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ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊へ近代化されたヘリコプターKa-27Mを供給する準備を整えている

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『インタファクス-軍事ニュース出張所(AVN)』より
2017年8月22日12時0分配信
【『ロシアン・ヘリコプターズ』は我が国の海軍航空隊へ近代化されるKa-27Mの生産機を供給する用意がある-広報サービス】
モスクワ、8月22日、インタファクス-AVN

『ロシアン・ヘリコプターズ』は、海軍航空隊の為に近代化されるKa-27Mの生産機を供給する用意がある。
『インタファクス』ホールディングス広報サービスより伝えられた。

「ホールディングス『ロシアン・ヘリコプターズ』(国営法人『ロシアン・テクノロジー』へ加入)は、ロシア海軍航空隊の為に近代化される多目的ヘリコプターKa-27Mの生産機を供給する準備を整えております。
最初の機体は、既に全ての複合体の工場試験を経ております」

広報サービス担当者は表明した。

彼は、国家防衛発注を保障するロシア連邦国防省の航空機器及び兵器管理部が、7月末にヘリコプターKa-27M量産の為の設計及び操作文書を承認した事を指摘した。

「近代化されたKa-27Mは、ロシア海軍航空隊の近海ゾーンにおける戦闘任務を効率的に遂行する事を可能にします。
2016年に私共は、ロシア国防省へ試験バッチを御引き渡しいたしました。
機体の運用の結果、飛行士から高い評価を受けました」

広報サービスは、『ロシアン・ヘリコプターズ』副総取締役ウラジスラフ・サヴェリエフの談話を引用した。

彼は、近代化されたヘリコプターKa-27Mは、前任者と比べて著しく高い戦闘能力(ポテンシャル)を有し、広範囲の任務を遂行できる事を強調した。

広報サービスは、ヘリコプターの近代化は『クメルタウ航空機製造事業』により実施されると付け加えた。

多目的ヘリコプターKa-27型の様々なモデルは、海上の空中偵察、艦船グループの対潜防護、潜水艦及び水上艦の捜索、検出、追尾と破壊の実施、海上で遭難した航空機および艦船の乗組員の捜索と救助、更には、艦船グループの活動を保障する為の輸送任務の遂行を保障する。

近代化されるヘリコプターは、新たな水中音響及び磁気システムを含めた新たな戦術指揮システム、電波偵察システム、情報処理システムと、アクティブフェーズドアレイアンテナの機上電波位置特定ステーション(レーダー)を装備する。
これらのお蔭により、Ka-27Mは、全周囲観察能力、全てのタイプの艦と潜水艦の検出が可能となる:目標の検出及び破壊距離の増加。
ヘリコプターは、地上及び艦船の指揮所へ情報を転送する現代的な方法と、他のヘリコプターとの近代的な通信を導入した。

以前、ロシア海軍航空隊司令官イーゴリ・コジンは、在籍する全てのKa-27の近代化を実施すると表明した。



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現在、ロシア海軍は、艦載対潜ヘリコプターKa-27PLを約50機程度保有しており、北方艦隊、太平洋艦隊、黒海艦隊、バルト艦隊海軍航空隊で運用されています。
これらのKa-27PLは、電子機器を換装する近代化改装が行なわれ、Ka-27Mへアップグレードされます。
[ロシア海軍の艦載ヘリコプターKa-27PLとKa-27PSが近代化される]
[ロシア海軍航空隊の長距離対潜哨戒機Tu-142及び対潜ヘリコプターKa-27は2020年までに全機が近代化される]

Ka-27PLの近代化型Ka-27Mは、2012年5月に第一次発注が行なわれると発表されました。
[ロシア海軍は艦載ヘリコプターKa-27Mを発注する]

【Ka-27M試作機(0909号機)】
その後、Ka-27M試作機(0909号機)は、北方艦隊での試験が行なわれました。
[艦載ヘリコプターKa-27Mの試験は北方艦隊で行なわれている]

2014年12月には、北方艦隊所属の4機のKa-27PLが近代化改修を行なう事になりました。
[ロシア海軍の対潜ヘリコプターKa-27PLの近代化改修が始まる]

近代化改装されたKa-27Mの最初の8機は、2015年末までにロシア海軍へ引き渡される予定でした。
[ロシア海軍の8機の対潜ヘリコプターKa-27が2015年に近代化される]

しかし、引き渡しは1年遅れて2016年12月になりました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化改装された艦載対潜ヘリコプターKa-27Mを2016年12月に受領する]

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2016年12月19日、近代化されたKa-27Mの第1号機がロシア海軍へ引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mの第1号機を受領した]

その後、残りの7機も2016年12月末~2017年1月初頭までに引き渡されました。
[ロシア海軍航空隊は8機の近代化された艦載ヘリコプターKa-27Mを受領した]

この計8機のKa-27Mの内の6機は、北方艦隊へ配備されるようです。
[ロシア海軍北方艦隊は2017年に6機の近代化された艦上ヘリコプターKa-27Mを受け取る]

Ka-27Mへの近代化改修作業は『クメルタウ航空機製造事業』で実施されていますが、同社の製造ラインでは、1年間に8機程度のKa-27の近代化改修が可能との事です。
[ロシアン・ヘリコプターズはロシア海軍航空隊の為、1年に8機のヘリコプターKa-27を近代化改修できる]
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単純に計算して、6-7年でロシア海軍が保有するKa-27を全て近代化改修できます。



Ka-27の後継機となる将来艦上ヘリコプター「ミノーガ」の開発も始まっています。
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は2025年頃から生産を開始する]
[ロシア海軍航空隊将来艦上ヘリコプター"ミノーガ"は汎用タイプとなる]
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