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ロシア海軍太平洋艦隊の為のプロジェクト06363潜水艦ペトロパヴロフスク・カムチャツキーとヴォルホフはサンクトペテルブルクで起工された


『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年7月28日14時35分配信
【『アドミラルティ造船所』で太平洋艦隊の為の2隻の潜水艦が起工された】
サンクトペテルブルク、7月28日、インタファクス-AVN

2隻のプロジェクト636.3ディーゼルエレクトリック潜水艦「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」及び「ヴォルホフ」の起工式典は金曜日に株式会社『アドミラルティ造船所』(サンクトペテルブルク)で開催された。

潜水艦は、太平洋艦隊の為の6隻の潜水艦シリーズのオープニングである。
契約条件下で最初の艦は2019年に海軍へ引き渡され、シリーズ全ての建造完了は2022年に予定されている。

「本日、2隻のディーゼルエレクトリック潜水艦が起工されます。
1隻目のペトロパヴロフスク・カムチャツキーは、既に水圧ブロックが用意されています。
それは、確実に2019年11月25日に海軍へ御引き渡しいたします」

式典で『アドミラルティ造船所』総取締役アレクサンドル・ブザコフは話した。

「貴方達の努力のお蔭により、我々は、悪意を持つ者を黒海艦隊へ近づけておりません。
今、貴方達の前には、太平洋艦隊の強化という課題が有ります」
ロシア連邦国防次官ユーリー・ボリソフ
は発言した。

プロジェクト636.6潜水艦の自立航行期間は45日である。
通常潜航深度は240メートル、最大で300メートル。乗組員52名。
水上排水量2350立方メートル、全長73.8メートル、幅9.9メートル。
航続距離400海里。

株式会社『アドミラルティ造船所』は、潜水艦及び水上油槽船の建造を専門としている。



[プロジェクト06363潜水艦(黒海艦隊)]
現在、ロシア海軍の為のプロジェクト06363潜水艦は、黒海艦隊向けの6隻が2014年~2016年に就役しています。
全てサンクトペテルブルク『アドミラルティ造船所』で建造されています。
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プロジェクト06363は、輸出用のプロジェクト636を更に改良したタイプであり、今後建造される第5世代通常動力潜水艦「カリーナ」級の開発設計作業の成果がフィードバックされています。

プロジェクト06363潜水艦には有翼ミサイル「カリブル」が装備されます。
[巡航ミサイル「カリブル」対地攻撃型は2500kmの最大射程を有する]

プロジェクト06363有翼ミサイル「カリブル」は、既にシリアで実戦使用されています。

黒海艦隊「ロストフ・ナ・ドヌー」(2014年12月30日就役)は、2015年12月8日に地中海東部からシリアISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の潜水艦ロストフ・ナ・ドヌーは地中海東部からシリアのISIL(イラク・レバントのイスラム国)拠点へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]

黒海艦隊「クラスノダール」(2015年11月5日就役)は、2017年5月31日と6月23日に地中海東部からシリアISIL施設有翼ミサイル「カリブル」を発射しました。
[ロシア海軍黒海艦隊の警備艦(フリゲート)アドミラル・エッセンと潜水艦クラスノダールはパルミラのISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]
[ロシア海軍黒海艦隊のフリゲート2隻と潜水艦1隻はシリアのハマー県のISIL(イラク・レバントのイスラム国)施設へ巡航ミサイル"カリブル"を発射した]


[プロジェクト06363潜水艦(太平洋艦隊)]

今後は太平洋艦隊向けにも6隻の06363潜水艦『アドミラルティ造船所』で建造される事になり、建造契約は2016年9月7日に締結されました。
[サンクトペテルブルクのアドミラルティ造船所はロシア海軍太平洋艦隊の為の6隻のプロジェクト06363潜水艦の建造契約を締結した]

そして、2017年7月28日に最初の2隻~「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」「ヴォルホフ」が同時に起工されました。
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「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」
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「ヴォルホフ」
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「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」起工記念プレート
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「ヴォルホフ」起工記念プレート
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「ペトロパヴロフスク・カムチャツキー」は2019年11月25日、「ヴォルホフ」は2020年(11月)にロシア海軍へ引き渡されるようです。
6隻全てが就役するのは2022年になります。
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