原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと駆逐艦アドミラル・ウシャコーフはバレンツ海へ出航した
- カテゴリ:ロシア北方艦隊(2012-2019年)

『ロシア連邦国防省公式サイト』より。
ロシア連邦軍西方軍管区広報サービス発表
2012年8月9日13時01分配信
【北方艦隊艦船打撃グループは、バレンツ海で連携行動を行なう】
本日、北方艦隊ロケット艦部隊の艦船打撃グループは、バレンツ海の海洋射爆場において戦闘実習及び連携行動への習熟を始めた。
今回の北方艦隊ロケット艦部隊の海洋への出航の主な目的は、夏季演習における戦闘訓練である。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」及び駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」乗組員は、主要な役割を担う。
以前、これらの艦の構成要員は、艦砲及びミサイル兵器を実地使用する複合戦闘任務を行なっている。
複合実習には、砲複合体AK-130の模擬水上艦目標に対する射撃が含まれる。
更に北方艦隊将兵は、対空防衛任務に習熟する為、重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」艦上の高射ミサイル複合体「キンジャール」並びに「フォルト」、駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」艦上の高射ミサイル複合体「ウーラガン」を発射する。
双方の艦のロケット砲戦闘班の構成要員により、小型ロケット艦「ラススヴェート」から射ち出される対艦有翼ミサイル目標「マラヒート」は破壊されなければならない。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」及び駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」乗組員は、海洋を航行中に、仮想敵の原子力潜水艦を探知する複合任務を実施する。
計画戦闘演習においては、機雷射出、海洋での生存対処(ダメージコントロール)、更には、合同連携機動、艦船グループ間の組織的通信が行なわれる。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」及び駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」乗組員にとって、この演習は、北方艦隊の水上艦部隊、潜水艦部隊、海軍航空隊と沿岸軍も参加する今後の複合戦闘訓練活動の準備の為の良い機会となる。
以前、西方軍管区(北方艦隊)広報部は、8月に北方艦隊が大規模演習を実施すると発表しました。
[8月に空母アドミラル・クズネツォフと原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーが参加する大規模演習が行なわれる]
その手始めとして、まず重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」と駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」が出航したという事でしょう。
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」

駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」

記事中の「北方艦隊ロケット艦部隊」は、第43ロケット艦師団を指しており、「ピョートル・ヴェリキー」と「アドミラル・ウシャコーフ」は、共に同師団所属です。
今回の発表によると、この2隻は、小型ロケット艦「ラススヴェート」の対艦ミサイル「マラヒート」を標的とする対空ミサイル発射訓練を行なうようです。
小型ロケット艦「ラススヴェート」

更には、130mm連装砲AK-130の砲撃訓練も実施するようです。

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