、輸送機An-26が参加しました。

翌7月26日には、不審船の臨検、海上での遭難者の捜索救助、海上で遭難した艦船の救助(曳航)、洋上補給の演習が行なわれました。

ロシア海軍にとっては「地元」で行なわれる演習であるのにも関わらず参加艦船が3隻と少ないのは、7月30日の『ロシア海軍の日』バルチースク、クロンシュタット、サンクトペテルブルクで行われる観艦式へ参加する艦が多いからです。
[2017年7月30日にクロンシュタットとサンクトペテルブルクで挙行される『ロシア海軍の日』観艦式には約40隻の艦船が参加する]
既に観艦式の参加予定艦は、各地で隊列の形成訓練を行なっています。

そして中国海軍の3隻の艦も、演習終了後にサンクトペテルブルクへ向かいました。
関連記事
スポンサーサイト